膣のにおいに悩む女性は多いのではないでしょうか。においの悩みは、デリケートな問題であるため、一人で抱え込む女性も少なくありません。
そこで本記事では、においの原因と正しい治療方法について詳しく解説します。
においの原因には様々なものがありますが、膣のゆるみが密接に関係しており、治療法としては膣縮小がおすすめです。膣の嫌なにおいを改善するためには、正しいケアと治療が重要です。
目次
膣の嫌なにおいの原因は?
膣の嫌なにおいには、様々な原因が考えられます。
ここでは、この4つの原因について解説します。
- 膣のゆるみによる尿漏れ
- 細菌の繁殖
- エストロゲン低下による膣内環境の悪化
- 性病などの感染
1.膣のゆるみによる尿漏れ
骨盤底筋の筋力が低下することで膣がゆるむと、尿漏れや頻尿を引き起こします。重い荷物を持った時やくしゃみをした時、立ち上がった時など、普段の何気ない生活の中で、尿漏れが発生してしまいます。
そして、この漏れた尿が下着に付着することが、嫌なにおいの原因となります。そのため、尿漏れは膣のゆるみを改善することで防ぐことができるので、デリケートゾーンのニオイの問題も軽減できるでしょう。
2.細菌の繁殖
膣のにおいは、細菌の繁殖が大きく関係しています。デリケートゾーンは常に下着やナプキンで覆われているため、蒸れやすく細菌が繁殖しやすい環境です。そのため、他の部分に比べてにおいが発生しやすいと言えます。
細菌の繁殖による異臭は正しいケアを行うことで、においを軽減できます。まずは、通気性の良い下着を使用し、デリケートゾーン専用のソープで優しくお手入れしてみましょう。そして、ナプキンを使用する際は、こまめに交換するように心がけてください。
他にも、過度のストレスや膣の間違ったケアによって膣内環境が悪化することで、細菌性膣症の恐れもあります。細菌性膣症の特徴としては、膣から魚のような異臭がします。そのため、膣周辺から強い臭いがある場合は、細菌性膣症の可能性があるため注意が必要です。
3.エストロゲン低下による膣内環境の悪化
エストロゲンが減少すると、膣内の乳酸菌が減り、雑菌が増えやすくなります。エストロゲンとは、女性ホルモンのことで、年齢と共に減少していきます。そのため、年齢が上がるにつれてエストロゲンが減少と共に膣内環境が悪化し、おりものから嫌なにおいが発生することがあります。
また、エストロゲンが低下すると、膣が乾燥して潤いが不足し、水分が失われた分が萎縮してしまうことで、性交時や下着の摩擦で傷つきやすくなります。膣の中や入り口、周辺に傷がつくと、炎症や細菌感染が起こりやすくなり、おりものの変化やかゆみ、違和感などの症状が現れることがあります。このような症状は萎縮性膣炎が疑われる恐れもあるため、注意が必要です。
4.性病などの感染
感染した性病の種類によっては、においを発生する場合があります。例えば、クラミジアは日本で最も多い性感染症で、無症状の場合もありますが、おりものからにおいを発する場合や膿が出るなどの症状があります。
他にも、カンジダは女性の5人に1人が発症すると言われる性病のひとつで、ホルモンバランスの変化や膣内環境の変化が原因で感染します。感染すると、ヨーグルトの様なおりものが出て、人によっては酸っぱい臭いのおりものが出る場合があります。
トリコモナスは寄生虫による感染症で、黄緑色の生臭いおりものが特徴です。魚が腐ったようなにおいと例えられる場合も多く、強いにおいを発生する性病の一つです。性病に感染すると、においを発生するだけでなく、かゆみや痛み、不妊症の原因にも繋がるため、早期の治療が推奨されます。
膣のにおいを改善するおすすめの膣縮小
先述した4つの原因のうち、「1.膣の緩み」と「3.膣内環境の悪化」が原因となっている膣のにおいを改善するためには、形成外科で以下の膣縮小治療を受けることがおすすめです。「2.細菌」「4.性病」に関しては婦人科で受診して内服治療などが必要です。症状に合わせて、最適な治療法を見つけましょう。
- ヴィーナスハイフ
- インティマレーザー
- サーミVA
- ヒアルロン酸注射
- LVR
ヴィーナスハイフ
ヴィーナスハイフは、女性器専用の超音波治療で、膣から尿道まで引き締めることができるため、尿漏れにも効果的です。この施術では、超音波を使って膣の入り口から尿道部分まで照射し、エネルギーを膣壁の表面から奥深くまで届けることが可能です。これにより、コラーゲン繊維の増殖や再生が促されます。
また、膣を支える筋層部分にも作用するため、尿漏れを防ぐと同時に膣の引き締め効果も期待できます。尿漏れによる、膣のにおいに悩む方におすすめの施術です。さらに、ダウンタイムがほとんどなく、パートナーに気付かれずに治療できる点もメリットと言えます。
インティマレーザー
