膣のゆるみが気になっている方の中には、「膣縮小治療に効果がないのは本当だろうか」「膣縮小治療を受けたいが、分からないことが多くて不安だ」「膣縮小の効果が高い治療方法を知りたい」このようにお考えの方もいるのではないでしょうか。
膣縮小治療には、いくつかの治療方法があり、ゆるくなった膣を引き締める効果があります。
しかし、膣縮小治療に不安を抱えたまま治療を受けてしまうと「思ったほどの効果が感じられない」となりかねません。
そこで本記事では、以下について解説します。
- 膣縮小治療は、効果がないと言われる理由
- 膣縮小効果が高い治療方法
- 効果の高い膣縮小治療を受けるための病院選びのポイント
膣縮小治療を受けるか検討している方は、参考にしてみてください。
膣縮小治療には効果がないと言われる理由
膣縮小治療には、手術やレーザー治療、フィラー(ヒアルロン酸)や脂肪などを注入する治療があります。
人により適した治療方法は異なり、得られる効果にも個人差があります。
そして「膣縮小治療には効果がない」と言われるのは、フィラー注入治療の効果持続期間が影響しているかもしれません。
フィラー注入治療とは、膣の粘膜にヒアルロン酸を直接注入し、膣壁にハリや弾力を取り戻す方法です。
膣を引き締める効果はあるものの、持続期間は1〜2年とやや短めです。そのため、膣縮小の「効果がない」「効果が薄い」と言われる原因になっていると考えられます。
フィラー注入治療には、以下のようなメリット、デメリットがあります。
【メリット】
- 費用を抑えられる
- 出血がない
- 効果をすぐに感じられる
【デメリット】
- 持続効果が1〜2年程度しかない
- 定期的に治療を受ける必要がある
フィラー注入治療の詳細はこちらも参考にしてください。
膣縮小効果が高い治療方法
膣縮小効果が高い治療方法は、以下の2つです。
- 膣縮小手術
- レーザー治療
上記の治療方法は、出産や加齢によって生じた膣のゆるみを改善するのに効果的です。
それぞれの治療方法について、詳しく解説します。
膣縮小手術
膣縮小手術は、膣縮小の基本とも言える治療方法です。
メリットやデメリット、どのような人に向いているのか解説します。
膣縮小手術とは
膣縮小手術とは、メスを用いて膣のゆるみを改善する外科的な治療方法です。
「膣壁形成」とも言われ、膣粘膜と筋肉を切り離し、たるんだ筋肉を引き寄せて縫合することで根本的な改善が可能です。
膣縮小手術のメリット
膣縮小手術のメリットは以下の3つです。
【効果が半永久的に続く】
フィラー注入治療と異なり、手術によって膣の入口付近の広がりを小さくできるため、1回の治療で半永久的な効果が期待できます。
【治療時間が短い】
手術にかかる時間は、1〜2時間程度です。
手術中は麻酔を使用するため、痛みやストレスをほとんど感じません。
【入院の必要がない】
治療時間が短く身体への負担が少ないため、当日に帰宅できます。
膣縮小手術のデメリット
膣縮小手術のデメリットは以下の2つです。
【傷跡が残る】
手術による傷や赤みが1か月程度続きます。
ただし、傷や赤みは2〜3か月かけて目立たなくなるため、安心してください。
【出産予定のある人は治療を受けられない】
出産予定のある人には、経膣分娩により膣のゆるみが再発する可能性があるため、膣縮小手術をオススメしていません。
出産の予定がある人は、膣縮小手術を受けるか医師に相談し、ほかの方法を検討してみるとよいでしょう。
膣縮小手術に向いている人
膣縮小手術に向いている人は以下のとおりです。
【1回の治療で終わらせたい人】
先述したように、膣縮小手術の治療効果は半永久的です。
1回の治療で確実に効果を感じたい方にオススメです。
【膣のゆるみが軽度の人】
「なんとなく締まりが悪い」「最近ゆるくなった気がする」という方は、ゆるみの程度が軽度と言えます。
膣縮小手術は、縫合によって膣の入口付近を狭められるため、膣のゆるみが軽度の方は、効果を感じやすいでしょう。
レーザー治療
レーザー治療に関する詳細とあわせて、メリットやデメリット、どのような人に向いているか解説します。
レーザー治療とは
レーザー治療は、「レーザーを用いた外科的な治療方法」と「膣内部にレーザーを照射して引き締める方法」の2種類があります。
【レーザーを用いた外科的な治療方法】
レーザーを使用して膣や膣周辺の筋肉、粘膜を寄せ集めて縫合する治療方法です。
膣の奥まで引き締められ、根本的な治療ができます。
【膣内部部にレーザーを照射して引き締める方法】
レーザー照射は、膣の粘膜を傷つけない治療方法のため、出血の心配がありません。
広範囲にわたり、膣のゆるみを改善できます。
膣のゆるみだけではなく、以下の効果も期待できます。
- セックスの際の感度向上
- 膣の乾燥改善
- 性交痛の改善
レーザー治療の詳細はこちらも参考にしてください。
また当院ではインティマレーザーという実績や論文が多数報告されている安全性が高いレーザー機器を使用しております。
特にインティマレーザー機器の中で最上位機種SPダイナミスを使い治療を行っているので、2種類のレーザーの組み合わせと
