「パートナーとの行為中にピリッとした痛みを感じた」「出血もしていて性行為を再開するのが怖い」といった経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。
会陰(えいん)が切れたことが原因で、痛みを感じる方がいます。
会陰(えいん)とは膣から肛門の間の部位のことで、組織が繊細であるため強い刺激が加わると切れやすいのが特徴です。刺激以外にも会陰が切れる原因があり、改善しないままでは何度も同じ箇所が切れる可能性もあります。
本記事では、会陰が切れる原因やセルフケア・治療方法を詳しく解説します。会陰が切れて性交痛が起こる原因を知って、ご自身に合う改善方法を見つけてみてください。

施術担当
インティマレーザー、ウルトラヴェラを日本で初めて導入してきた美容婦人科のパイオニア。美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。その後日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを東京に開業。
目次
行為中に会陰部が切れて痛い
性行為中、とくに挿入中にピリッとした痛みが走る原因として「会陰(えいん)」が切れることが挙げられます。会陰とは膣から肛門にかけた3〜5cmほどの部位を指し、組織が繊細で切れやすいのが特徴です。性行為中には膣入り口の下部分から裂けるケースが多く、行為が終わったあとにヒリヒリとした痛みを感じる方もいます。
会陰が切れたら出血する可能性もあり、治るまでに時間がかかるため、トイレをする際に尿がしみることもあります。繰り返し会陰が切れると切れた部分が硬くなり、さらに切れやすくなるため、切れないための予防や対策をしましょう。
どうして会陰部がきれるの?
会陰は繊細で切れやすいとお伝えしましたが、切れてしまう原因がいくつかあります。
- 皮膚が薄い
- 潤いが不足している
- 相手のサイズが大きい
上記のように、必ずしもご自身だけに原因があるわけではありません。切れる原因を詳しく紹介するとともに、注意したい人や切れた会陰が治るまでの期間などもお伝えします。
皮膚が薄い
会陰が切れる原因に、皮膚が薄いことが挙げられます。とくに皮膚が薄くなる体の変化は、女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン」の影響を大きく受けています。
年齢を重ねるとともに、張りや潤いを与えるエストロゲンの分泌量が減るため、外陰部の皮下脂肪組織や張りも減少して平たくなる仕組みです。(※)厚みが無くなった皮膚は外部からの刺激を受けやすく、挿入時の摩擦で切れてしまいます。
潤いが不足している
潤い不足も会陰が切れる原因のひとつです。先ほど述べたように、エストロゲンの減少が起こると皮膚の張りだけでなく潤いも減るため、乾燥が進み切れやすくなります。
また、エストロゲン減少の影響を受けるのは会陰だけではありません。エストロゲンの分泌量が減ることで、膣内や膣周辺では以下のようなことが起こります。
- 性行為時に分泌される潤滑液の分泌量が減る
- 膣粘膜が萎縮したり薄くなったりする
これらの現象が進むと湿潤性を保つことが難しくなるため、外部からの刺激を受けやすく傷ついてしまうのです。
相手のサイズが大きい
パートナーのサイズが合っていないときも、会陰が切れて痛みが出てしまいます。サイズが大きい場合は無理に挿入をすると膣周辺の皮膚が伸びるため、会陰部分が切れるリスクが高まります。
とくに、十分に濡れていないまま無理やり挿入を試みるのはやめましょう。乾燥した状態では摩擦の刺激をダイレクトに受けるため、傷が付きやすくなります。切れた傷口が完治しないまま性行為を続けると会陰がさらに切れる可能性があるため、痛みがある場合は我慢せず、パートナーに相談するのがおすすめです。
若い人も多い、長期間のピルを内服している場合は注意
加齢に伴うエストロゲンの減少について言及しましたが、若い方でも低用量ピルを長年服用している場合は注意が必要です。低用量ピルにはエストロゲンが少量含まれるものの、服用しない時と比べるとエストロゲンの量が減るため、膣萎縮や乾燥を起こす可能性があります。
萎縮や乾燥を引き起こした膣や会陰は刺激を受けやすいため、性行為時の刺激で切れて痛みを感じるケースもあります。
もし切れてしまったらいつ治る?
