産後の膣のゆるみはいつまで続く?原因と改善方法を詳しく解説


「出産後、膣のゆるみが気になり始めた」
「膣のゆるみはいつまで続くのだろうか」
「膣のゆるみの改善方法を知りたい」

このような悩みや疑問はありませんでしょうか。

出産後に生じる膣のゆるみは、骨盤底筋という筋肉が大きく関わっています。骨盤底筋がゆるむと膣のゆるみだけではなく、尿もれなど様々な症状をもたらします。骨盤底筋は1度ゆるんでしまうと、すぐには元に戻らないため、早めの対策が必要です。

本記事では、

などについて解説します。

産後の膣のゆるみは数ヶ月続く可能性がある

産後に膣がゆるむのは、出産による骨盤底筋へのダメージが大きく影響しています。
産後の膣のゆるみがいつまで続くのかは、はっきりした研究結果やデータはありません。しかし産後に膣がゆるむのと同じように、骨盤底筋へのダメージが原因で生じる尿もれについては、以下のような研究結果があります。

首都圏の産婦人科病棟で、421名の女性を対象に慶應義塾大学看護医療学部が行った調査では、産後3〜5日に尿もれ症状があった女性の約半数は、3カ月後も尿もれ症状が残っていると示しました。また出産後4.5カ月の女性を対象に鳥取県立大学短期大学が行った調査によると、約3割の人が産後4カ月以降も尿失禁症状があることが分かりました。

つまり産後に骨盤底筋がダメージを受けると、4カ月以上は元に戻らず、尿もれや膣のゆるみが継続する可能性があるのです。しかし以上のデータはあくまで産後の尿もれに対するものです。産後の膣のゆるみに関する直接的なデータではないため、参考程度にとどめておいてください。

産後の膣のゆるみに影響する骨盤底筋とは

骨盤底筋はハンモック状の形態をしており、骨盤の底に位置している筋肉です。「筋」という名前がついているため、自由自在に動かせると思われがちですが、実は意図的に動かすのが難しい筋肉です。筋肉には意図的に動かせる随意筋と、意図的に動かすのが難しい不随意筋があり、骨盤底筋は、随意筋と不随意筋が混在している細かな筋肉の集合体だからです。

骨盤底筋には以下のような役割があります。

骨盤底筋の筋力が極端に低下すると、膀胱や子宮などが体外に出てくる骨盤臓器脱(こつばんぞうきだつ)という疾患を発症する可能性もあります。

産後に膣がゆるむ原因3選

産後に膣がゆるむのは、主に骨盤底筋の機能低下が要因です。そこで骨盤底筋の機能低下を引き起こす原因を3つ解説します。

それぞれ詳しく解説します。

経膣分娩によるもの

経膣分娩は、赤ちゃんが産道を通って産まれてくる一般的な出産方法です。そして膣のゆるみは経膣分娩の後に生じるケースが多いと言われています。
赤ちゃんが産道を通って産まれてくる際に、膣の入口や骨盤底筋が大きく引き伸ばされるからです。そのため膣のゆるみは、帝王切開では問題になる場合は少なく、経膣分娩特有の問題です。

体重増加によるもの

産後ではありませんが、妊娠による体重増加は膣のゆるみに繋がります。体重が増加すると、骨盤底筋に過度の負担がかかり、ダメージを負うからです。
仮に出産後も体重がなかなか戻らない場合は、骨盤底筋への負担が大きくなります。そのため膣のゆるみ以外にも、尿もれや骨盤臓器脱などの障害を引き起こす可能性があります。

加齢によるもの

年齢を重ねるにつれて、膣のゆるみは進行します。骨盤底筋は筋肉であるため、他の筋肉と同じように年齢を重ねるにつれて弱くなっていくからです。
加齢による骨盤底筋の機能低下は、出産と直接関係はありません。しかし出産の有無にかかわらず、加齢によってもともと骨盤底筋が弱っていた可能性があります。年齢的な骨盤底筋の機能低下が、出産によって顕著になるケースも十分に考えられるでしょう。

産後、膣がゆるんでいる時にみられる4つの症状

産後、膣のゆるみが気になるものの、実際にゆるんでいるかどうか判断が難しい方もいるかもしれません。膣がゆるんでいる時にみられる代表的な症状は以下の4つです。

それぞれ詳しく解説します。

尿もれ

尿もれは膣がゆるんでいる時のサインともいわれています。尿もれの原因はさまざまですが、骨盤底筋の機能低下も要因の1つです。咳やくしゃみ、大笑いをした際などに尿がもれる場合は膣のゆるみを疑いましょう。

