入り口が痛む性交痛の原因や治療方法を専門医が徹底解説!

性交痛に悩んでいる女性は、年代に関係なく少なくありません。
性交痛の痛みや症状は一人一人異なりますし、デリケートな内容なので誰にも相談できず一人で抱え込んでしまう人が多いようです。
そうしたことから、このような悩みを抱えている女性も多いと思います。

「性交痛にならない対策はあるの?」
「膣の入り口に痛みがあるのはどういった原因?」

こうした悩みをお持ちの方に向けて、本記事では性交痛とはそもそもどういう症状なのか、種類や原因、対策について解説します。

性交痛とは

性交痛とは、性行為中や性行為後に感じる痛みや不快感のことを指します。
一般的には女性の方に多く、膣の中や膣の入り口に痛みを感じることが多いです。性交痛といってもいくつかの種類があり、痛みの部位によっても症状は違ってきますので、詳しく見ていきましょう。

性交痛の痛みの場所

性交痛の痛みの場所は、大きく二箇所に分かれていて、膣の入り口の痛みと膣の奥の痛みがあります。
この二つは痛みの部位によって分けられており、症状もそれぞれ違ってきます。ここからは、痛みの場所によっての違いを解説していきましょう。

性交痛入り口の痛み

性交痛で膣の入り口付近に、ヒリヒリとした痛みを感じる場合は「入口部性交痛」と呼ばれており、性行為の始まりや挿入時に痛みを感じることが多くあります。
入口部性交痛の原因としては、挿入時の膣内の潤い不足や、膣炎や外陰炎のような膣の入り口の炎症膣で起こることが多いです。また、過度な緊張により膣口や膣周辺の筋肉がけいれんや収縮を起こし、痛みを感じることもあります。

膣の入口付近はとても繊細な皮膚でできており、少しの刺激や摩擦、皮膚の炎症などで痛みを感じやすくなっています。これらのことから、性行為時や性行為後に膣の入口付近がヒリヒリしたり痛みを伴う場合は、入口部性交痛になります。

性交痛奥の痛み

性交痛で膣の奥に痛みを感じる場合は「深部性交痛」と呼ばれており、性行為時に膣の奥にある子宮口付近に痛みを感じる症状です。深部性交痛の原因としては子宮や卵巣の病気や、感染症が関わっている場合があります。

こうした病気による痛みが原因の可能性があります。
これらの病気は悪化すると不妊症の原因になったり、手術が必要になったりすることもありますので注意が必要です。

性交痛入り口の痛みの原因

ここからは、性交痛の入り口の痛みの原因についてもう少し詳しく解説していきます。
性交痛の入り口の痛みにはいくつかの原因がありますが、体質による痛みや、膣内の潤い不足による痛みなどがあります。自分に当てはまるものがないかチェックしながら、参考にしてください。

処女膜強靭症

処女膜強靭症とは、生まれつきに処女膜の粘膜が厚かったり固かったりする状態のことです。

処女膜は、膣の入り口に張っている1〜2ミリ程度の薄い粘膜のことですが、この粘膜が厚かったり固かったりすることで、男性器を挿入するときに痛みをともないます。本来の処女膜は、柔らかくて薄く、伸縮性もあるので性行為をしても痛みをともなうことはないです。また、処女膜は性行為だけで破れるのではなく、タンポンやスポーツ、自慰行為などでも破れることはありますので、初めての性行為で必ずしも破れるということではありません。

処女膜は、もともと小さい穴が空いているので、月経の際の出血を出すことは処女膜強靭症の方でもできますので、普段の生活には支障がないので気づきにくい症状となっています。

処女膜強靭症の治療法は、処女膜切開・切除手術といった手術を受けて治療することが必要になります。

更年期や出産によるホルモンバランスの崩れ

女性は更年期になると、身体的・心理的な変化が複雑に絡み合う時期になり、ホルモンのバランスが崩れやすく、膣内の潤いが不足する傾向にあります。

女性が更年期を迎えると、女性ホルモンのエストロゲンが減少し、膣の乾燥や膣壁が薄くなったり、弾力を失ったりと膣萎縮が起きやすいです。膣萎縮が原因で膣内の潤い不足になり膣内が乾燥しやすく、男性器を挿入する際に痛くて入らないといったことになります。

女性の年齢によるホルモンバランスの崩れは自然に起こる現象なので、体調と相談することが大切です。

ストレスや緊張

膣内が潤い不足になる原因としては、ストレスや緊張によってリラックスできていない状態になっていることがあげられます。

日頃のストレスや、性行為に対する緊張があればリラックスした状態になれません。心理的に安心した状態でなければ、潤滑液の分泌が不十分になり膣内が潤い不足となります。こうしたことから、日頃からストレスをためずに、性行為に対する緊張を持たず、パートナーとリラックスした状態でセックスをできる環境を作ることが必要になります。

