
性行為のとき挿入をしたら、ヒリヒリと痛みを感じることはありませんか?
デリケートゾーンのうるおい不足による「性交痛」に悩んでいる方は、年代を問わず多くいらっしゃいます。
この痛みを和らげるべく、最近では、潤滑ゼリーやローションなど、ラブアイテムが売られているのを見かけるようになりました。
中でもリューブゼリーは、当院でもおすすめしている安全で信頼の持てる潤滑ゼリーですので、性交痛で悩んでいる方に、ぜひ一度使っていただければと思います。
本記事では潤滑ゼリーの適切な使い方について解説しています。ローションとの違いについても説明しますので、参考にしてみてくださいね。

院長 みつゆき みどり
潤滑ゼリーのポイント
- 性交痛を緩和させるアイテム
- 当院でもおススメしている
- リューブゼリーの成分はほぼ精製水であり、体への害がない
- 薬局やネットで気軽に買うことができる
目次
潤滑ゼリーは性交痛緩和アイテム
潤滑ゼリー(ルブリカント)は膣の潤い不足による性交痛を緩和させるアイテムです。性交痛の対策として、クリニックでの治療も効果的ですが、セルフケアとしてすぐに利用できるアイテムとしておすすめしています。
中でもリューブゼリーは多くの方に使われている人気商品
リューブゼリーとは今から40年ほど前に、日本で初めて開発された水溶性潤滑ゼリーです。
性交時の痛みや不快感などを解消する効果があり、年齢を問わず多くの方に使われています。
こちらを使用すると膣内の自然な潤いを再現できるようになり、スムーズで痛みの少ない性行為が可能になります。
一般社団法人日本家族計画協会医学委員会とジェクス株式会社で開発されたもので、医療機関からの信頼はとても厚いです。
現在までに累計で1,000万人の方に使用されていると言われており、性交痛を和らげるアイテムとして広く知れ渡っています。
体への影響がなく当院でもおすすめしている
全国の産婦人科や泌尿器科等の医療分野でも推奨されており、行政や医療機関関係者も使用していることがあるため、その信頼性は高く、安心して使用することができます。
当院でも、施術以外の性交痛対策としてリューブゼリーをおすすめしています。
当院がリューブゼリーをおすすめするのには3つの理由があります。
1
体への安全性に徹底配慮して作られているため
2
膣内に影響を与えるような成分を使用していないため
3
殺菌処理、アレルギーテストを十分に行っているため
リューブゼリーの成分は精製水の他、医薬品や化粧品で使われる成分によって構成されています。
しかし成分のほとんどが精製水なので、体への影響はほぼなく安心して使えるのは納得ですね。
潤滑ゼリー(リューブゼリー)とローションの違い
潤滑ゼリーは「膣内用」、ローションは「全身用」
リューブゼリーなどの潤滑ゼリーは挿入時の摩擦や濡れ不足をサポートする「粘膜用」ですが、薬局などで売られているローションは、「全身用」のことが多く、膣内には向いていません。
ローションには、肌同士での摩擦を想定して作られているため、ヌメリ成分が多く入っています。そのため粘膜どうしの摩擦に対しては滑りが強すぎる、水で落ちにくい、粘膜への使用では避けたい成分が入っているといった特徴があります。
項目 | 潤滑ゼリー | ローション |
主成分 | グリセリン | ポリアクリル酸Na |
粘度 | 膣内でサラサラに | ヌメリが強い |
用途 | 潤いを与える | マッサージを楽しむ |
膣内への利用 | 可能 | 注意が必要 |
商品例 | リューブゼリー | ペペローション |
注意!ローションを膣内に使用しないで
リューブゼリーだと、膣内にゼリーが入っても体に害がないように作られていますが、市販のローションはそうではありません。
実際にローションを膣に使用することで次のようなデメリットがあります。
膣内にローションを使う際のリスク
- ヌメリが強いため流しにくく、膣内からなかなかでてこないため、膣の自浄作用の弊害阻害され感染症のリスクが高まる
