膣がゆるいときの改善方法｜症状のチェック・トレーニング法を解説！

「最近膣がゆるんできたかも・・」「尿もれ・お湯漏れが多い」
このようなお悩みを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。これらは性生活や日常において支障をきたすことがあり不便です。この記事では膣のゆるみの症状やゆるみの対策方法を解説しています。

ご自身の膣がゆるんできたのか気になる方や、すでに自覚されていて対策したい方はぜひご覧ください。

1 膣がゆるくなると起こる症状例
2 膣のゆるみを改善するトレーニング方法
3 みどり美容クリニックについて
4 まとめ
- 4.1 膣のゆるみに関連するページ

膣がゆるくなると起こる症状例

膣がゆるくなると起こる症状は、以下の通りです。

パートナーから指摘があった・自覚がある

パートナーから性交に関しての不満を持たれる事で、ゆるみに気付くことがあります。例えばパートナーから、出産前のような締まりがなくなった、イキにくくなったなどの指摘を受ける場合です。
また自身でも、最近は性交の感度が落ちた、若い頃は締まっていた気がする、あるいは出産によってゆるくなったかもしれない、など自覚することもあります。自覚するタイミングはそれぞれ違うものの、いずれも以前ほど性交が気持ち良いと感じなくなった事で、膣のゆるみに気付くことがあります。

お腹に力が入ったとき尿漏れする

くしゃみやせきなどをしたときのいきみで尿もれを起こすことがあります。尿もれの原因は骨盤底筋の衰えです。ぼうこうや尿道及び膣は骨盤底筋によって締まりをコントロールされるため、尿もれが起きる場合は膣のゆるみも起きています。

骨盤底筋衰えの原因は加齢や運動不足、肥満などさまざまです。またくしゃみやせきなどの、いきみによってダメージを受ける場合もあります。

膣に水が入りやすい

お風呂やプールなどに入った後、出ようと立ち上がった時に膣からお湯や水が出てくる症状は膣のゆるみから起こります。膣を引き締める役割を持つ骨盤底筋の衰えにより、膣口がしっかりしまっていないためです。骨盤底筋は老化や運動不足などが原因で締め付ける力が弱くなります。

他にコラーゲンの減少により膣壁が薄くなることで膣内の空洞が広くなり、侵入した水が溜まりやすくなることも原因です。溜まった水の排出でタンポンが漏れやすくなることもあります。

空気が入って、おならのような音が出る

膣ならは座ったりかがんだりした時、あるいは性交中に膣から空気が漏れる症状です。膣ならはお湯漏れと同様に膣の引き締めが弱くなることや、膣内の空洞が広くなることで起こりやすくなります。

空気が漏れる時おならのような音がすることがあり、またコントロールすることが難しいため、不意に音が出て恥ずかしい思いをする場面もあるようです。膣ならは膣内に溜まった空気が漏れるだけなので、おならと違いにおいはありません。

排尿を途中で止められない

排尿を途中で止められない場合は、膣もゆるくなっている場合があります。ぼうこうや尿道、膣などを引き締める動作を行っているのが骨盤底筋です。排尿を途中で止められないということは骨盤底筋が衰えていると考えられます。この場合、膣の締め付けも弱く、ゆるくなっていることが多いです。
排尿のコントロールや膣のゆるみが骨盤底筋の衰えが原因であるならば、トレーニングによってどちらも改善できる場合があります。

膣のゆるみを改善するトレーニング方法

膣のゆるみは骨盤底筋を鍛えることで改善できる場合があります。以下に骨盤底筋のトレーニング方法をご紹介します。

今すぐ実践できるトレーニング

今すぐできるトレーニングは、日常生活で気軽に行えるトレーニングです。
家事や仕事の合間でできるものがあります。

座って行うトレーニング

椅子に座る時に両足をぴったりと閉じるだけです。
この状態をキープすることで骨盤底筋が鍛えられます。この時タオルなどを足に挟むとより効果的です。

立って行うトレーニング

立った状態で、かかと及び内ももをピタッとつけます。
ゆっくり息を吸いながら、内ももをギュッと引き合わせ、息を吐く時は力を抜きます。
これを数回繰り返すトレーニングです。息を吸うときは内ももに意識を集中しましょう。
この方法は通勤中やちょっとした待ち時間でも行えます。

寝て行うトレーニング

床に真っ直ぐ寝そべって、かかとを合わせた状態で床から15cmほど持ち上げます。
この状態を15〜30秒ほどキープし、5セットほど繰り返すトレーニング方法です。
最初、きついと感じる場合は1回の時間を短めに、回数も1セットからでもかまいません。少しずつ増やしていきましょう。

