「膣縮小をしたいけど他の人たちはどのような症状で悩んでいる?」
「膣縮小ではどんな悩みを解決できる?」
膣の緩みはデリケートな悩みで、誰にも相談できずに困っている女性は多くいます。クリニックに行くにも勇気が出ない、という方も多いのではないでしょうか。
今回は、膣縮小治療を希望する方がどのようなお悩みを抱えているのか、そのお悩みを解決する方法を解説します。
膣の緩みを自分でチェックする簡単な方法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
膣のトラブルは女性特有のお悩み
膣のトラブルは、女性特有のデリケートな悩みです。多くの日本人女性は、膣に関する悩みを「恥ずかしい」と捉え、親しい同性の友人にも相談できない方が多くいます。インターネットで検索しても、悩みを発信している方が少ないため、「自分だけなのでは?」と感じている方も多いのではないでしょうか。実際に、誰にも相談できないことから悩みをひとりで抱え込んでしまう方が多いのです。
しかし、膣に関する悩みは恥ずかしいことではありません。実は、年齢を問わず膣の悩みを抱えている方は意外にも多くいます。また、ひとえに「膣の悩み」といっても、どのような症状に悩んでいるのかも人それぞれです。軽度の症状の方もいれば、日常生活に支障をきたすほどの症状の方もいます。
次に、どのような悩みを抱えている方が多いのか詳しく解説します。
膣縮小を希望する方が抱えている悩み
膣縮小を希望する方が抱えている悩みを紹介します。
前提として、膣縮小治療を検討している方の悩みの原因は「膣の緩み」です。特に、出産を経験している方に多い傾向にあります。出産時に裂けた箇所は縫い合わせられますが、膣内は広がったままの状態になります。膣は1度緩んでしまうと、自力で元の状態に戻すことはできません。
また、加齢と共に膣の粘膜のコラーゲンが減少し、弾力が失われていきます。徐々に、薄く硬くなっていくイメージです。本来ふっくらしている膣壁がだんだん平らになってくることも、膣が緩む原因です。
また、膣が緩むことで細菌が入りやすくなり「細菌性膣炎」を発症するリスクが高まります。中には「感染症予防」のために膣縮小治療を受ける方もいます。
膣が緩むことで、どのような悩みが発生するのか詳しく解説します。
尿漏れ
「くしゃみをしたら漏らしてしまった」
「トイレに行くまで我慢できないことがあった」
膣壁や尿道括約筋が緩むと、膀胱や尿道を支えている筋力が低下し、くしゃみや咳などでいきんだときに、意図せず尿漏れしてしまうことがあります。
筋力の低下は、運動不足を始め、姿勢の悪さや肥満体型など生活習慣が原因しているケースも考えられます。また、トイレでいきむ習慣がついている便秘や頻尿の方は、骨盤底筋にダメージを与えやすくなるため注意しなければいけません。
尿漏れは日常生活にも支障をきたすため、治療を希望する方が多い症状です。
脱臓器や子宮脱
「何もしていないのに膣内に異物感がある」
「子宮が引っ張られている感覚がある」
このようなお悩みを抱えている方は、臓器脱や子宮脱の可能性があります。臓器脱や子宮脱の主な原因は、骨盤底筋やその周辺の組織の力の衰えです。
骨盤底筋は、膀胱や子宮・直腸などの臓器を支える重要な役割を果たしています。骨盤底筋が伸びたり、断裂したりすると臓器を支えきれなくなる可能性があります。加齢による筋力の衰えも同様です。
骨盤底筋はトレーニングである程度鍛えられます。血流が良くなることで、冷え性の改善などの効果も期待できます。
不感症
「パートナーと性行為をしてもオーガズムを得られない」
「昔と比べるとパートナーとの性行為が気持ち良くない」
このようなお悩みを抱えている場合、不感症の可能性があります。不感症は、性欲はあるのにパートナーとの性交時に満足感や快感を覚えられない状態のことを指します。膣の緩みが原因で、以前より感じなくなった、あるいはまったく感じなくなったという方もいます。
ただし、必ずしも原因が女性側にあるのではありません。パートナーにある可能性も考えられるため、自分だけを責めないようにしてください。
膣なら
「いいムードでおならのような音が出てしまい雰囲気が台無しになった」
「意図せず膣から音が出てしまい恥ずかしかった」
