体質、加齢、出産などが原因で膣の緩みが気になる女性は少なくありません。まわりに相談しにくいデリケートな話題でもあるため、施術の痛みや術後のトラブルに対して不安を抱いたまま放置してしまう方もいます。しかし、膣縮小にはメスを使わずに治療できる方法もあります。本記事では、膣縮小の方法やダウンタイム、通院回数、治療の流れなどを詳しく解説します。通院回数を減らすプランもありますので是非ご覧下さい。
膣縮小とは?
膣縮小とは、ゆるんだ膣を引き締める治療のことを指します。「ゆるんだ膣を引き締める」と聞くと大掛かりな手術を想像される方も多いですが、実際は身体への負担が少ない治療方法が豊富にあります。ここでは、大まかに分類して3つの治療方法をご紹介しますが、より詳細な膣縮小術は以下のページをご参考下さい。
膣縮小手術
膣縮小手術にはメスを使う手術と、レーザーを使って膣を縫い縮める手術の2パターンがあります。
【メスを使う手術】
会陰部や会陰小帯を切除、粘膜の除去、膣粘膜や筋層を剥離して、たるんだ筋肉を寄せて縫合する外科手術です。根本から膣の締まりを良くし、半永久的な効果が期待できる手術のため、短期間かつ1度の治療で改善させたい方に適している治療と言えます。
【LVR】
LVR治療とは、女性器専用LaserProダイオードレーザーを用いた膣の若返り治療です。メスを使う膣縮小手術よりも患部以外の組織や粘膜を傷つけることなく繊細な手術を行うことができます。術後の痛みや出血も最低限におさえることができ、体への負担も少なくなります。
マシンを使った治療
手術とは異なり、身体への負担を減らすことができます。当院で導入している膣縮小ができる機器をご紹介します。詳細は各機器による治療をご紹介しているページをご覧下さい。
【インティマレーザー】
インティマレーザーは膣のゆるみだけでなく、尿漏れ、性交痛、GSM、臓器脱、小陰唇のタイトニング、外陰部のホワイトニングなど様々な症状に対応できるレーザー機器です。ただし、機能の豊富さ故に、適切なモード選択と照射が必要です。当院では、インティマレーザー指導医の資格を保有している院長自らがカウンセリングから実際の施術まで全てを行います。
【V-HIFU】
ヴィーナスハイフやウルトラヴェラと呼ばれる超音波による膣の引き締め治療です。粘膜深部に有効な熱エネルギーを届けることが出来る、世界で初めての膣引締め機器です。
【サーミVA】
レーザーやハイフよりも深層まで熱を伝達することが可能な高周波を用いた機器です。照射方法によっては血流アップ、感度アップの効果が期待できます。
【ビビーブ】
表面を冷却しながら高周波の熱を深部に届けるマシンです。55歳(または閉経前)まで適応できる治療で、主に膣の入り口を引き締める効果があります。
注入治療
メスや特別な機器を使わずに注射で治療を行うことができます。大きく分けて2種類の注入治療があります。
【フィラー注入】
主にヒアルロン酸を注射する膣引き締め治療です。フィラーの種類はいくつかあり、効果の持続期間や価格など様々です。入念にカウンセリングを行い、どのフィラー注入が適切か判断します。マシンを使った治療と組み合わせることも多い治療です。
【膣内脂肪注入】
フィラー注入は時間の経過と共に吸収されその効果が落ちてしまいますが、ご自身の脂肪を注入する膣内脂肪注入では半永久的に膣内の空洞を埋めて膣を狭くすることが可能です。潤いや膣壁の厚みをアップする作用がある膣脂肪注入の上位バージョンである「膣内脂肪注入(全層注入)」もあります。
治療の流れと通院回数
膣縮小について治療の流れと通院回数について紹介します。結論から述べますと、通院回数が1回のみの治療方法もあれば、希望する改善度合いによって何度も繰り返し治療を行う必要もあります。まずは基本的な通院の流れをご紹介します。
STEP1:カウンセリング予約
最初にカウンセリングの予約をしていただきます。当院の場合は、院長と直接お話頂く時間を確保するためにも完全予約制としております。カウンセリングのご予約はお電話、もしくは当サイトのカウンセリング予約入力フォームから承ります。
STEP2:カウンセリング当日
患者様が抱えている悩みに寄り添って適切な治療方法をご提案します。当日は診察をした後、実際のお体の状態・治療方法・治療する際のダウンタイムや副作用など全てご説明します。ただし、デリケートなお悩みを打ち明けるのは緊張してしまうこともあります。事前に疑問点や質問事項をメモして頂ければ、緊張していてもスムーズにカウンセリングできます。
STEP3:施術当日
カウンセリングで決定した施術を行います。どの治療方法においても基本的には入院の必要はなく、すぐに日常生活に戻ることができます。
STEP4:経過観察
膣縮小手術による治療をした場合は、1ヶ月後に経過観察のための検診をお願いしています。縫合には溶ける糸を使用して縫合するため抜糸は必要ありません。手術以外のレーザー治療やフィラー注入等の治療であれば、術後の通院は不要なこともあります。
各施術の通院回数パターン
施術内容ごとに必要な通院回数をまとめました。
通院回数 | 治療内容 |
1回 ※1 | 【カウンセリング+①~③のセットを1日で完結】
①インティマレーザー(Vタイトニング) ②サーミVA ③ヴィーナスハイフ(V-HIFU) |
2回 | 【カウンセリング+施術】
・マシンを用いた手術以外の治療全般 ・注入治療 |
3回 | 【カウンセリング+施術+経過観察】
・メスを使った膣縮小手術 ・LVR(レーザーを使った縫い合わせ治療) |
4回以上 | 以下のケースは引き続き通院をお願いしています。
・身体に異常がなくてもご心配や不安がある場合 ・経過観察時に異常が発覚した場合 ・1回の治療で効果が薄かった場合 ・前回の治療から時間が経過して効果が薄まってきた場合 |
※1:一度の通院でトータル治療を行う「1dayトータルプラン」を適用した場合
治療方法によっては複数回の施術が必要な場合があったり、時間経過で効果が薄くなってきたときの再治療が必要になる場合もあります。患者様によって効果や持続期間が異なりますので、詳しくはカウンセリング時に相談することが重要です。
膣縮小治療後のダウンタイムについて
Q.術後にすぐセックスはできますか?
Q.産後に感じる緩みも改善しますか?
Q.施術当日にシャワーや入浴をしてもいいですか?
Q.治療中は痛みを感じますか?
Q.今後出産する可能性があっても治療して平気ですか?
女性器でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
膣縮小に必要な通院回数やダウンタイムを解説しました。膣の緩みはデリケートなお悩みでもあり、身体への負担やダウンタイムがご心配な方も多いです。通院回数を減らして治療したいというご要望があればお気軽にご相談下さい。当院では、そういった要望にお応えするために、1回の通院で治療できる「1dayトータルプラン」もご用意しております。
記事監修者
美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを開業。