膣のゆるみを治療するために、はじめての「膣縮小治療」を検討する方も少なくないと思います。
そこで今回は、「膣縮小治療」をはじめて施術する方に向けて、どんな治療があるのか、初回治療でどんな効果があるのか、詳しく解説します。
膣縮小治療にもいくつか方法がありますので、ご自身に合った治療方法があるかどうか参考にして下さい。
目次
膣縮小治療とは
膣縮小治療とは、ゆるんだ膣を引き締める治療のことをいいます。
膣縮小治療をおこなうことによって、一度ゆるんでしまった膣のゆるみを改善します。
ゆるんだ膣を引き締めると聞くと大掛かりな治療が必要かと思われますが、はじめての方でも安心して受けられる治療となっています。
膣縮小治療にはいくつか方法があり、
「レーザー治療」「ヒアルロン酸注入」といった切らない治療方法や、「膣縮小手術」のように、外科的な手術により膣内を切開し縫合して引き締めるといった治療方法もあります。
膣のゆるみ原因
膣がゆるんでしまう原因を4つご紹介します。
出産
膣がゆるんでしまう原因は、出産と言われています。
出産時に膣壁が大きく広がることで膣内も拡大され、膣のゆるみにつながります。
また、出産時に会陰切開や会陰裂傷などによる膣口のダメージによって、膣の入り口がぽっかり開いてしまっている状態になり、膣がゆるんでしまうこともあります。
加齢
加齢により女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が減少し、膣粘膜のコラーゲンも減少していくことで膣内の弾力が失われてしまい、膣のゆるみの原因となります。
また、膣壁のひだも徐々に平らになっていったり、膣や尿道を引き締める筋力が低下することも原因です。
運動不足
運動不足による筋力の低下は、膣のゆるみの原因になります。
膣を引き締めるために重要な筋肉として「骨盤底筋」があります。
骨盤底筋は、意識してトレーニングしないと鍛えることはできない場所であるため、ご自身でトレーニングしないとどんどん衰えていきます。
運動不足による筋力の低下は、膣を引き締める働きを持つ骨盤底筋の低下にもつながるため、膣のゆるみの原因の一つです。
肥満
肥満体型も、膣のゆるみの原因です。
肥満体型で過剰な脂肪がついてることによって、骨盤底筋への負担を大きくします。
日常的に脂肪が骨盤底筋に負担をかけてしまい、筋肉の伸びが生じて膣のゆるみにつながります。
膣縮小治療がおすすめな方
膣縮小治療は、このような悩みを持つ方におすすめな治療となっています。
- パートナーに膣のゆるみを指摘された
- 膣の感度が鈍くなってきた
- 出産後の膣のゆるみが気になる
- お風呂から出ると膣から水が出てくる
- 尿漏れを解消したい
- 膣の入り口が広がって膣の内部が見える
このようなことでのお悩みは、膣縮小治療によって解決できる症状なので治療を受けることをおすすめします。
膣縮小治療のメリット
膣縮小治療を受けて、膣が引き締まることで得られるメリットを紹介します。
性行為時の感度アップ
膣縮小治療によって膣が引き締まることで、性行為時の感度アップに繋がり、性行為に対しても積極的になれます。
膣のゆるみをパートナーに指摘されることで、性行為に消極的になってしまうことがあります。
また、ご自身の感度が低下することで性行為が楽しめないようにもなります。
しかし、膣が引き締まることでこのような悩みを解決できる可能性があります。
以前のように、性行為を楽しめなくなってきたとお悩みの方は効果を感じやすいでしょう。
尿漏れの改善
膣縮小治療によって膣のゆるみが解消されることで、尿漏や残尿感の改善ができます。
膣がゆるむことによって、膣壁や尿道や膀胱を支える骨盤底筋が弱り、尿漏れが起こりやすくなります。
しかし、膣縮小治療によって骨盤底筋が強化されると、尿漏れを改善する効果があります。
感染症のリスクが減る
膣のゆるみが改善されることで膣内に雑菌が入り込みにくくなり、感染症になるリスクが軽減されます。
膣がゆるんでいると、膣内に水や空気が入りやすくなり、雑菌や細菌が繁殖し感染症にかかりやすくなります。
膣縮小治療による膣の引き締めによって、外部からの侵入を抑制することができ、感染症のリスクは減らすことができます。
はじめて膣縮小治療をする場合の効果