排尿時のトレーニング

排尿時にもトレーニングできます。やり方はかんたんで、排尿する時に途中で一度止めます。これを繰り返す事で骨盤底筋を鍛える方法です。しっかり止めることができるようになれば、骨盤底筋を収縮できています。

もしくは入浴時に指を膣に入れ、排尿しながら途中で止めるイメージで引き締めてみましょう。膣がしまっている感覚があればうまくできています。
排尿を途中で止めることは、最初は難しいかもしれません。

ケーゲル体操

ケーゲル体操は膣のゆるみを解消するための、最も基本的な骨盤底筋トレーニングです。直接、骨盤底筋を収縮させる方法で、さまざまな姿勢で行えます。一般的には床に寝そべってトレーニングすることが多く、手順は以下の通りです。
・床に仰向けになり、両足を肩幅くらいに開いて膝を立てます。
・息を吸いながら排尿や排便を途中で止めるように、膣及び肛門を4秒程度引き締めます。
・4秒くらいかけて、息を吐きながら脱力します。

この動作を2、3回繰り返します。ただし回数は目安であり、全ての方がこの回数で効果があるとは限りません。トレーニングに慣れてきたら、引き締め時間を10秒くらいまで伸ばすことや、回数を増やすことで効果が出やすい場合があります。

ワイドスクワット・トレーニング

骨盤底筋トレーニングである、ワイドスクワットを解説します。
やり方は以下の通りです。
両足は肩幅の2倍くらいに広げ、つま先と膝は外側に向けて立ちます。
息を吸いながら、つま先と膝が外側を向いたまま、太ももが床と平行になるまで腰を落とします。
肛門や膣を引き締めつつ、息を吐きながら起き上がります。
この動作を10回くらいを目安に行います。しかしきつい場合は少ない回数から始めましょう。
起き上がる時には膝に力を入れるのではなく、かかと同士を引き寄せるイメージで力を入れます。また猫背にならないよう注意が必要です。

器具を使用したトレーニング

器具を使ったトレーニングは、インナーボールと呼ばれる紐のついた柔らかいボールを膣内に挿入する方法が代表的です。

膣内にインナーボールを挿入し、外に出てこないように、膣を引き締める事で、膣の引き締めトレーニングができます。

スマートフォンアプリと連動して膣圧を測定できるものや、日々のトレーニング管理ができる機種があり便利です。他に、太ももに挟んで締め付けることにより、骨盤底筋を鍛えられるトレーニング専用クッションがあります。

クリニックで治療

膣のゆるみは骨盤底筋の衰えが原因である場合、トレーニングによってある程度の回復が見込めます。しかし膣の内部が広がっている症状は、トレーニングで縮めることはできません。このようにトレーニングでの対策が難しい場合や、短期で確実な解決を希望する方にはクリニックでの診察・治療が効果的です。
当院では膣の引き締め治療に、手術やレーザー治療、注射など9種類の治療を行っており、それぞれの症状や希望に合わせた施術ができます。手術による治療は生まれつき膣の広い方やゆるみのひどい方におすすめで、膣のゆるみを根本的に解消できその効果は半永久的です。
手術を行うことに抵抗がある方にはレーザー治療がおすすめです。レーザー治療には数種類あり、これらを単体あるいは複数組み合わせることにより、症状に合わせた治療が行えます。
ヒアルロン酸などを注入する注射による引き締め治療は即効性があり、マシン治療との組み合わせがより効果的です。

みどり美容クリニックについて

みどり美容クリニックは、数多くのライセンスを持つ女性器専門医である女性院長が、自ら診察からアフターケアまで担当する女性専用クリニックです。完全予約制の個室による診察で他の方と会うことはなく、もちろん話が外に聞こえてしまうこともありません。
診察では一人ひとり時間をかけて説明を行い、ご質問に答えたうえで、その場では治療を決断せずに一度持ち帰って検討していただいています。このため十分に納得し、自身にあった対策を行えます。

まとめ

膣のゆるみはパートナーから指摘があった場合やお湯漏れ、あるいは排尿を途中で止められないなど、さまざまな症状から判断できます。
ケーゲル体操や器具を使用した方法のような各種トレーニングにより改善できるのは、膣や尿道などを引き締める役目を持つ骨盤底筋の衰えが原因の場合です。
トレーニングによる対策が難しい場合にはクリニックでの診察・治療が効果的であり、当院では女性専門医が一人ひとり時間をかけカウンセリングします。ぜひお気軽にご相談ください。