膣縮小術（レーザー、フィラー、手術で膣の緩みを改善）

麻酔クリームによって痛みを感じることはほとんどない

治療内容によっては痛みがあるものもあります。特に膣は奥よりも入り口に近いほど痛覚が敏感になり痛みを感じることが多いため、施術によっては入り口部分に麻酔作用のあるクリームやジェルの使用を行っているところが多いです。この麻酔クリームにより多少の違和感はあっても施術中、後の痛みを感じることは殆どなくなるでしょう。この他更年期やその他ホルモンバランスにより膣内のコラーゲンが減少し粘膜が薄くなっているとレーザーや高音波などの出力によっては奥に部分に痛みというよりは熱さを感じる場合があります。

治療は痛ければ痛いほど効果がでるものではない

出来るだけ効果が欲しいという方で、熱ければ熱いほど（痛ければ痛いほど）効果が出ると考えて強く照射をしてほしいという気持ちからこれを我慢してしまい、その結果ひどいやけどを負ったというケースを耳にすることもあります。出力を上げれば良いというものでもありませんので、熱かったり痛かったり感じる場合には施術中に術者に申告し適正な出力に調整してもらいましょう。。

技術者が患者様の状態に合わせて施術を行うことが重要

同じ患者様でもその日の体調や浮腫み具合、生理の周期などによって熱の感じ方が違うこともありますので、患部をしっかり診察した上でレーザーの照射を調整していく必要があります。

患者様によって原因がそれぞれ異なるので最適な治療は変わる

膣のゆるみには様々な原因があり、その方の原因や状況によってどの治療が最も効果的かが異なってきます。一般的には外科的手術で膣を縫い縮める方法、膣縮小手術が最も効果的と言われますが、ゆるみの原因によっては手術を受けても、思ったような効果が得られなかったという場合もあります。例えば膣内粘膜コラーゲンの減少が原因でゆるみを感じている方の場合、外科手術を行ってもコラーゲンが増えることはありません。

効果がない場合は原因に対するアプローチが間違っていた可能性がある

手術が一番効くと思って受けたのに思ったような効果が得られなかったという方の場合、ゆるみの原因に対するアプローチが異なっていた可能性があります。この他、同じ外科手術でも皮膚や皮下組織のみの縫合で筋肉の処理をしていない場合効果が薄い場合もあります。ご自身で治療法を選択するよりも、診察を受けてゆるみの原因を把握した上で、ご自身の予算、許容できるダウンタイム、効果の持続など様々な側面を考慮した上で治療法を選択することをお勧めしています。

当院では丁寧に状態を診察。８種類以上の治療方法より、最適な１つをご提案

当院では膣の状態を詳細に診察し、出産の事や、日常生活での体の動かし度合い、パートナーの方の協力が得られているのか、内緒で治療したいのかいつまでに効果が欲しいのか、様々な事情を伺って治療法をご提案していく流れとなります。

レーザー機器はエルビウムヤグレーザーと炭酸ガスレーザー

レーザーとは専門的にいうとLight Amplification by Stimulated Emission of Radiationの頭文字を取った呼び方で、光を増幅させて放射する仕組みのことを言います。膣縮小の治療に使用されるレーザーとしてはエルビウムヤグレーザーや炭酸ガスレーザーなどが有名です。この他レーザー治療ではありませんが高周波治療や超音波治療ハイフなども、同じようにレーザー治療と表現される患者様も多いようです。

同じレーザーでもメーカーやマシンによって仕組みが異なる

レーザー機器の違いは何ですか？という質問が広すぎて解答が非常に難しいです。例えばエルビウムヤグレーザーという種類のレーザーでも様々なメーカーからエルビウムヤグレーザーを使用したマシンが出ています。同様に炭酸ガスレーザーを使用したマシンも様々なメーカーから発売されています。メーカーにより同じ種類のレーザーでも出力や設定が様々ですし、さらにその施術方法によっても異なってきます。様々な会社から様々な種類のマシンが出ていて、それぞれ効く場所（層）や温度、ダメージ度合い、異なってきます。

選び方として大事なのは科学的根拠のある医療機器を選択すること

特に大切なことは科学的根拠（エビデンス）のある医療機器を選択することです。「最新機器」と聞くとあたかも素晴らしい技術が搭載されている良いものとイメージされますが新しいものはそれだけエビデンスが少ない可能性があるので注意が必要です。

１つのマシンだけでなく複数のマシンから自分にあったものを選ぶことが重要

様々なレーザーについてイチから勉強し、自分自身のどの治療が合っているかを選択するのはなかなか難しい事です。まずはご自身で治療方法を決めるのではなく、診察を受けて自身にどの治療が適しているかを提示してもらうことをお勧めします。1台しかない機器を診察無しに勧めてくるところでの治療は不安もあるかと思います。複数クリニックを回ったり、いくつかのマシンがあるところでどの治療が向いているかしっかり診察を受けてカウンセリングを受けてから治療を選ぶことをお勧めします。

患者様の状態に合わせて受ける回数は変わる

膣縮小治療は定期的に受ける必要がある場合と、一度の治療で終了する場合とあります。これはその方の膣の状態と治療の目的によっても異なります。例えば、出産によるダメージをある程度修復したい場合には産後適切な時期に治療を受けることによって1度の治療でかなり回復ししばらく治療が必要なくなります。一方で加齢によるゆるみやホルモンバランスによるコラーゲンの減少が原因の場合、年齢やホルモンバランスの影響で症状は進行しますから定期的な治療が必要となるケースが多いです。ご自身のゆるみの症状がどのような原因から来ているのか、膣縮小治療の目的とゴールがどこにあるのかまずはしっかり相談して頂き診察を受けましょう。

マシンによっても治療の頻度は変わる

次に膣縮小のマシンによってもその特徴により治療の頻度が異なってきます。HIFUと呼ばれる超音波による治療は1年に1回と言われ、状態にもよりますが照射しすぎることにより膣内が硬くなってしまったり乾燥したりする症状が出る可能性があります。また将来的な性交痛のリスクもありますので高出力での頻回な治療はお勧めしません。