「ゆるんだ膣を引き締める効果的な方法を知りたい」
膣のゆるみは、出産や加齢により多くの女性に現れる症状ですが、
「ゆるんだものは、元に戻らないだろう」
と諦めたり、そのまま放置している方も少なくありません。
しかし、膣は1度ゆるんでも、適切な治療を受けることで、再び引き締めることが可能です。
さまざまな治療方法がありますが、マシンによる治療は、メスを使わず手軽に受けることでき人気があります。
マシンによる治療の中でも、膣のゆるみ改善に効果的なヴィーナスハイフ(膣ハイフ)について、その特徴や施術の流れなどを紹介します。
ヴィーナスハイフ(膣ハイフ)について詳しく知りたい方は、参考にしてみてください。
院長 みつゆき みどり
目次
ヴィーナスハイフ(膣ハイフ)での膣の引き締め治療の特徴
ヴィーナスハイフ(膣ハイフ)には、以下の特徴があります。
ヴィーナスハイフの特徴
- 施術時間が短く、ダウンタイム(腫れや赤み)もない
- 治療効果が、1年~1年半持続する
- 治療の費用は、13万~25万円程度かかる
- 日帰りで治療ができる
- 手術をしないため、初めてでも安心して受けられる
施術は15〜20分程度で終わり、腫れや赤みといったダウンタイムはありません。また、治療効果が1年〜1年半持続するため、何度も通院する必要がないことも、ヴィーナスハイフの特徴です。
こんなお悩みありませんか?
次のようなお悩みを抱えている方は、膣のゆるみが考えられます。まずは、いくつ当てはまるかを確認してみましょう。
- パートナーに膣のゆるみを指摘された
- 膣の感度が鈍くなってきた
- 出産後の膣のゆるみが気になる
- お風呂から出ると膣から水が出てくる
- 尿もれがひどい
- 膣から空気が出てくる
- 膣の入り口が広がって膣の内部が見える
当てはまる項目があった方は、ヴィーナスハイフなど膣の引き締め治療を受けることで、お悩みが解消するかもしれません。
膣のゆるみの原因
膣がゆるむ原因は、年齢や生活スタイルが大きく影響しており、主な原因は以下の6つです。
- 加齢年齢とともに女性ホルモンのエストロゲン分泌量が減少し、膣萎縮が起こることで膣内のうるおいや弾力が低下します。
- 運動不足デスクワーク中心の生活による運動不足で、骨盤底筋の筋力が低下します。
- 出産出産時、胎児が産道を通る際に骨盤底筋や膣壁が、大きく引き伸ばされます。
- 肥満肥満になると重みで骨盤底筋が引き伸ばされ、ゆるんでしまいます。
- 便秘排便時の過度ないきみによって骨盤底筋にダメージを与えます。
- 長期間のピルの使用低用量ピルの長期服用によってエストロゲン分泌量が減少し、若い世代でも膣萎縮と同様の症状が現れるケースがあります。
膣のゆるみの原因で多いのは、加齢や出産などにより、エストロゲン分泌量の減少によって生じる萎縮性腟炎です。萎縮性腟炎は、膣内が乾燥し、膣壁が薄くなった状態をいいます。
症状が進むと、少しの刺激で膣壁が傷ついたり、感染症にかかりやすくなったりするため、早めに対処することが重要です。
低用量ピルを長期間服用している若い女性も、エストロゲンが減少していることがあるため注意が必要です。
ヴィーナスハイフ(膣ハイフ)のメカニズム
ヴィーナスハイフは、膣縮小医療機器の1つで、婦人科領域で初となるHIFU(ハイフ)という技術を用いています。HIFUは、もともと顔のリフトアップに使用されていたものです。
施術では、専用のハンドピースを膣内に挿入し、超音波による熱エネルギーを膣全体に照射することで、コラーゲンの産生を促進させ、うるおいや弾力、膣圧アップの効果が期待できます。
これまでのレーザー治療では、膣の表層である粘膜上皮層にしかエネルギーが到達せず、さらに膣表面にダメージを与えてしまうというデメリットがありました。
一方、ヴィーナスハイフは膣表面を傷つけることなく、表層の粘膜から深層の筋肉まで狙った部位にエネルギーを届けられます。それを可能にしたのがHIFUの技術です。
治療器具はタンポンのようなサイズ
ヴィーナスハイフの先端(ハンドピース)は、タンポンのような形とサイズをしており、3種類の専用カートリッジを装着して施術します。
専用カートリッジによって、膣の表面にある粘膜、その下の粘膜下層、さらに深層の筋肉といった異なる深さに、超音波エネルギーを届けることが可能です。
ゆるみが改善される流れ
ヴィーナスハイフによる治療後は、コラーゲンが生成されることで、膣のゆるみが改善されます。
ここでは、照射後のコラーゲン生成の流れと期待できる効果について紹介します。
第1ステージ
施術後1週間ほどの期間に、膣内では以下の流れでコラーゲンの変性が起きます。
- 凝固点
- 分子の振動
- 分子の摩擦
- 熱発生(60~70°C)
- 組織の崩壊
- 変性
第2ステージ
第2ステージでは、治療後1週間かけて変性したコラーゲンが炎症を起こします。その後、3日〜4週間程度を目安にコラーゲンが増殖し、再生していくという流れです。
術後から数えて、3週間が過ぎた頃からコラーゲンが再生されて増加すると、ふっくらとした膣壁となり、膣の引き締め効果を感じ始めます。
治療の効果は、1年〜1年半ほど持続すると言われていますが、コラーゲンの変化の現れ方には、個人差があり、年齢や身体の状態によっても違うため、参考程度にするとよいでしょう。
