行為中に会陰が切れる?何度も繰り返す切れる痛みの原因を解説

更新日:2025/04/01

「パートナーとの行為中にピリッとした痛みを感じた」「出血もしていて性行為を再開するのが怖い」といった経験をしたことはございませんか?

性行為中に会陰(えいん)が切れることがあり、これが原因で膣の入口から肛門の間にかけてヒリヒリとした痛みを感じる場合があります。
会陰(えいん)とは膣から肛門の間の部位のことで、組織が繊細であるため強い刺激が加わると切れやすい場所です。刺激以外にも会陰が切れる原因があり、改善しないままでは何度も同じ箇所が切れる可能性もあります。

本記事では、会陰が切れる原因やセルフケア・治療方法を詳しく解説します。


施術担当

インティマレーザー、ウルトラヴェラを日本で初めて導入してきた美容婦人科のパイオニア。美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。その後日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを東京に開業。

性行為中に会陰部が切れて痛い

性行為中、とくに挿入中にピリッとした痛みが走る原因として「会陰(えいん)」が切れる会陰裂傷が起こることが挙げられます。会陰とは膣から肛門にかけた3〜5cmほどの部位を指し、組織が繊細で切れやすいのが特徴です。性行為中には膣入り口の下部分から裂けるケースが多く、行為が終わったあとにヒリヒリとした痛みを感じる方もいます。

会陰が切れたら出血する可能性もあり、治るまでに時間がかかるため、トイレをする際に尿がしみることもあります。繰り返し会陰が切れると切れた部分が硬くなり、さらに切れやすくなるため、切れないための予防や対策をしましょう。

会陰部が切れる原因

会陰は繊細で切れやすいとお伝えしましたが、切れてしまう原因がいくつかあります。

上記のように、必ずしもご自身だけに原因があるわけではありません。切れる原因を詳しく紹介するとともに、注意したい人や切れた会陰が治るまでの期間などもお伝えします。

皮膚が薄い

会陰が切れる原因に、皮膚が薄いことが挙げられます。とくに皮膚が薄くなる体の変化は、女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン」の影響を大きく受けています。

年齢を重ねるとともに、張りや潤いを与えるエストロゲンの分泌量が減るため、外陰部の皮下脂肪組織や張りも減少して平たくなって行きます。厚みが無くなった皮膚は外部からの刺激を受けやすく、挿入時の摩擦で切れるようになってしまいます。

※参考:順天堂大学医学部産婦人科学講座|萎縮性膣炎

潤いが不足している

潤い不足も会陰が切れる原因のひとつです。先ほど述べたように、エストロゲンの減少が起こると皮膚の張りだけでなく潤いも減るため、乾燥が進み切れやすくなります。

また、エストロゲン減少の影響を受けるのは会陰だけではありません。エストロゲンの分泌量が減ることで、膣内や膣周辺では以下のようなことが起こります。

これらの現象が進むと潤いを保つことが難しくなるため、外部からの刺激を受けやすく傷ついてしまうのです。特に膣の萎縮が起こった場合は、膣の粘膜が薄くなってしまうため、少しの刺激で傷つき出血するようになってしまいます。

そのため会陰部だけでなく、膣の内部も切れ、出血している場合があるため注意しましょう。

相手のサイズが大きい

パートナーのサイズが合っていないときも、会陰が切れて痛みが出てしまいます。サイズが大きい場合は無理に挿入をすると膣周辺の皮膚が伸びるため、会陰部分が切れるリスクが高まります。

とくに、十分に濡れていないまま無理やり挿入を試みるのはやめましょう。乾燥した状態では摩擦の刺激をダイレクトに受けるため、傷が付きやすくなります。切れた傷口が完治しないまま性行為を続けると会陰がさらに切れる可能性があるため、痛みがある場合は我慢せず、パートナーに相談するのがおすすめです。

低用量ピルを長期間内服している場合は注意

加齢に伴うエストロゲンの減少について言及しましたが、若い方でも低用量ピルを長年服用している場合は注意が必要です。

低用量ピルにはエストロゲンが少量含まれるものの、服用しない時と比べるとエストロゲンの量が減ります。長期間服用していると、膣が低エストロゲンの状態となり、更年期の方と同じく、膣萎縮や乾燥を起こす可能性があります。

何度も切れる場合は注意が必要

もし会陰が切れた場合、個人差はあるものの完治するまでには1週間ほどかかります。傷口が治らない状態で何度も刺激を加え続けると傷口が硬くなり、さらに切れやすい状態になるため気をつけましょう。

