性行為中に膣から空気が出てしまい恥ずかしかった。
ヨガの最中、おならのように膣から空気がでてしまい気まずかった。
このような経験はございませんでしょうか?
これはおならではなく「ちなら」と呼ばれるもので、膣に空気が入ることで引き起こされます。
多くの女性が経験することではありますが、以前と比べ「ちなら」の頻度が多くなってきた、という方は注意が必要です。
今回はその「ちなら」について詳しく解説します。

施術担当
インティマレーザー、ウルトラヴェラを日本で初めて導入してきた美容婦人科のパイオニア。美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。その後日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを東京に開業。
目次
「ちなら(膣なら)」とは?
音も似ているため「おなら」と勘違いされがちですが、これは「ちなら(膣なら)」と呼ばれるものであり、「おなら」とは全くの別物です。正しくは「膣排気音」という名称であり、海外では「クイーフ現象」とも呼ばれます。
ちならは膣に入った空気が外に押し出されることで、おならのような音が出てしまう生理現象です。出てくるのはただの空気であり、匂いも全くありません。
「ちなら」を経験している人は多い
この膣に空気が入る「ちなら」ですが、経験している女性は多いことが調査によりわかっています。
女性における「ちなら」を研究した論文では、調査した女性の内「ちなら」を経験した方は40.1%いたと報告されています。
つまり約2人に1人の女性が「ちなら」を経験しているため、「ちなら」を経験している人の割合としてはかなり多いことがわかります。
参照:Vaginal Flatus and the Associated Risk Factors in Iranian Women: A Main Research Article
膣に空気がはいる原因
膣に空気がはいるようになるのは、膣のゆるみが原因です。膣がゆるむ原因としては主に以下の出産と骨盤底筋のゆるみの2つが挙げられます。
出産
妊娠中に胎児が大きくなるにつれて骨盤底筋に大きな負担がかかり、膣周辺の筋肉にダメージを受けます。さらに、経膣分娩により膣壁が大きく引き伸ばされるため、膣のゆるみが助長されます。特に産まれてくる赤ちゃんのサイズが大きかったり、出産に時間がかかったりすると、より筋肉に大きなダメージを与えることとなります。
また出産を何度も繰り返す方は、そのたびに膣にダメージを与えることになるため、膣がゆるみやすい傾向にあります。
出産による膣のゆるみは出産後、しばらくすると徐々に縮んできますが完全に元に戻ることはありません。
骨盤底筋のゆるみ
「ちなら」は骨盤底筋という筋肉がゆるみ、膣内に空気が入りやすくなることで引き起こされます。
骨盤底筋は骨盤の底から子宮や膀胱、直腸などの臓器を支えている筋肉の総称です。この骨盤底筋が弱体化すると膣のゆるみに繋がり、空気が入る様になってしまいます。骨盤底筋がゆるむ原因は次のようなものがあります。それぞれ解説します。
加齢
加齢により筋肉が弱体化していくと同様に、骨盤底筋も弱体化していきます。
運動不足
運動不足により他の筋肉と同様に骨盤底筋の筋力も低下します。
姿勢の悪さ
姿勢が悪いことも骨盤底筋の弱体化に繋がります。姿勢が悪いと、骨盤底筋を正しく使うことができず、筋力が衰えてしまうためです。
肥満体型
太りすぎて下腹部に脂肪がついてくると、骨盤底筋群に負担がかかり、筋肉が伸びてしまいます。これが膣のゆるみの原因になってしまうことがあります。
便秘・頻尿によるいきみ
排便の際はいきむために、腹圧が高くなります。特に便秘の場合、何度も強くいきむことが多くなりがちです。このことが原因で骨盤底筋に負担をかけ痛めてしまいます。
膣に空気が入るタイミング
ちならが起きやすいタイミングとしては、ヨガやピラティスといった運動時、仕事場で立ったり座ったりする際、また性行為時に多いようです。
ヨガなどの運動時に空気が入るのは、骨盤が高い位置に来るポーズをすることで、空気が膣内に入るためです。その後、お腹に力をいれるポーズや骨盤が低い位置に来るポーズをした際に、音を立てて空気が漏れ出てしまいます。
特にダウンドッグやショルダースタンドといったポーズではちならがでやすいため、注意が必要です。
また性行為時、激しいピストンをした際にも空気が入ることがあります。
ちならの対策方法
膣に空気が入らないように改善し、ちならを防ぐ方法としては3つご紹介いたします。
ヨガ・膣トレ
ヨガなどの膣トレによって膣のゆるみを改善することができます。
膣圧を上げるために話題になっているのが、ケーゲル体操です。
ケーゲル体操の方法は以下の通りです。
- おしっこを我慢しているときのように、膣や肛門にゆっくり力を入れて骨盤底筋を引き締めます。
- 5~15秒間、力を入れた状態を保ちます。
- その後ゆっくりと力を抜きます。
- 1~3を1セット4~5回繰り返します
呼吸は力を入れるときにゆっくり吸い、力を抜きながら、ゆっくりと吐いてください。
ケーゲル体操は、場所や姿勢を選ばずにできるので、隙間時間に気軽に行えるセルフケアです。
ただし、膣トレは手軽に行なうことができますが、実際に効果をだすためには3ヶ月以上トレーニングを続ける必要があります。膣トレを続けるのが難しそう、という方は治療による改善もオススメです。
インティマレーザー
インティマレーザーは、蓄熱式のレーザーで、膣の粘膜を傷つけることなく膣の潤いアップ、膣の引き締めを行えるレーザー機器です。膣の入り口から奥深くまで、広範囲の治療が可能です。
治療スピードも早く、痛みやダウンタイムが少ないことが特徴です。膣を引き締めると同時に、膣内に潤いを与えるので感度の向上も期待できます。