- ローションには水分を吸い取る性質がある成分が入っているため、使用すると膣の乾燥が悪化する可能性がある
- ヌメリが強いため、性感が低下する可能性がある
- 膣や粘膜では成分の体内への吸収力が高いため、悪影響のある成分が入っているローションを使用すると危険
このように「膣内専用」のリューブゼリーとは異なり、ローションを膣内に使用すると悪影響があるため膣内にローションを使用するのは絶対にやめましょう。
リューブゼリーのメリット
リューブゼリーを使用すると以下のようなメリットがあります。
リューブゼリーを使用するメリット
- 性行為の時に感じる痛みを軽減することができる
- 女性でも男性でも使用することができる
- コンドームと一緒に使用しても問題がない
- 妊娠中や妊活のために使用しても問題ない
使用制限などはなく、処女の方でも、妊娠中の方(※)でも更年期の方でも、年齢を問わず使用できるのは嬉しいですね。
(※)妊娠中のセックスの注意事項を守るようにしてください。
ただし、個人差ではありますが、まれに使用後に白いカスのようなものが出てくる場合があるので注意してください。
これは、ゼリーに含まれる増粘剤と膣内の乾燥や摩擦によって生じるものなので、あまり気にする必要はありません。
しかし、何日たっても改善されない場合は専門医に相談するようにしましょう。
リューブゼリーの使い方
タイミングは行為の直前に塗るのがベスト
リューブゼリーの使い方はとても簡単で、清潔にした手に500円玉ほどの大きさのゼリーを取り、局部の気になるところに塗ると潤いを与えていきます。このとき、膣口は濡れているけど膣内が乾燥している場合もあるため、気になる方は膣内まで塗っておくとよいでしょう。
容器から取り出した時はジェル状になっていて扱いやすく、挿入後はサラサラとした感触になります。
ただし、女性の体質やその日の体調によって膣内の濡れ具合や性交時の痛みが変わってくるので、使う量はその都度確認するようにしてください。
また、使うタイミングが早すぎるとゼリーが乾いてしまうので、ベストとしては、性交の直前に塗るのが良いでしょう。
使用後は洗い流す必要はなく、膣の自浄作用によって排出されます。
リューブゼリーは無色透明・無臭なので、万が一シーツや周りのものについてしまったとしても、汚れが目立つことはありませんので、自宅でのゼリー使用に抵抗がある方でも、気軽に使うことができますよ。
(※)万が一、使用中・使用後にかゆみや違和感があった場合は、水かぬるま湯で流し、専門医に相談するようにしてください。
(※)リューブゼリーは、性交痛を和らげるための潤滑ゼリーなので、避妊の目的には使用できません。
ぬりこむようにこするのは×
ゼリーを使うときは、膣内に優しく塗るようにしましょう。
塗りこむようにゴシゴシとしてしまうと、刺激や爪などで膣内を傷つけてしまい、かえって痛みを引き起こしてしまうことがあります。
女性の体はとてもデリケートなので、膣内を傷つけないよう、細心の注意を払うことが大切です。
性交痛の原因は「濡れないこと」
性交時の痛みを解消するリューブゼリーですが、そもそもなぜ性交痛が起きてしまうのか、また、女性が濡れるメカニズムについてご紹介します。
膣内もうるおい不足になる!
性交痛の原因は様々ありますが、多くの方は膣内の「うるおい不足」によって引き起こされます。
「うるおい不足」と聞くと、更年期や歳を重ねるから、と仕方のないことに思われがちですが、最近では不規則な生活、無理なダイエット、ストレスなどライフバランス変化の影響によりホルモンバランスが崩れることが原因となって、若い方でも性交痛で悩む方が増えてきています。
他にも前戯が不十分で濡れずに痛みを感じる、性行為に対して精神的なトラブルを抱えている、など原因は本当に様々です。
まれに婦人科の病気が潜んでいることもあるので要注意です。リューブゼリーなどを使用しても痛みが改善しない・悪化する場合は我慢せずに専門医に相談するようにしましょう。
そもそもどうして女性は濡れるの?
