性交痛の中でも次のようなお悩みをお持ちではございませんでしょうか?
「奥に当たると痛みを感じる」
「今まで感じたことのない痛みがある」
今までに感じたことのない痛みを感じると不安になりますよね。デリケートな性の悩みは人に相談しにくく、また我慢し続けると性交渉そのものが嫌になってしまうのではないでしょうか?
特に奥に痛みを感じる場合は病気の場合もあり注意が必要です。今回は性交痛の中でも奥の痛みに絞り解説いたします。
当院は女性のデリケートゾーンに特化した美容婦人科です。今回は性交痛で奥が痛む原因、性交痛の解消法、受診の目安を解説いたします。あなたの悩みが改善する手助けになれば幸いです。
院長 みつゆき みどり
施術担当
インティマレーザー、ウルトラヴェラを日本で初めて導入してきた美容婦人科のパイオニア。美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。その後日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを東京に開業。
目次
奥が痛む性交痛(深部性交痛)の原因
人により性交痛が引き起こされる原因は異なります。そのためご自身の原因を正しく理解することが重要になってきます。
性交痛の中でも特に膣の奥が痛む性交痛は「深部性交痛」と呼ばれます。膣の奥が痛む原因としては次のものがあります。
1.婦人科系の病気
奥に痛みを感じる場合、子宮や卵巣にある病気が痛んでいる可能性があります。
考えられる病気として下記が挙げられます。
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 卵巣腫瘍
それぞれ特徴を解説しますが、少しでも気になる場合は医師に相談することをおすすめします。
子宮内膜症
通常、子宮の内膜は増殖し、はがれ落ちて生理のときに出血として体の外に出ます。
子宮内膜症は、子宮で増殖している内膜の組織が他の場所でできてしまう病気です。
他の場所では、はがれ落ちた内膜を外に出せずに溜まってしまうために、いろいろな症状を引き起こします。
性交痛も症状の一つであり、性行為中に溜まった子宮内膜が動かされると激痛を感じます。
特に子宮の後ろから直腸前面の「ダグラス窩」という部分に発生することが多いため、奥に痛みを感じることが多いです。
特徴
子宮筋腫
子宮筋腫は、子宮の壁の1部がコブのような腫瘍に変化する病気です。
しかし、子宮にできる腫瘍は良性で、悪性腫瘍のように命にかかわる病気ではありません。
子宮のいろいろな場所にできるため、場所によって症状が違います。子宮口近くにできることもあり、腫瘍が膣に飛び出してしまい、挿入時に膣の奥で接触して性交痛を引き起こします。
特徴
卵巣腫瘍
卵巣腫瘍は、卵巣に腫瘍ができる病気のことです。
腫瘍が小さいときはほとんど自覚症状はないですが、大きくなると下腹部や腰に痛みを覚えます。
腫瘍が他の臓器を圧迫しているところに、性行為をすることで奥に痛みを感じやすくなります。
特徴
2.膣の奥が炎症している
膣の奥が炎症していると、挿入し奥に触れたときに痛みを感じることがあります。
膣の奥に炎症を引き起こす原因は、主に膣炎で、トリコモナス膣炎やガンジタ膣炎などです。膣炎は感染だけでなく、きつい下着やナプキンの長時間着用によるムレや不衛生からでも発症することもあります。
このような膣炎の症状には外陰部の痒みやおりものの変化などもあるため、自分でも気付きやすいかもしれません。
上記のような症状と合わせて、性交する際に膣の奥で痛みを感じたら、膣炎の可能性があります。
3.身体の相性が合わない
膣が狭い女性に対して大きさの合わないペニスを奥まで勢いよく突くと、シンプルに痛いです。特にバックは挿入が深くなるため、奥に強くあたり、痛みを感じる方は多いのではないでしょうか?