また、実績や論文が多く、安全性の高いレーザー機器であることが証明されています。これまで大きな合併症や、事故の報告などはありません。美容大国アメリカでも、ドクターと患者が選ぶ「最優秀賞レーザー機器賞」を受賞しています。
膣ハイフ
膣ハイフは、粘膜の深層部まで有効な熱エネルギーを届けられる、世界初の膣引き締め機器です。尿道も含めた360℃全周に照射可能で、これまで手術でしか治療できなかった筋層までアプローチできます。周りの膣粘膜を傷つけることもありません。
膣の奥から引き締めることができるため、より根本的にゆるみを改善することができます。効果の持続期間も他のマシンと比べ長く、1年~1年半効果が持続します。
ちならだけじゃない!ゆるみによって起きる症状
膣のゆるみはちならだけでなく、他にも様々なトラブルを引き起こします。
心当たりのある症状がないか確認してみましょう。
尿漏れ
骨盤底筋は膣だけでなく、尿道や肛門も支える役割があります。そのため骨盤底筋がゆるむと、尿道を支える力がゆるくなり、尿もれや頻尿を引き起こします。
お湯漏れ
お風呂上がりに、膣から水が出てきてしまう事をお湯漏れと呼びます。膣がゆるむと膣の入口が開いてしまうため、お風呂に入った際にお湯が膣の中に入ってしまいます。お湯漏れをしてしまうと、お風呂上がりに下着が濡れてしまい、とても不快な思いをします。
不感症
膣がゆるむと密着感がなくなり、行為時に感じにくくなってしまいます。男性も膣がゆるいといきにくくなり、二人の性行為の満足度が下がってしまいます。
子宮脱
筋肉の衰えによるゆるみは子宮脱という症状に繋がる可能性があります。子宮脱は子宮を支える筋肉がゆるみ、子宮の一部または全部が膣から脱出してしまう病気です。
この子宮脱ですが、実は女性の10人に1人が疾患を抱えている病気で、症状としては、出血、化膿、排尿障害などを引き起こします。
ゆるみの状態をチェックする方法は?
クリニックでは専用の医療機器を使って膣のゆるみを計測します。正確な計測方法なので、膣の締まり具合を客観的に判断したい方にも適しています。
すぐにチェックしたい方は、自分の指を使って膣のしまりをセルフチェックすることもできます。
自分の指を使って膣のしまりをセルフチェックする方法
以下のような手順で測定します。
- 手・膣・膣周辺を洗い清潔にする
- 体育座りをする
- 人差し指と中指をひっつけたまま、膣内に第二関節まで挿入する(※痛みを感じる場合はローションを使う)
- 指を軽く開く(※じゃんけんのチョキの状態)
- 指を軽く開いた状態のまま、膣をキュッと締めて膣圧レベルをチェックする
この際、指がどれくらい膣に締め付けられるかで膣圧レベルをチェックすることができます。
指標としては以下の5段階で測定します。みなさんは1~5番の何番に当てはまるでしょうか?
膣圧のレベル
2:弱いが収縮は可能
3:収縮は可能で下の方から包み込む感じがする
4:良好に収縮し抵抗を加えても収縮できる
5:強く収縮する
こちらはオックスフォードスケール※1と呼ばれるもので、骨盤底筋の収縮力を測定するものになります。
膣圧が最も弱いのはレベル1で、レベルが上がるほど膣圧が強くなり、レベル5の状態の膣が最も締まりのある膣です。ただしセルフチェックのため、客観性や正確性には欠けます。また膣を傷つける恐れもあるため、セルフチェックはあくまで自己責任で行ってください。
※1参照:Oxford Academic『Evaluation of Female Pelvic』
診察で詳細に膣の状態をチェック
当院の診察では、セルフチェックでは見ることができない詳細な部分までチェックし、膣の状態を確認します。
チェック項目
- 膣の弾力
- 帯下(おりもの)の分泌量
- 粘膜の強度
- 粘膜の色 etc.(上記などから膣の健康度合いをスコア化)
- 筋肉の動き
- 血流
- 尿道のぐらつき(尿漏れがある場合にはICIQ*1によるスコア化)
- Gスポットの感度
*1:International Consultation on Incontinence Questionnaire-Short Form(国際尿失禁会議質問票)
当院ではこのように詳細な項目で診察を行ない、患者様の膣の状態を理解します。平均とくらべ、どれだけゆるいのか、数値客観的にわかるため安心です。またゆるみだけでなく、膣の乾燥度合い、感度などさまざまな項目で膣の状態を知ることができます。
まずはお気軽にご相談ください
当院では女医である院長がカウンセリングから施術まで一貫して行います。患者様にあった治療をご提案させていただくため、まずは一度ご相談ください。
また膣に空気が入る、といった膣のゆるみの悩みだけでなく、性交痛、女性器の黒ずみなどもまとめて治療できるプランもございます。
プライバシーに徹底配慮し、完全予約制で患者様以外は誰もいない空間のため、安心してお越しください。まずはカウンセリング予約よりご連絡ください。

施術担当
インティマレーザー、ウルトラヴェラを日本で初めて導入してきた美容婦人科のパイオニア。美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。その後日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを東京に開業。
当院の4つの特徴
院長であるみつゆきみどりは2001年から婦人科形成に従事。日本で初めて美容婦人科を導入したパイオニアです。
当院では医師をはじめ看護師、コンシェルジュも全て女性。同じ女性として患者さまに寄り添った対応をいたします。
個室完備だけでなくプライバシーを確保するため、その時間はお一人のためにクリニックは貸し切り状態となります。
美容婦人科治療のパイオニアとして8種類以上の様々な治療の中からお一人ずつの状態に合わせたカスタマイズ治療をご提案します。