女性が濡れるメカニズムですが、「膣が汗をかく」というイメージを持ってもらえるとわかりやすいかと思います。
女性は性的興奮を高めると、下半身に血液が流れ込みます。すると、膣壁周辺の毛細血管が拡張し、血管壁を押し開いていきます。
血管壁を押し開くとすき間ができて、そこから潤滑液が分泌されてしたたり落ちてきます。これが「濡れる」ということです。
普段、暑さで汗をかくとき、その量や出てくるまでの時間に個人差があると思いますよね。「濡れる」も同じように、潤滑液が分泌される量や時間には差があるので、濡れやすいのが良い・悪いということはありません。
しかし、潤滑液の分泌量が少ない方は、性行為の際に痛みを伴ってしまうのも事実です。うるおいを補うという部分で、リューブゼリーを使用していくのが良いでしょう。
リューブゼリーで性交痛を解消した「愛用者の声」
リューブゼリーを使用して、これまでに性交痛を解消した方はたくさんいらっしゃいます。
ここでは、痛みや不快感を解消し、リューブゼリーを愛用している方の声をご紹介します。
性交痛をなくしたいと思い、リューブゼリーを使い始めましたが、気づいたら4年も愛用していました。これを使うと痛みが解消するので、性行為を億劫と感じずパートナーと一緒に励めます。
臭いがなく色も透明なので、布団や周りを汚すことなく使えてとても便利です。
体内に残ってしまっても、害のない成分で作られていると評判もあり、安心して使うことができます。
(30代女性)
まさか自分がリューブゼリーを使うとは思いませんでした。閉経してから、性行為の際に痛みや不快感が生じるようになり、性行為が億劫になっていました。
リューブゼリーは私のような高齢でも使うことができるので、現在、性行為を諦めている私のような年代の方におすすめしたいです。
はじめは使うことが恥ずかしく、パートナーにバレないようこっそり使っていましたが、次第に恥ずかしさはなくなり、パートナーにも堂々と言えるようになりました。
最近は向こうから「使って」と言われるほどです。
(60代女性)
いつも性交痛で悩んでおり、そのせいで妊活ができないでいました。
しかし、リューブゼリーを使うと痛みが和らぎ、満足して性行為ができます。
殺菌処理やアレルギーテストをクリアしているので安心して使えますし、パッケージも他のローションなどと比べて派手ではなく、買いやすいので愛用しています。
パートナーもこのゼリーのことは知っていたので、特に恥ずかしさはなく、積極的に使っています。
(30代女性)
いつも性交の直前にトイレでリューブゼリーを使っています。
さっと塗ることができて、自然な「濡れ」を出すことができるので愛用しています。
彼には今のところバレていませんが、トイレで毎回ゼリーを塗るのは面倒なので、今度勇気を出して彼に伝えようと思っています。
(20代女性)
用途別に使い分けができるリューブゼリー
リューブゼリーは全部で6種類あり、それぞれ用途によって使い分けることができます。
商品名 | リューブゼリー | リューブゼリー 110g | リューブゼリープレミアム | リューブゼ>リーデリケートイン | リューブゼリー分包タイプ | リューブゼリホット 55g |
価格 | ¥1,000 (税別) | ¥1,800 (税別) |
¥1,500 (税別) |
¥1,000 (税別) |
¥600 (税別) |
¥1,100 (税別 |
内容量 | 55g | 110g | 55g | 6g×4本 | 5g×5砲 | 55g |
特徴 | 体に悪い成分が一切入っていない | 体に悪い成分が一切入っていない | 膣ヒアルロン酸Na・コラーゲン配合で、保湿性が高く、潤滑効果が長く続く。 | 注入式のワンプッシュ容器。そのまま膣中に塗布できる。 | 使い切りパックで衛生的。 | あったか温感ゼリー。ゼリー特有の冷たさをやわらげる。 |
リューブゼリー以外の潤滑ゼリー
リューブゼリーは、Amazonや楽天、薬局などで簡単に購入することができます。
また、万が一リューブゼリーが売っていなかったときは類似品として、「KYゼリー」「よぶんなものが入っていない 99%潤滑ゼリー」がを使用するのが良いでしょう。
「KYゼリー」は医療現場でも使われており安全であり、リューブゼリーと同様、無色透明・無香料です。
「よぶんなものが入っていない 99%潤滑ゼリー」は、成分の99%が水で配合されており、肌が敏感な方でも使用することができます。
リューブゼリーとその類似品
名前 | リューブゼリー | KYゼリー | 相模 よぶんなものが入っていない 99%潤滑ゼリー |
内容量 | 55g | 82g | 60g |
価格 | ¥1,000(税別) | ¥1,000(税別) | ¥1,000(税別) |
ゼリーの色 | 無色透明 | 無色透明 | 無色透明 |
臭い | 無香料 | 無香料 | 無香料 |
殺菌処理/アレルギー検査 | 済 | 済 | 済 |
特徴 | どの年代・世代にも使える日本初の潤滑ゼリー | 医療現場でも使われている潤滑ゼリー | 余分な成分が入っていない99%水で作られた潤滑ゼリー |
いずれの潤滑ゼリーも膣内に使用することに適しており、体に害のある成分は入っていないので安心して使えるものと言えるでしょう。
性交痛で悩んでいる方におすすめ
リューブゼリーは安心して使える潤滑ゼリーであり、性交痛を改善するのに役立ちます。
また老若男女問わず、様々な方に使える人気の商品です。リューブゼリーの中にも種類があり、用途によって使い分けができるのも嬉しいポイントです。現在、性交痛でお悩みの方、性行為の際の不快感などでお悩みの方は、1度リューブゼリーを使ってみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、あなたの性生活が劇的に変わるかもしれませんよ。
それでも痛みが改善されない場合は、何か別の原因があるのかもしれません。
その際は我慢せずに、当クリニックへお気軽にご相談ください。
施術担当
インティマレーザー、ウルトラヴェラを日本で初めて導入してきた美容婦人科のパイオニア。美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。その後日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを東京に開業。