膣に空気が入り、膣からオナラのような音が出る症状を「膣なら(ちなら)」と呼びます。原因は膣の緩みで、膣ならは自分の意思でコントロールできません。
つまり、我慢ができないため大事な場面で出てしまうことがあります。
膣ならは、以下の状況で出やすくなります。
- 性交渉時
- 月経時のタンポンや月経カップの使用時
- 婦人科の検査時
- エクササイズ中
性交渉時は、多くの方が気になるタイミングでしょう。激しいピストン運動や、男性側の動きが大きくなりやすい体位で出やすくなります。
また、ヨガやストレッチなどエクササイズ中に膣内に空気が入り、その空気が押し出されることで出る場合もあります。そのため、日常生活でも集中できなかったり不快感を感じて楽しめなかったりするでしょう。
においはありませんが、音が出るため「恥ずかしい」と感じ、治療を望む方も少なくない症状です。
膣縮小の治療方法
膣縮小の治療方法は、大きく分けて3つあります。
治療方法 | 特徴 | メリット | 持続効果 |
膣縮小手術 | ・膣の入り口から奥まで全体的に引き締められる
・高い施術効果を求める方に適している |
・半永久的な効果を得られる | 半永久的 |
機器による治療 | ・膣の緩み以外の症状も同時に治療できる (例:膣のにおい改善、黒ずみなど) |
・ダウンタイムが短い
・メスを使わない |
1~2年 (個人差あり) |
注入治療 | ・ヒアルロン酸や脂肪を注入して膣壁を厚くする
・脂肪注入の場合、自身の脂肪を使用するため「アレルギー」の心配が不要 |
・ダウンタイムが短い
・メスを使わない |
1~2年 (個人差あり) 脂肪注入の場合は半永久的 |
膣縮小治療で得られる効果
膣縮小治療を受けることで得られる効果は以下のとおりです。
- 膣の引き締め効果
- においの改善
- 尿漏れの改善
- 不感症の改善
- 膣ならが出なくなる
膣縮小治療を受けることで様々な悩みを解消できます。また、膣が引き締まることでデリケートゾーンの感染症予防にもつながります。
膣の緩みのセルフチェック方法
簡易的に、自分で膣の緩みをチェックする方法を紹介します。
膣口が開いていないか
膣口が開いていないかどうかは、目視で確認できます。鏡を使うと確認しやすいでしょう。通常、膣口はぴったり閉じています。膣口が開いている、もしくは広がって合わさっていない状態の場合、膣が緩んでいる可能性が考えられます。
お風呂上がりにお湯が出ないか
お風呂やプールなど、水に浸かった状態から出たときに、膣内からお湯や水が出てこないかチェックしましょう。膣が緩んでいる場合、お湯や水が流れ出ます。
いきんだときに尿漏れはないか
くしゃみや咳、重いものを持ち上げたときなど、いきんだ際に尿漏れがないか確認しましょう。日常生活で頻繁に尿漏れを起こす場合は、膣が緩んでいる可能性があります。
また、排尿を途中で止められるかどうか試してみてください。自分の意思で止められない場合は要注意です。
膣から空気が漏れる感覚はないか
膣から空気が漏れる感覚がないか意識してみてください。膣が緩んでいると空気が入り込み、先述した「膣なら」が出るときがあります。
性交時の感度が落ちていないか
性交時に感度を得られない、もしくは以前と比較して感度が下がったと感じる場合、膣が緩んでいる可能性があります。中には、自覚症状がなく「反応が悪い」「前と反応が違う」など、パートナーに指摘されてから気づいたという方もいます。
ただし、感度を得られないからといって膣が緩んでいるとは限りません。原因がパートナーにあるケースも考えられるためです。あくまで一つの可能性として考えましょう。
なお、性交渉の経験人数や回数が多いからといって膣が緩くなることは基本的にありません。
症状が改善しない場合はクリニックに相談
膣の悩みはデリケートな内容なので、自分と同じ悩みを抱えている人が周りにいるか、相談しにくい悩みです。尿漏れや膣ならが頻繁に起こる場合は、膣が緩んでいる可能性があります。膣の緩みは決して恥ずかしい悩みではありません。
女性特有のデリケートなお悩みだからこそ、当院では完全予約制で他の患者様と顔をあわせない配慮をしております。
女性専門クリニックなので、安心してご来院いただけます。膣の緩みでお悩みの方は、当院にご相談ください。