インティマレーザーは、尿漏れや膣のゆるみ、性交痛、GSM、臓器脱、小陰唇のタイトニング、ホワイトニングなど、様々な膣の悩みを解消できるレーザー機器です。膣粘膜を傷つけず、安全に膣の奥深くまで照射でき、高い治療効果に期待できます。
尿漏れによるにおいの改善に加え、小陰唇や大陰唇の黒ずみも軽減できます。インティマレーザーは、痛みとダウンタイムが少ない治療法なので、気軽にケアしたい方におすすめの治療です。
サーミVA
サーミVAは、高周波を用いて膣の中側から外側まで引き締める、女性器のアンチエイジング治療です。膣内部が引き締まることで、尿漏れを防ぎ、お風呂のお湯が膣に入ることも防ぐことが可能です。
サーミVAは、高周波によって膣内のコラーゲンが活性化し、膣内環境を整えることで、においやかゆみを改善してくれます。そして尿漏れだけでなく、膣のゆるみや小陰唇や大陰唇のたるみにも効果があり、見た目の美しさを取り戻せるでしょう。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、膣壁にヒアルロン酸を注入して膣を引き締めることで、尿漏れを防ぎ、においを軽減する効果があります。この治療では、ゆるみの程度や膣の形に合わせて、ヒアルロン酸の種類や注入場所の調整が可能です。
そして、施術直後からすぐに効果を実感できるため、特に即効性を求める方におすすめの治療法です。ヒアルロン酸は体内に少しずつ吸収されますが、1~2年ほど効果が持続します。また、特殊成分が作用し、お肌のハリに欠かせない成分のコラーゲンやエラスチンなどの生成を促進してくれます。
LVR
LVRはメスを使用せず、レーザーで膣を切開して縫い縮める膣縮小手術です。尿道に近い前壁まで引き締めることができるため、尿漏れにも効果的です。
膣が緩むと、尿道を支える力が弱まり、小さな衝撃で尿が漏れやすくなりますが、LVRは膣の前壁を筋肉ごと引き締めるので、尿漏れを防ぐことができます。そして、子宮の手前までしっかりと引き締めるため、膣全体を根本的に引き締められます。組織へのダメージが少なく、1回の施術で高い効果が得られるため、半永久的に改善を行いたい方におすすめの治療法です。
においのセルフケア
膣のにおいを改善するために、クリニックで治療を行うのに抵抗がある方には、セルフケアがおすすめです。手軽に改善が見込めるため、まずはセルフケアを行ってみるといいでしょう。
- デリケートゾーン専用ソープで洗う
- しっかり保湿ケアをする
- VIOの脱毛をする
デリケートゾーン専用ソープで洗う
膣は構造上、垢や尿、汗などが付着し、においの原因に繋がるため、清潔に保つことが重要です。しかし、強い水圧のシャワーを使用したり、高温の湯で洗ったり、ゴシゴシと洗うのは避けなければなりません。
過剰な洗浄は逆効果で、デリケートゾーンの皮膚を傷つける可能性があります。膣を洗う際は、ぬるま湯を使用し、優しく洗うことが大切です。さらに、弱酸性の専用ソープや専用オイルを選ぶことで、皮膚の善玉菌を守りながら清潔を保つことができるでしょう。
しっかり保湿ケアをする
デリケートゾーンの乾燥は、自浄作用が低下して細菌の繁殖によるにおいの原因に繋がります。デリケートゾーンも顔や体と同様、しっかりと保湿することが重要です。
洗浄後やウォシュレット使用後には、デリケートゾーン専用の保湿剤を使用しましょう。そして保湿する際のポイントは、清潔な指先でやさしく塗ることです。また、生理中は無理に保湿する必要はありません。乾燥から来るにおいや不快感を予防するためには、適切な保湿ケアを心がけましょう。
VIOの脱毛をする
VIO脱毛を行うことで、細菌が繁殖しにくくなり、においを軽減できる可能性があります。VIOは毛が密集しているため、湿気がこもりやすく、細菌が繁殖してにおいが悪化しやすい場所です。
しかし、VIO脱毛をすることでムレにくく、汗や汚れが残りにくくなり、細菌が繁殖しにくい環境を作ることが可能です。これにより、デリケートゾーンの汗と体温による蒸れを防ぎ、においを抑えることができます。
まとめ
においの原因と正しい治療方法を解説しました。においの原因に膣のゆるみが関係している場合は、膣縮小が有効と言えるでしょう。
当院は、女性限定の完全個室で、プライバシーに配慮されたプライベートクリニックです。女性の院長がカウンセリングからアフターケアまで一貫して対応し、患者様に寄り添った治療を提案しています。ぜひデリケートゾーンのお悩みは、当院にご相談ください。
施術担当
インティマレーザー、ウルトラヴェラを日本で初めて導入してきた美容婦人科のパイオニア。美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。その後日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを東京に開業。