目次
ヴィーナスハイフ
(膣ハイフ)とは
世界初の女性器専用超音波治療・ヴィーナスハイフ(膣ハイフ)
●世界初の女性器専用超音波治療。
ヴィーナスハイフ(膣ハイフ)は超音波を使った膣引締め機器です。HIFUとは高密度焦点式超音波治療法(High Intensity Focused Ultrasound)の略です。サーマクールなどのRF高周波よりも深い4.5㎜の粘膜深部に有効な熱エネルギーを届けることが出来る世界で初めての膣引締め機器です。もともと顔のリフトアップに使用されていました。また東京だけでなく、全国でもヴィーナスハイフを導入したのは、当院が初めてです。
ヴィーナスハイフ治療のメカニズム
トランスデューサー(先端の接触する部分)から照射される超音波エネルギーは、膣粘膜表面を全く傷つけることなく、粘膜の下(1.5mm 3.0mm 4.5mm)と手術でしか届かなかった筋層にまで届き、極小範囲の熱ダメージを作ります。
これまでのレーザー治療では、膣の表層である粘膜上皮層にしかエネルギーが到達せず、さらに膣表面にダメージを与えてしまうというデメリットがありました。
一方、ヴィーナスハイフは膣表面を傷つけることなく、表層の粘膜から深層の筋肉まで狙った部位にエネルギーを届けられます。それを可能にしたのがHIFUの技術です。
治療器具はタンポンのようなサイズ
ヴィーナスハイフの先端(ハンドピース)は、タンポンのような形とサイズをしており、3種類の専用カートリッジを装着して施術します。
専用カートリッジによって、膣の表面にある粘膜、その下の粘膜下層、さらに深層の筋肉といった異なる深さに、超音波エネルギーを届けることが可能です。
カートリッジはお一人ずつの膣内部の厚みに応じて変えていきます。施術範囲は膣の最新部から膣開口部まで尿道周囲も含めた360℃全周に照射可能です。
レーザーや高周波で粘膜の状態が改善しても引締め効果が今一つだった方、手術まで踏み切れない方への選択肢のひとつとして画期的な治療法と言えます。
ゆるみが改善される流れ
ヴィーナスハイフによる治療後は、コラーゲンが生成されることで、膣のゆるみが改善されます。
これによりコラーゲンの分解、再構築がおこり、膣のゆるみを改善する効果が得られます。コラーゲンの分解、再構築は以下の流れで起こります。
第1ステージ
施術後1週間ほどの期間に、膣内では以下の流れでコラーゲンの変性が起きます。
- 凝固点
- 分子の振動
- 分子の摩擦
- 熱発生(60~70°C)
- 組織の崩壊
- 変性
第2ステージ
第2ステージでは、治療後1週間かけて変性したコラーゲンが炎症を起こします。その後、3日〜4週間程度を目安にコラーゲンが増殖し、再生していくという流れです。
ヴィーナスハイフの施術頻度
ヴィーナスハイフは1回目から効果を感じる方も多い治療です。
治療後1ヶ月頃から効果が現れ始め、1年~1年半程度効果が持続すると期待されています。
ただし、膣のゆるみが強い場合や尿漏れといった症状がある場合、効果が十分に現れないこともあります。その場合は3ヶ月毎に照射を行うとよいでしょう。一度効果がでると、その後は1年毎に照射を受けることで、継続的な効果が期待できます。
治療の流れ
治療は、以下の流れで行っていきます。
➀カウンセリング
➁施術
➂アフターケア
カウンセリング
カウンセリングでは次の二つを行います。
- ヒアリング
- 膣の状態を診察
まず何が一番困っているか、何がお悩みかをしっかり伺います。具体的に何も悩みはないが今後のためにケアをしたいという理由でも構いません。お悩みに対して最短で最も効率的に解決が出来るようにアプローチします。
診察では、自分で確認できない細かな部位もチェックし、さまざまな項目で膣の状態を確認します。
具体的なチェック項目は、以下のとおりです。
膣のチェック項目
- 膣の弾力
- おりものの分泌量
- 粘膜の強度
- 粘膜の色
- 筋肉の動き
- 血流
- 尿道のぐらつき
- Gスポットの感度
診察時には、産婦人科のように検診台を使用することで、身体の状態をより正確に把握できるようになっています。
「顔を合わせながら診察を受けるのは気まずい」
「女性同士でも抵抗がある」
と感じる方のために、当院の診察室にはカーテンが設置されています。