複数の波長により、最新の膣引き締め治療が可能となっています。
レーザー治療のメリット
レーザー治療のメリットは以下の4つです。
【膣の奥まで引き締められる】
陰部専用のレーザーを用いるため、膣の入口付近から子宮口の手前までの治療が可能で、膣全体を引き締められます。
【膣のゆるみ改善以外の効果も期待できる】
膣のゆるみだけでなく、尿もれや性交痛など女性器に関連する多くの症状改善に効果的です。
【出血や痛みがほとんどない】
レーザー照射の場合、膣粘膜に傷をつけないため、出血がほとんどありません。
また、麻酔を用いるため、痛みのない治療を受けられます。
【傷跡が残らない】
メスを使う治療でないため身体への負担が軽く、基本的に傷跡も残りません。
レーザー治療のデメリット
レーザー治療のデメリットは「費用が高くなりやすい」点です。
レーザー治療は、症状によって複数回、治療を受ける必要があるため、治療費が高くなる傾向にあります。
レーザー治療に向いている人
レーザー治療に向いている人は、以下のとおりです。
【膣のゆるみが強い人】
「尿もれが気になる」「入浴時、膣内にお湯が入る」このように感じる方は、膣の奥までゆるんでいる可能性があるため、レーザー治療を検討するとよいでしょう。
【膣のゆるみ以外の症状も改善したい人】
レーザー治療は、女性器に関するさまざまな悩みに対応できるため、膣のゆるみとあわせて他の症状も改善したい方にオススメです。
当院では、カウンセリングを受けた当日に手術を受けることも可能です。お気軽にご連絡ください。
自分で治療を決める前にまずは医師に相談しましょう
各治療にはメリットとデメリットがございますが、患者様の状態によって効果は大きく異なります。そのため、まずは自身の膣の状態を医師にみてもらい、そのうえで治療を決めることが非常に重要です。
当院では豊富な治療法の中から患者様一人ひとりに最適な方法をご提案するために、診察では様々な観点から患者様の膣の状態を詳細にチェックいたします。
ヒアリング
まず何が一番困っているか、何がお悩みかをしっかり伺います。具体的に何も悩みはないが今後のためにケアをしたいという理由でも構いません。お悩みに対して最短で最も効率的に解決が出来るようにアプローチします。
様々な項目で膣の状態を診察
セルフチェックでは見ることができない詳細な部分までチェックし、膣の状態を確認します。
チェック項目
- 膣の弾力
- 帯下(おりもの)の分泌量
- 粘膜の強度
- 粘膜の色 etc.(上記などから膣の健康度合いをスコア化)
- 筋肉の動き
- 血流
- 尿道のぐらつき(尿漏れがある場合にはICIQ*1によるスコア化)
- Gスポットの感度
*1:International Consultation on Incontinence Questionnaire-Short Form(国際尿失禁会議質問票)
診察の上複合的に判断し、最も適した治療をご提案
このように詳細な項目で診察を行ない、患者様の膣の状態を理解したうえで、ご予算や許容可能なダウンタイム、日常生活やお仕事での体の動かし度合い、性生活の頻度、パートナーとの関係性なども治療法の選択に考慮致します。
効果の高い膣縮小治療を受けるには、病院選びが重要
効果の高い膣縮小治療を受けるには、治療方法だけでなく、病院選びが重要です。
医師によって知識や技術には差があるため、同じ治療を受けたとしても効果やリスクの程度が異なるからです。
病院選びのポイントは、以下の4つです。
- 病院や医師の印象がよい
- 丁寧にカウンセリングをおこなってくれる
- 医師の治療実績が公開されている
- 膣縮小治療の知識と経験が豊富である
上記のような情報は、ホームページから確認できます。
ホームページの内容だけでは判断できない場合には、カウンセリングを受けてみるのもよいでしょう。
重要なのは、「この医師に治療を任せたい」と思えるかどうかです。
丁寧な説明をおこなってくれ、悩みや不安に寄り添ってくれる医師であれば、安心して任せられるでしょう。
まとめ
「膣縮小治療に効果がない」と言われるのは、フィラー注入治療の効果持続期間が1〜2年しかない影響かもしれません。
しかしフィラー注入治療にも、低価格で治療が受けられることや、出血の心配がないため安心できるというメリットがあります。
また、 膣縮小手術やレーザー治療では、半永久的な効果や膣全体の引き締め効果があり、膣のゆるみ改善を期待できます。
さらに、効果の高い治療を受けるには病院選びが最も重要です。
病院選びのポイントは、以下4つです。
- 病院や医師の印象がよい
- 丁寧にカウンセリングをおこなってくれる
- 医師の治療実績が公開されている
- 膣縮小治療の知識と経験が豊富である
当院では、カウンセリングから治療までを院長である女性医師が担当しています。
院長は、インティマレーザー指導医の資格を保有しており、アメリカなど多くの学会で女性器治療の発表をおこなっている実績があります。
膣縮小治療を検討している方は、安心してご相談ください。
記事監修者
美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを開業。