もし会陰が切れた場合、個人差はあるものの完治するまでには1週間ほどかかります。傷口が治らない状態で刺激を加え続けると傷口が硬くなり、さらに切れやすい状態になるため気をつけましょう。
傷ついてしまった場合は、最低でも1週間ほど期間を空け、完治をしてから性行為を再開することをおすすめします。
治るまで注意が必要
会陰が切れた場合は安静にして治療に専念しましょう。会陰が傷ついたまま性行為を続けると、同じ部分が切れ続けます。
安静にしている間は、以下の点に注意して生活してみてください。
- 清潔な状態を保つ
- 通気性が良く、ゆとりのある下着を身につける
- 医師の指導のもとで保湿ケアをする
細菌感染を起こさないためにも、傷ができたらデリケートゾーンを清潔に保ち、トイレの際は優しく拭き取り刺激を与えないようにしましょう。
行為の前にできるケア
会陰が切れて痛い思いをしないために、性行為の前にできるケアがあります。
- リューブゼリーを活用する
- パートナーに伝える
それぞれ詳しく解説します。
リューブゼリーを活用する
セルフケアで性交痛を和らげる方法が「リューブゼリー」の活用です。リューブゼリーとは水溶性のさらっとしたゼリーのことで、膣内の潤いを自然に再現できるため、性行為時の摩擦や刺激を軽減できます。
リューブゼリーはこれまでに1,000万人以上が使用しており、体への影響が少なく安全性も高いため、年齢問わずに使えます。リューブゼリーを使用するタイミングは性行為の直前がベストで、最低でも500円玉ほどの量を使いましょう。水やぬるま湯で簡単に落とせるため、取り入れやすい方法と言えます。
パートナーに伝える
リューブゼリーを使っても痛みが軽減されない場合は、パートナーに痛みを感じていることを伝えましょう。女性ばかりがケアを心がけていても、「挿入時の力が強い」といった問題は男性側が気をつけないと解決しません。
濡れやすいように前戯に十分な時間をかけてほしい、挿入時はゆっくり動いてほしいといった要望を伝えて気をつけてもらえると、ご自身の体を労わることができます。
クリニックで受けることができる治療
リューブゼリーを使ったり、パートナーの協力を得たりしても痛みが軽減できない場合は、性交痛改善のためにクリニックでの治療も検討してみましょう。
性交痛の治療方法はさまざまですが、ここでは「インティマレーザー」について詳しく解説します。
インティマレーザーでの治療
インティマレーザーとは、性交痛改善に用いられるレーザー機器のことで、痛み改善以外にも次のような症状に用いられます。
- 膣のゆるみや尿漏れ
- GSM(閉経関連泌尿性器症候群)
- 臓器脱
- 小陰唇のタイトニング
- 外陰部のホワイトニング
インティマレーザーは、膣粘膜を傷つけずに膣の奥深くまでムラ無くレーザーを照射できるため、高い治療効果を引き出すことが可能です。性交痛の治療には「レノバレイス」というモードで照射し、膣壁に弾力をつけて乾燥しにくい環境を整えます。
みどり美容クリニックではインティマレーザーの最上位機種であるフォトナSPダイナミスを導入しております。女性院長自らカウンセリングと施術を担当いたしますので、ご興味のある方はぜひ一度チェックしてみてください。
性交痛のお悩みはみどり美容クリニックで
当院はデリケートゾーンに特化した美容婦人科を日本で始めて導入したクリニックです。今では多くのクリニックで使われているインティマレーザー、ヴィーナスハイフも日本で始めて導入し、これまで多くのクリニックに治療方法を指導してきました。当院ではそのパイオニアである院長が一人ひとり、カウンセリングからアフターケアまですべて担当いたします。
また当院では他の人の目が気になる、恥ずかしい、という思いを減らすために、完全予約制でその時間は患者様一人だけの時間にしております。またビルに入っておりますので、バレる心配もございません。
ご予約は予約フォーム、お電話にて承っておりますので、是非お気軽にカウンセリングにお越しください。

施術担当
インティマレーザー、ウルトラヴェラを日本で初めて導入してきた美容婦人科のパイオニア。美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。その後日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを東京に開業。