膣縮小は膣のどの位置まで治療できる?ゆるみの場所に応じた治療法

 

膣縮小は、女性が膣のゆるみや不快感に対処するための効果的な治療法です。
しかし、効果的な治療を行うためには、膣がどの位置でゆるんでいるかを正確に把握する必要があります。

例えば、膣入り口近くのゆるみと、奥のゆるみでは、施術方法や効果が異なります。
この記事では、膣縮小で治療できる範囲や、ゆるみの場所に応じた最適な治療法について詳しく解説します。

膣縮小の施術別の施術位置と治療範囲

膣縮小の治療には大きく分けて、レーザー治療・注入タイプの治療・外科手術による治療の3種類があります。

ここでは、それぞれの特徴や施術位置、治療できる範囲について紹介します。

レーザー治療 注入タイプの治療 外科手術による治療
施術可能範囲 膣の入口から奥まで 膣の中側 膣の入口から奥まで

レーザー治療

レーザー治療は、主に4種類あります。それぞれの違いや特徴について解説します。

ヴィーナスハイフ

ヴィーナスハイフは、皮膚の内側へHIFUエネルギーを照射することで、膣内のコラーゲン活性化を促し、引き締めと弾力性の増加が期待できます。施術は膣全体にわたり、膣の奥と中側、手前の位置まで照射することが可能です。

効果は膣壁の弾力性向上と膣内圧の上昇で、パートナーの方にも実感いただけることが多いです。

また、皮膚の奥にピンポイントに働きかける高密度焦点式超音波リフト(HIFU)を使用するため、しっかりとした引き締め効果を実感できます。熱エネルギーによる治療になるため、傷跡や長いダウンタイムのリスクはありません。

インティマレーザー


インティマレーザーは、膣内の粘膜にレーザーを当てることで、コラーゲンの生成を促し、膣を引き締める治療です。この治療は膣全体だけでなく、子宮の入り口付近まで照射できるため、尿道も引き締められます。

そして、安全性が高く、火傷や出血の心配はありません。個人差はありますが、効果は約一年間持続します。広範囲にレーザーを照射できるため、膣の引き締めだけでなく、尿漏れや性交痛、GSMなどにも効果があります。

また、小陰唇の引き締めや美白にも効果があるので、様々なデリケートゾーンの悩みにも効果的です。

サーミVA

サーミVA
サーミVAは、世界中で広く導入されている人気の治療法です。施術範囲は膣の最深部から膣開口部まで可能です。サーミVAは、膣のゆるみだけでなく、小陰唇や大陰唇など外陰部のたるみにも効果があります。

照射直後から引き締め効果を実感でき、膣入口や内部を引き締めることで、尿漏れや入浴時に膣内にお湯が入るのを防げます。そして、痛みがほとんどなく、デリケートゾーンの臭いなどの悩みも解消されます。

たるみが改善することで、見た目が引き締まり、膣のハリがアップして締まりが良くなります。

ビビーブ

ビビーブ
ビビーブは、高周波エネルギーを使用した、膣の引き締め治療です。広範囲に細かく照射できるため、処女膜輪から子宮口手前までのゆるみを改善します。

1回の照射で効果は約1年間持続し、産後に膣が伸びたと感じる方や、性生活の満足度が低下した方に特におすすめです。

膣粘膜の厚みによって向き不向きがあるものの、体への負担が少なく、膣のゆるみに適した治療法です。ただし、閉経後の方には適していないため、注意しましょう。

注入タイプの治療

注入タイプの治療には、脂肪注入とフィラーの2種類が一般的です。

脂肪注入

脂肪注入とは、自分の太ももや腹部などから余分な脂肪を採取し、それを膣の粘膜に注入して膣内を狭くする方法です。治療範囲は、肛門側、左右、および膀胱下部の膣粘膜に幅広く行うことが可能です。

自分の脂肪を使用するため、安全性が高いのが特徴です。そして、定着した脂肪はヒアルロン酸のように吸収されることはありません。脂肪注入は、加齢や出産などで緩んだ膣を引き締め、自然な仕上がりが期待できます。

フィラー

フィラー治療は、膣内のゆるみや形状に合わせてヒアルロン酸を注入し、ゆるみを改善する方法です。膣内のすべてに注入できないですが、短時間で確実な効果が得られるため、手軽に膣のゆるみを改善したい方に人気があります。

大きな特徴としては、特定の部位を強調するデザイン注入ができる点です。気になる場所が限られている方は、少しの注入で済むため、コストが抑えられます。しかし、トラブルが多い治療でもあるため、信頼できるクリニックで治療を行うことが大切です。

外科手術による治療

外科手術による治療は、大きく分けて2種類の方法があります。

メスを使用した手術

メスを使用した膣縮小手術は、膣の入口から奥までしっかりと引き締め、膣のゆるみを元の状態に戻すことができる手術です。この治療では、膣の入り口を寄せて縫うことで、膣を根本的に引き締めることが可能です。

ダウンタイムが比較的長くなりますが、効果は半永久的に続きます。注意点としては、この治療を行うと経腟分娩が難しくなり、出産を希望する場合は帝王切開になる点です。今後、出産を考えている方は、他の治療を選択することをおすすめします。

LVR

LVRは、レーザーを使用した外科的手術による膣の引き締め治療です。この治療は、子宮口手前までの広範囲を引き締め、膣を出産前やそれ以前の状態に戻せます。レーザーを使用しているため、出血が少なく、膣の奥を治療する際にも体への負担を最小限に抑えることが可能です。

特に膣の後壁はリスクの高い場所になりますが、レーザーを用いることで安全に奥までゆるみを改善できます。そして、膣のゆるみが発生している位置に応じて、前壁や後壁だけの治療も可能です。

膣のどの位置がゆるんでいるか、まずはご相談ください

膣縮小は、膣のゆるみや性行為の満足度低下に対する効果的な治療法です。この治療では、膣のどの位置がゆるんでいるかを正確に把握することが、ポイントとなります。そのため、適切な診断と治療内容の決定が非常に重要です。

当院では、専門的な視点から患者一人ひとりに寄り添い、すべて女性のスタッフが対応しています。また、完全予約制の貸し切りで診察を行っていますので、周りの方を気にせず気軽に相談できる環境が整っています。ゆるみの場所に応じた治療法を提案してますので、膣のゆるみが気になる方は、ぜひ当院の専門医にご相談ください。



記事監修者

美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを開業。

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※当院の治療はすべて保険適用外となっています。


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