顔を見られずに、リラックスした状態で診察を受けられるので安心してください。
施術
ヴィーナスハイフの施術では、膣内に挿入したハンドピースをゆっくりと回転させながら、65℃~70℃の超音波を膣壁全体へ均一に照射します。
膣内部の厚さに応じて、1.5㎜、3.0㎜、4.5㎜のカートリッジを使い分け照射していきます。
ヴィーナスハイフの痛み
ハンドピースの挿入時は、専用のジェルを使用して滑りをよくするため、摩擦による痛みはほとんどありません。
65℃~70℃の超音波で照射をするため、まれに少しの痛みを感じる方がいますが、膣内を軽く押されるような感覚や、パチパチとした温かさを感じる方が多いです。
ダウンタイム
基本的にダウンタイムはありません。
ただし治療直後は、膣壁も刺激を受けてデリケートな状態となっているため、性交渉やタンポンの使用は、施術後3日間は控えるようにしてください。
入浴は翌日から、当日はシャワーのみをおすすめしています。それ以外でしたら、治療後から普段どおりの生活が送れます。
副作用
副作用はほとんどないと言われています。まれに、HIFUが施術時にしっかりと膣の表面に接していなかった場合、表面に傷が付く場合があります。
しかし、このような傷は一時的なもので約10日後には消えます。
施術中の機器の扱いによって、術後もしばらく不快感が残るかもしれません。
また、一時的に膀胱が活発になるため、術後に尿意を催す回数が増えることがあります。
その他、火傷、潰瘍、瘢痕化、浮腫み、粘膜の赤み、熱感、水疱、おりものの増加、下腹部痛などの副作用が報告されています。
治療を受けることができない人
ヴィーナスハイフは他の治療機器と比べ、効果の持続時間が約1~1年半と長く、またダウンタイムもないため、人気の治療ではありますが、一部治療を受けることができない人もいます。
以下は治療を受けることができない場合の条件です。
- 施術当日に生理中の方
- 妊娠している方、または妊娠の可能性がある方
- 授乳中や産後で、生理が再開していない方
- 膣内に激しい炎症といったトラブルのある方
- 子宮系の疾患をお持ちの方
- 長期間、ステロイド治療を受けている方
- 施術箇所に何かを埋め込まれている方
- 骨盤内感染や膣内に出血のある方
施術当日が生理中の人は治療を受けることができない、生理期間と重なりそうな場合には担当医に相談しましょう。
治療にデメリットはある?
ヴィーナスハイフはデメリットが少ない治療ですが、膣壁の厚みが十分でない場合、効果が十分に現れないことがあるため注意が必要です。
ヴィーナスハイフでは、膣の表面から1.5mm、3.0mm、4.5mmまで熱が届く3種類のカートリッジを使い分けて照射を行います。他のマシンでは到達できない4.5mmまで熱を与えることができることは大きなメリットです。ただし、膣壁の厚みがカートリッジの厚みよりも薄い方の場合は、ヴィーナスハイフは推奨されません。
膣の状態は自分で確認するのが難しいため、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。
費用
当院でヴィーナスハイフを受けられる場合、治療にかかる費用は以下のとおりです。
ヴィーナスハイフ(膣の引き締め治療) | 1回 ¥217,800(税込) |
さらに効果を高めたい方へ
ダブルVタイトニング(ヴィーナスハイフ+Vタイトニング)
●ダブルVタイトニング(ヴィーナスハイフ+Vタイトニング)
ヴィーナスハイフにより筋層まで照射+Vタイトニング(インティマ)レーザーにより粘膜上皮~粘膜下層に照射することでより広範囲に温熱効果が及びます。
これまでのマシーンによる膣の引き締めで最も高い効果を期待することが出来ます。膣粘膜の厚み、ゆるみの状態に合わせヴィーナスハイフによる超音波エネルギーとVタイトニングによるレーザーエネルギーをオーダーメイドで組み合わせ照射していきます。手術以外の治療で1回でより効果を高めたい方、膣の奥から外陰部までより広い範囲での効果を希望される方にお勧めです。
ヴィーナスハイフ(膣ハイフ)に関するよくある質問
承諾書がなければ、施術を行うことができないため注意が必要です。
記事監修者
美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを開業。