治療を受けられない方もいるため注意が必要
身体への負担が少ないヴィーナスハイフですが、施術を受けられない方もいるため注意が必要です。
注意が必要な方
- 授乳中または産後で、生理の再開がまだの方
- 膣内に激しい炎症などトラブルのある方
- 子宮系の疾患をお持ちの方
- 施術当日に生理中の方
- ステロイド治療を長期間受けている方
- 妊娠中の方
- 施術箇所に何かを埋め込まれている方
- 骨盤内感染や膣内に出血のある方
上記の項目に当てはまる方は、カウンセリングの際に必ず医師へ相談しましょう。
特に、膣内に出血や炎症がみられる場合、放置しておくと症状が悪化するおそれもあるため、なるべく早い段階で婦人科へ受診することをおすすめします。
ヴィーナスハイフを受けられない方は、他の方法でも膣のゆるみは改善できるため、自分に合った治療方法を選択しましょう。
他のマシンとの組合せでより効果的に
1度の治療で、最大限に効果を出したい方には、他のマシンを組み合わせた方法がオススメです。
マシンの組み合わせには、以下のものがあります。
インティマレーザーとの併用では、膣表面の粘膜上皮から深層の筋肉まで広範囲に熱を届けられ、膣の引き締めに高い効果が期待できます。
膣粘膜の状態に合わせて、ヴィーナスハイフとインティマレーザーを自由に組み合わせながら照射でき、外陰部から膣の奥まで広範囲で引き締めることが可能です。
さらに、サーミVAを追加すると1度の治療で、効果が2年〜3年持続します。
サーミVAは、ヴィーナスハイフよりも深部まで熱が届き、膣内のうるおいアップや引き締めに効果を発揮できるため、アメリカなど海外では人気のある治療方法です。
施術の流れ
施術は、基本的に以下の流れでおこなわれます。
- カウンセリング:医師によるヒアリングや診察後に、治療方法が提案されます。
- 施術:施術を受けます。
- アフターケア:治療後の診察や経過観察を受けます。
診察
医師による診察は、主に以下の方法でおこなわれます。
- ヒアリング
- 膣の状態を診察
まず何が一番困っているか、何がお悩みかをしっかり伺います。具体的に何も悩みはないが今後のためにケアをしたいという理由でも構いません。お悩みに対して最短で最も効率的に解決が出来るようにアプローチします。
診察では、自分で確認できない細かな部位もチェックし、さまざまな項目で膣の状態を確認します。
具体的なチェック項目は、以下のとおりです。
膣のチェック項目
- 膣の弾力
- おりものの分泌量
- 粘膜の強度
- 粘膜の色
- 筋肉の動き
- 血流
- 尿道のぐらつき
- Gスポットの感度
診察時には、産婦人科のように検診台を使用することで、身体の状態をより正確に把握できるようになっています。
「顔を合わせながら診察を受けるのは気まずい」
「女性同士でも抵抗がある」
と感じる方のために、当院の診察室にはカーテンが設置されています。
顔を見られずに、リラックスした状態で診察を受けられるので安心してください。
施術
ヴィーナスハイフの施術では、膣内に挿入したハンドピースをゆっくりと回転させながら、65℃~70℃の超音波を膣壁全体へ均一に照射します。
ハンドピースの挿入時は、専用のジェルを使用して滑りをよくするため、摩擦による痛みはほとんどありません。施術中は、膣内を軽く押されるような感覚や、パチパチとした温かさを感じる方が多いです。
どうしても痛みに不安がある方は、麻酔の使用について医師に相談してみるとよいでしょう。
ダウンタイム
基本的にダウンタイムはなく、施術当日から普段どおりの生活を送れます。
ただし、性交渉やタンポンの挿入は、施術翌日から3日間は控えるようにしてください。
また、当日はシャワーのみで、入浴は翌日から可能です。
費用
ヴィーナスハイフの治療にかかる費用は、以下のとおりです。
ヴィーナスハイフ(膣の引き締め治療) | 1回 ¥217,800(税込) |
保険適応外であるため、クリニックによって費用が変わります。
まずは一度ご相談ください
ヴィーナスハイフは、HIFUの技術によって、膣の奥まで熱エネルギーを到達させられるハイフによる治療です。
従来のレーザー治療では不可能だった、筋肉にまで熱エネルギーを与えるため、膣のゆるみ改善に効果があります。
ダウンタイムがなく、治療効果が1年〜1年半持続するといった特徴があります。
また、インティマレーザーやサーミVAなど他のマシンを組み合わせることで、一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイド治療ができ、治療効果をさらに高めることが可能です。
効果を高めるには、経験豊富な医師によるカウンセリングや施術を受けることも重要です。
当クリニックの女性院長は、ヴィーナスハイフやインティマレーザーを日本で最初に導入した実績があり、現在も世界最新の治療を習得し続けています。
カウンセリングからアフターケアまで、院長がすべて担当するため、安心して施術を受けられます。膣のゆるみなど気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
記事監修者
美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを開業。