後ほど紹介する、痛みを感じにくい体位に変えると痛みが軽減されるでしょう。
4.潤い不足により中が擦れて痛い
挿入は出来たとしても、中が擦れて痛い場合は膣の乾燥が原因の場合があります。
膣の潤いを保つためには、女性ホルモンの働きが大切です。女性ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンなどの主に卵巣で作られるホルモンのことをいいます。
性的興奮が高まると、膣の粘膜から粘液が出て潤います。このような粘液を出すために、膣の潤いを保つ働きをしているのがエストロゲンです。
しかし、疲れや睡眠不足の影響からくるホルモンバランスの乱れや、更年期といった加齢により女性ホルモンそのものが減少してしまうことで膣の潤い不足を引き起こします。
また長期間の低用量ピルの服用、過度なダイエットによる痩せすぎも低エストロゲンの状態を引き起こす可能性があります。
低エストロゲンの状態では膣のコラーゲンが減少し、膣粘膜が薄くなります。膣粘膜が薄くなると膣の萎縮を引き起こし、切れやすくなるため、行為中に出血がみられる場合もあります。
奥が痛い性交痛を解消する方法
久しぶりにできたパートナーとの大切なコミュニケーションの場であるセックスも、性交痛があると嫌になってしまいますよね。
ここでは、性交痛の解決方法を紹介します。
婦人科に相談する
奥の痛みは病気の可能性もあります。セルフケアとしてできることもありますが、一度詳しく医師に見てもらい、ご自身の痛みの原因を正しく理解することをおすすめします。
見えない場所だからこそ、思わぬうちに症状が悪化している場合もありますので、少しでも違和感を感じる場合も医師に相談しましょう。
奥に当たらない体位を試してみる
奥まで挿入しなくてもパートナーと気持ちよくなれるおすすめの体位を紹介します。
正常位で深さを調整する
上にいる相手の腰を両手で支え、ゆっくり挿入してもらい、痛みが出たら腰を支えている手に力を入れましょう。
どこまで入れたら痛いかが具体的に分かり、お互い安心して楽しめます。
また、腰に両足を絡ませることで痛みを伝えることもできます。
添い寝バック
2人共横向きに寝て、後ろから挿入すると浅くなり、密着感も得やすくなります。
うつ伏せバック
女性は両足を伸ばしてうつ伏せになり、パートナーは相手の背中に覆いかぶさるように密着して挿入します。
お尻の厚みによって浅めの挿入になります。
スローインサート騎乗位
女性が上になり、ペニスの根元部分を持ってゆっくりと挿入していきます。
女性主導で動けるので、痛みへの不安感なども軽減されます。
ただし騎乗位は、場合によっては痛みを感じる場合もあります。その場合は深くペニスが入り過ぎないように男性に腰を支えてもらうようにしましょう。腰を支えてもらうことで、子宮口付近まで深く挿入されるのを防ぐことができます。
オーナットを使用する
オーナットは柔らかな素材のドーナツ状のリングです。男性の根本に着けることで挿入時に深く入り、奥を刺激するのを防ぎます。
素材が柔らかいため、ピストン時の衝撃を吸収してくれます。またコンドームの上から装着することもできます。
ペニスの根本が軽く締まるため、男性側の感度アップも期待できます。
パートナーのペニスのサイズが合わない、強いピストンで痛みを感じるといった悩みをお持ちの方はぜひ一度お試しください。
治療で潤いをアップする
女性ホルモンが不足していると前戯を十分に行ったとしても、十分に濡れない可能性があります。その場合はクリニックで治療を行うことも選択肢の一つです。
インティマレーザーによる治療
インティマレーザーは実績がある、安全性の高いレーザー機器であり、様々な症状に合わせて治療できます。
当院のインティマレーザーは、最上位機種を使用しており、2種類のレーザーと複数の波長をつかうことにより、最新の治療が可能となっています。
性交痛の治療では、膣壁のコラーゲンを増やし弾力を付けることで乾燥しにくくさせます。
当院では、インティマレーザー指導医の資格を保有している院長が、カウンセリングから実際の施術まで全て行うので、世界基準のインティマレーザー治療を受けることが可能です。
パートナーと話し合う
性交痛は、なかなかパートナーに話しづらいですよね。しかし、ずっと1人で性交痛の悩みを抱えてしまうと、だんだんとパートナーと会うことすら億劫になりかねません。
1人で我慢しないようにしましょう。
性交痛は2人の問題です。
性交に対する気持ちや、自分が気持ちいいと感じる触られ方など正直に話してみると、パートナーのまた違った一面に出会えるかもしれません。
潤滑ゼリーで潤いを与える
更年期や心理的要因など、様々な理由で膣の潤い不足が起きます。
そんなときは、潤滑ゼリーを使ってみましょう。
潤滑ゼリーを膣の入口や中に塗ったり、ペニスに塗ることで挿入時の滑りを良くして、潤い不足からくる痛みを解消できます。
潤滑ゼリーは膣内に塗ることもあるため、安心安全なものを使用しましょう。
おすすめなのは、リューブゼリーです。膣内に悪影響のない成分を使用し、体の安全を考慮して作られています。
容器から出したときはジェル状で、塗りやすく挿入時にはサラサラするので、自然な使用感となっています。
受診する目安
これまでにないほどの痛みを感じたら、婦人科系の病気が隠されている可能性もあるので早めの受診がおすすめです。
性交痛は精神的なものと決めつけずに、クリニックで性交痛の原因を把握し、自分に合った治療法を見つけましょう。
またデリケートな話はパートナーはもちろん、友達や家族にも相談しにくいことでしょう。
クリニックでは毎日多くの方からの相談を受けているため、さまざま場合を熟知しています。治療までいかなくとも、相談いただくだけでもアドバスとしてお話できることは多くございますので、少しでもお悩みの場合はご相談ください。
まずはご相談ください
本記事では、奥の痛みの原因や解消法について解説しました。
ヒリヒリする、ズキズキする、奥が痛い、激痛でどこが痛いかわからない、と痛みの場所や感じ方は人それぞれです。
当院では、女性院長がカウンセリングからアフターケアまで行っており、1人1人に合った治療方法を提案できます。また、完全予約制であり、予約の時間は1人だけの完全貸切です。他の患者様と会ってしまい気まずい・・なんてこともありません。
性交痛でお悩みの方は、お気軽に当院のカウンセリングにお越しください。
施術担当
インティマレーザー、ウルトラヴェラを日本で初めて導入してきた美容婦人科のパイオニア。美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。その後日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを東京に開業。