傷ついてしまった場合は、最低でも1週間ほど期間を空け、完治をしてから性行為を再開することをおすすめします。

治るまでは安静に

会陰が切れた場合は安静にして治療に専念しましょう。会陰が傷ついたまま性行為を続けると、同じ部分が切れ続けます。

安静にしている間は、以下の点に注意して生活してみてください。

細菌感染を起こさないためにも、傷ができたらデリケートゾーンを清潔に保ち、トイレの際は優しく拭き取り刺激を与えないようにしましょう。

会陰部が切れないように予防する方法

会陰が切れて痛い思いをしないために、できるセルフケアを紹介します。

それぞれ詳しく解説します。

潤滑ゼリーを活用する

セルフケアで性交痛を和らげる方法のひとつが「潤滑ゼリー」の活用です。とくに当院ではリューブゼリーをおすすめしています。リューブゼリーとは水溶性のさらっとしたゼリーのことで、膣内の潤いを自然に再現できるため、性行為時の摩擦や刺激を軽減できます。

リューブゼリーはこれまでに1,000万人以上が使用しており、体への影響が少なく安全性も高いため、年齢問わずに使えます。リューブゼリーを使用するタイミングは性行為の直前がベストで、最低でも500円玉ほどの量を使いましょう。ローションと異なり、水やぬるま湯で簡単に落とすことができます。

リューブゼリー

デリケートゾーンのケアをする

日頃からデリケートゾーンのケアをすることも重要です。

近年では専門のアイテムも増えてきました。デリケートゾーン専用の洗剤で洗うようにしたり、お風呂上がりにクリームを塗ったりすることでデリケートゾーンの乾燥を防ぐことができます。クリームがない場合はワセリンも効果的です。ワセリンは赤ちゃんのスキンケアにも使うことができるほど肌への刺激が少ないためデリケートゾーンの保湿にも使うことができます。

またオイルでマッサージをするのも良いでしょう。マッサージをすることで血流が良くなりハリや弾力のアップにも繋がります

こまめな水分補給

こまめな水分補給は、膣の潤いアップにも繋がります。水分が足りないと喉が乾くのと同様に、膣からでる分泌液も減少し、膣が乾燥してしまいます

そのため日頃からしっかりと水分を取るようにしましょう。

リラックスする

性行為時に不安を感じ、緊張していると体に力が入り会陰が切れやすくなってしまいます

また緊張すると唇が乾くように、皮膚が乾燥するため、極力リラックスしたうえで性行為を行うようにしましょう

パートナーに伝える

リューブゼリーを使っても痛みが軽減されない場合は、パートナーに痛みを感じていることを伝えましょう。女性ばかりがケアを心がけていても、「挿入時の力が強い」といった問題は男性側が気をつけないと解決しません。

濡れやすいように前戯に十分な時間をかけてほしい、挿入時はゆっくり動いてほしいといった要望を伝えて気をつけてもらえると、ご自身の体を労わることができます。

クリニックで受けることができる治療

リューブゼリーを使ったり、パートナーの協力を得たりしても痛みが軽減できない場合は、性交痛改善のためにクリニックでの治療も検討してみましょう。

性交痛の治療方法はさまざまですが、ここでは「インティマレーザー」について詳しく解説します。

インティマレーザーでの治療

インティマレーザーとは、性交痛改善に用いられるレーザー機器のことで、痛み改善以外にも次のような症状に用いられます。

インティマレーザーは、膣粘膜を傷つけずに膣の奥深くまでムラ無くレーザーを照射できるため、高い治療効果を引き出すことが可能です。性交痛の治療には「レノバレイス」というモードで照射し、膣壁に弾力をつけて乾燥しにくい環境を整えます。

みどり美容クリニックではインティマレーザーの最上位機種であるフォトナSPダイナミスを導入しております。女性院長自らカウンセリングと施術を担当いたしますので、ご興味のある方はぜひ一度チェックしてみてください。

性交痛のお悩みはみどり美容クリニックで

当院はデリケートゾーンに特化した美容婦人科を日本で始めて導入したクリニックです。今では多くのクリニックで使われているインティマレーザー、ヴィーナスハイフも日本で始めて導入し、これまで多くのクリニックに治療方法を指導してきました。当院ではそのパイオニアである院長が一人ひとり、カウンセリングからアフターケアまですべて担当いたします。

また当院では他の人の目が気になる、恥ずかしい、という思いを減らすために、完全予約制でその時間は患者様一人だけの時間にしております。またビルに入っておりますので、バレる心配もございません。

ご予約は予約フォーム、お電話にて承っておりますので、是非お気軽にカウンセリングにお越しください。


施術担当

インティマレーザー、ウルトラヴェラを日本で初めて導入してきた美容婦人科のパイオニア。美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。その後日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを東京に開業。

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