前戯不足

性行為前の前戯が不足していると、女性は潤滑液を分泌するほどの興奮状態になっておらず、膣内が潤い不足となり痛みを感じやすくなります。

前戯行為は女性にとって男性器を受け入れる準備をするために必要であり、その間に膣の中の潤滑液が分泌され潤いを保ちます。十分な前戯が行われていないと膣内も潤い不足になり、男性器の挿入の際に摩擦が起こり痛みをともなうことになります。

お互いに受け入れが整った状態になるまで十分な前戯を行うことは、性行為で痛みを起こさないためには必要な行為です。

性交痛入り口の痛みの対策

ここからは、性交痛の入り口の痛みの対策について紹介します。
自分自身でできる対策もありますので、参考にしてください。

パートナーと話し合う

パートナーと話し合い、まずはどういった痛みがあるのかを理解してもらいましょう。
性行為は人によって違ってきますので、パートナーによっては強く膣を刺激したり、前戯が短かったりすることがあります。そのようなことが原因で痛みがともなうのであれば、パートナーとゆっくり話し合いましょう。
お互いの身体の状況を理解しあって、「こうすると気持ちいい」「こうすると痛みがある」などの情報を共有することで、二人にとって最適な性行為が見つかることになるでしょう。

潤滑ゼリーを使う

男性器を挿入する際に、痛くて入らないといった場合は、潤い不足が原因とも考えられるので潤滑ゼリーを使うことも対策の一つです。

膣内は膣分泌液が出ることにより、膣内を濡れた状態にして男性器の挿入をスムーズにさせる役割があります。しかし、人によってはもともと濡れにくい体質の人もいるでしょうし、更年期やストレスによる原因で濡れないことも考えられます。こうした際には、潤滑ゼリーを使うことで摩擦やスレがなくなり痛みをなくすことができます。

挿入時の体位を工夫する

挿入時の体位によっても痛みは感じることがありますので、性行為中にお互い工夫し合うことも大切です。

性行為中に男性器の当たり方によっては、痛みを生じることがあります。膣の奥に男性器が当たって痛い場合は、四つん這いになる後背位(バック)は奥に当たりやすいので、体位をかえる工夫をしてみましょう。

体位によって男性器の当たる場所も違ってきますので、挿入時の体位を工夫しながら、痛みのない体位を見つけるようにしましょう。

専門医に受診する

ご自身での対策が難しい場合は、専門医に受診して相談してみるのもおすすめします。

性交痛は、デリケートな悩みであるとともに、対策をするとしてもパートナーの協力が必要不可欠です。パートナーへの相談が難しい人は、一人で抱え込まずに専門医に相談してみましょう。専門医では、専門的なアドバイスをしてもらえるのはもちろん、「インティマレーザー」といった膣に特化した治療を受けることもできます。

インティマレーザーは性交痛以外にも性交痛の治療には、インティマレーザーの中で「レノバレイス」と呼ばれる治療法がおこなわれ、膣壁に弾力をつけ、膣内が乾燥しにくい環境を整えていきます。レノバレイスは、膣粘膜の深い層にまでエネルギーが届き、小陰唇や膣の入り口から奥までの広い範囲を施術することが可能です。

インティマレーザーの治療は、実績や論文が多く報告されている安全性の高いレーザー機器です。
当クリニックの院長は、アメリカレーザー医学会(ASLMS)や日本美容皮膚科学会など、国内外の学会において日本で初めて膣の引き締め治療を始めとした、女性器治療についての発表を行なったパイオニアです。
そのため、当院では世界基準のインティマレーザー治療を受けることが可能で、院長自らカウンセリングから施術までをおこないますので安心してご相談ください。

性交痛は、一人一人によって対策方法も異なりますので、専門医に相談してみることをおすすめします。専門医に相談することは勇気がいると思いますが、性交痛の痛みの対策としては有効的な手段になるでしょう。

まとめ

性交痛は多くの人が経験する問題でその原因はさまざまですが、適切な対処法によって解決は可能です。

また、一人一人性交痛の症状は異なりますので、ご自身の状況をしっかり理解することが重要になってきます。性交痛は一人で抱え込まないで、適切な情報とサポートがあれば、誰もがより快適な性生活を大切なパートナーと過ごすことができるはずです。

自分自身の体を理解したうえで、必要に応じて専門家の助けを求めながら、健康で幸せな性生活を手に入れましょう。

みどり美容クリニック広尾

院長:みつゆきみどり

美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを開業。

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