尿もれは、多くの女性が経験するといわれており、日常生活に影響を及ぼす可能性があるため治療したい症状の1つです。

お湯もれ

お湯もれとは、膣がゆるんでいるためにお風呂のお湯が膣内に入りやすくなり、その後膣からお湯が出てくる状態を指します。お風呂以外にもプールや海水浴のあとにみられる場合が多い症状です。

お湯もれが頻繁に続くようであれば、膣のゆるみを疑いましょう。

膣ナラ(ちなら)

膣ナラは、膣がゆるんでいるサインの1つです。膣ナラとは、膣内の空気が外にもれる際に発生する音を指します。通常、膣内は空気を含んでいないため、このような音は発生しません。

しかし膣がゆるんでいると、空気が膣内に侵入しやすくなり、膣ナラが生じやすくなります。特に、体位を変えた際などに音が出る場合があります。

性的な感度の低下

膣がゆるむと、性的な感度が低下する可能性があります。セックスの際に「感じる」のは、男性器を挿入された時の刺激によるものです。しかし、膣がゆるんでいると、膣内の神経受容体に刺激を受けにくくなるため感じづらくなるのです。

性的な感度の低下は、自身の性生活に影響を与えるだけでなく、パートナーとの関係にも影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

産後の膣のゆるみを改善する3つの方法

産後にゆるみやすいと言われている膣ですが、正しい方法で治療すれば改善できます。いつまで続くか分からない膣のゆるみを、早く改善したい方は参考にしてみてください。

産後の膣のゆるみを改善する方法は以下の3つです。

それぞれ詳しく解説します。

骨盤底筋トレーニングでセルフケア

骨盤底筋トレーニングは、膣のゆるみに大きく関わる骨盤底筋を鍛えるトレーニング方法です。「膣トレーニング」や「ゲーゲル体操」も骨盤底筋を鍛えるトレーニングであるため、似たような意味で用いられる場合が多いです。

骨盤底筋トレーニングの効果は、様々な研究により実証されており、自宅で手軽におこなえるのが魅力です。しかし効果が実感できるまでに数ヶ月かかることや、骨盤底筋を正しく動かすのにコツが求められる点がデメリットとして挙げられます。

膣縮小手術

膣縮小手術は膣のゆるみを根本的に改善できます。手術によって膣の粘膜や筋層を剥がし、丁寧に縫い上げる方法で膣のゆるみを解消し、その効果は半永久的に続きます。

当院でも膣縮小手術に対応しており、これまでに多くの患者さまを施術してきた実績があります。膣縮小手術は入院する必要はなく、基本的には手術した当日に帰宅できるため忙しい方にもおすすめです。

膣縮小手術の詳細はこちらをご覧ください。
【膣縮小手術】膣のゆるみを根本から治療

レーザー治療で体にメスを入れない治療

当院では、膣のゆるみに対してレーザー機器を用いた治療を提供しています。レーザー治療は、専用の機器を膣内に挿入し、超音波エネルギーを膣壁や筋層に照射して膣のゆるみの改善を図る治療方法です。

痛みや出血などについて不安を抱く方もいますが、レーザー治療は痛みや出血はほとんどありません。安心して治療が受けられるため、気になる方はお気軽にご相談ください。

まとめ

産後の膣のゆるみがいつまで続くかは、はっきりとした研究結果やデータがないため、分からない点が多いのが事実です。しかし膣のゆるみと同じく、骨盤底筋の機能低下が原因で生じる産後の尿もれは、産後3〜4カ月の間は症状が続くことが分かっています。つまり産後の膣のゆるみにおいても、産後数カ月は症状が続く可能性があるのです。

産後の膣のゆるみを改善するには骨盤底筋トレーニングや膣縮小手術、レーザーを用いた治療が有効です。中でも、即効性や確実性を求めるのであれば膣縮小手術やレーザー治療が効果的です。

当院では経験豊富な女性院長が、カウンセリングから施術までを一貫して担当しています。産後の膣のゆるみでお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。

みどり美容クリニック広尾

院長:みつゆきみどり

美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを開業。

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※当院の治療はすべて保険適用外となっています。


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