膣縮小治療を受ける方に、治療法や治療回数、効果について詳しく解説していきます。
レーザー治療
レーザー治療とは、膣全体または部分的にレーザーを照射することで、膣内のコラーゲンの再生を促進し、膣を引き締める治療法のことです。
レーザー治療は、切開手術をおこなわずに受けられる治療法ですので傷跡も残らず、身体への負担も少ないことが特徴となります。
また、治療をする際も麻酔をおこないますので、痛みを感じることはなく、ダウンタイムもほとんどありません。
レーザー治療は、今後出産の予定がある方でも問題なく施術ができますのでご安心ください。
はじめてのレーザー治療では、50〜70%改善されると言われていますので、1〜2ヶ月間隔で1〜3回治療をおこなうことがおすすめです。
治療の経過を見て、症状が強い方や治療の効果が薄い方は3回以上治療をおこなう場合もあります。
レーザー治療の効果は、個人差にもよりますが1年〜1年半ほど持続します。
膣縮小治療では、奥まで治療する際に直腸を傷つけてしまうことが一番危険とされています。
しかしレーザー治療を用いることで、奥まで治療する際に直腸へのダメージを回避することができるため、奥まで治療する際にも安全な治療法とされています。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸の注射はシワやほうれい線を改善するプチ整形として知られていますが、膣縮小としても効果があります。
膣内の薄くなった粘膜にヒアルロン酸を注入することで、自然な膨らみをもたらすことができ、物理的に膣が狭くなる治療法です。
膣縮小治療で用いられるヒアルロン酸は、膣内専用の物を使用しています。
ヒアルロン酸注入は切開を伴わない施術であり、注射によって施術がおこなわれるため、メスを使う手術に抵抗がある方も受けられやすくなっています。
また、ダウンタイムも短く、注入部位付近の腫れや内出血などの症状は1週間ほどで落ち着くことが多いです。
ヒアルロン酸は長い時間をかけて体内に吸収されるため、個人差はありますが効果としては約1年から1年半持続します。
ヒアルロン酸注入は、料金も比較的安く受けられますし即効性もありますので、はじめて膣縮小治療を受けられる方に人気の治療となっています。
膣縮小手術
膣縮小手術とは、膣の入り口から会陰部にかけての一部を切開して縫合する手術のことです。
膣縮小手術は、出産前かもしくはそれ以前の状態まで戻すことができ、一度の治療で半永久的に効果が持続します。
しかし、出産前に行うとその後の出産で元に戻ってしまう可能性もありますので、ご自身の状況を考慮して治療する必要があります。
膣縮小手術は外科的な手術になるので、はじめての治療としては多少ハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、一度の治療で終わらせたい方には膣縮小手術がおすすめです。
膣縮小手術のデメリットとしては、切開手術をおこないますので多少の傷跡が残ってしまうことと、他の治療法に比べてダウンタイムが長いことです。
膣縮小手術は、デリケートな部位にメスを入れることになり、切開手術が不安な方は多いでしょう。懸念事項があれば院長が対応いたしますので、どんなことでもご相談ください。
はじめての膣縮小治療は婦人科形成へ
膣のゆるみは人それぞれ症状が異なりますので、どういったことが原因なのか不安に感じると思います。また、はじめて膣縮小治療を受ける方は、どれくらい効果があるのか、どんな治療が自分に適しているのか、不安なことが多いかと思います。
膣のゆるみの原因や治療法などを把握するためにも、まずは婦人科形成へ相談に行くことをおすすめします。
当院では、膣縮小治療のたくさんの施術実績をもつ院長自らが、カウンセリングから診察、施術やアフターケアまで一貫して対応しますので、安心してご相談ください。
また、ダウンタイムやご予算など、各自のライフスタイルに寄り添った治療の計画を提案していきます。
はじめての膣縮小治療で不安に感じることが多いと思いますが、ひとりひとりに最適な治療法をご提案しますので、ぜひ一度ご相談に来てください。
記事監修者
美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを開業。