膣がゆるい原因は、加齢や女性ホルモンの変化、姿勢の乱れなどが考えられます。適切なケアを怠ると、膣のゆるみは悪化の可能性があります。年齢を重ねるごとに、「膣がゆるい」と感じる方が多く、膣のケアは女性にとって非常に重要と言えます。本記事では、膣がゆるいと悩む方へのおすすめの膣ケアと改善方法を紹介します。
目次
膣がゆるい原因
膣がゆるい原因は、下記の要因が考えられます。ここでは原因について、詳しく解説していきます。
- 加齢による筋力の衰え
- 女性ホルモンの減少
- 姿勢の悪さ
加齢による筋力の衰え
加齢とともに筋力が弱まり、膣がゆるくなる原因に繋がります。特に、膣を支える骨盤底筋がこの影響を受け、膣のゆるみが生じる可能性が高くなる傾向です。骨盤底筋は、膣壁を支える重要な役割を果たしており、その収縮によって膣は締まりを維持しています。しかし年齢とともに筋力が低下することで、この収縮力が弱まることがあります。その結果、膣にゆるみが生じています。
女性ホルモンの減少
膣がゆるむ要因の一つは、女性ホルモンの減少によるものです。女性ホルモンが減少することで、膣組織の弾力性が低下し、膣の状態がゆるんでしまうことがあります。また女性の体は、閉経に向かう過程で、体内の女性ホルモン分泌が不安定になり、次第にホルモンの量が減少します。その結果、膣の締まり感が減少するだけでなく、乾燥による不快感や痛みを感じることが増えます。これは、顔の肌と同様で、膣も年齢とともに、弾力と潤いを保つ成分が減少するためです。
女性ホルモンの減少による膣のゆるみは、乾燥による性交痛を伴う場合も
女性ホルモンが減少すると、ゆるみだけでなく、潤い不足を引き起こすため、行為中に乾燥している、ヒリヒリするといった性交痛の症状も見られます。
更に膣粘膜が薄くなると膣の萎縮を引き起こし、傷つきやすくなるため、行為中に切れて出血がみられる場合もあります。
姿勢の悪さ
日常生活での姿勢の悪さは、骨盤底筋に負担をかけ、膣の締まりに影響を及ぼす可能性があります。例えば、長時間の立ちっぱなしや座りっぱなし、猫背などの姿勢の乱れなどです。姿勢の乱れは、正常な筋肉の働きが妨げられ、骨盤底筋が本来果たすべき役割を果たせなくなり、膣を維持する機能が低下してしまいます。こうした姿勢の悪さには気を付け、定期的なストレッチや姿勢の改善を取り入れることで、骨盤底筋の健康を保ちつつ、膣のゆるみを未然に防ぐことが可能です。
膣がゆるい方におすすめ改善方法
膣がゆるい方におすすめの改善方法を2つ紹介します。
- 加齢による筋力の衰えセルフで簡単に膣トレーニング
- クリニックで治療を行う
簡単ですぐに実践できる方法と、根本的にゆるみを解決できる方法なのでぜひ参考にして下さい。
セルフで簡単に膣トレーニング
膣がゆるいと感じたら、まずは手軽に行える膣トレーニングを試してみましょう。膣がゆるむ原因である「骨盤底筋」を鍛えることで、膣の引き締め効果に期待できます。おすすめの方法は、グッズを必要としないケーゲル体操です。ケーゲル体操は、膣内で骨盤底筋を意識的に収縮させる運動です。まず、リラックスした状態で骨盤底筋を締めるイメージを持ちながら、ゆっくりと数秒間収縮させ、その後ゆっくりと解放します。これを繰り返し行い、徐々に収縮と緩和の時間を調整してみて下さい。毎日少しずつ行うことで、骨盤底筋が強化され、膣のゆるみが改善されるでしょう。
クリニックで治療を行う
膣のゆるみは、クリニックで治療を受けることで、効果的に改善することができます。セルフで行う膣トレーニングも一定の効果がありますが、時間と継続的な努力が必要です。一方、クリニックでの治療は即効性があり、膣ゆるみの根本的な原因を的確に対処できます。クリニックでは、個々の症状や希望に合わせた治療方法を提案し、膣縮小手術やレーザー治療などの方法を採用します。適切な治療を行うことで、膣の健康と自信を取り戻すことができるでしょう。希望に合った治療プランを確立し、膣ケアを始めてみましょう。
クリニックで行う2種類の治療法
クリニックで行う治療では、一般的に2種類の方法が採用されています。
- 膣縮小手術
- レーザー治療
それぞれの治療方法の内容と、メリット・デメリットを合わせて解説します。
膣縮小手術
膣縮小手術は、ゆるんだ膣を糸で縫い合わせて引き締める治療法です。この治療方法は、会陰部周辺の組織を整え、粘膜を調整し、膣の筋層を修復する外科手術になります。筋力トレーニングや膣トレーニングでは改善しづらい、ゆるみの原因を根本的に解決できるでしょう。手術を行うことで、膣のゆるんだ組織をきれいに整え、引き締める効果が得られます。また膣縮小手術は、膣壁形成とも呼ばれ、膣の締まりを根本的に改善し、理想の状態に近づくことが可能です。生まれつき膣が広い人や膣のゆるみが気になる方に適した治療方法です。
メリット
一番のメリットは、膣のゆるみを根本的に解決できる点です。膣の形状や状態に合わせてきれいに形成していくため、膣のゆるみを半永久的に改善できます。そして膣縮小手術を行うことで、膣がゆるむ以前の状態まで調整することが可能です。
デメリット
膣縮小手術は、膣を縫い合わせて行うため術後は痛みを伴う場合があります。1ヶ月ほどの間は性交渉を避ける必要があり、手術から回復に時間が必要です。手術には合併症のリスクや感染の可能性もあることに留意が必要です。また手術費用や回復にかかる期間も考慮し、膣縮小手術を検討する際には注意が必要です。
レーザー治療
レーザー治療は、切開やメスを使わずレーザーを当てて膣を引き締める治療方法です。膣縮小に使用されるレーザーは複数のタイプがあり、それぞれ費用や効果が異なります。手術をするのは抵抗がある方や一度の施術で高い効果を希望する方、膣全体のゆるみ改善を希望する方に適した治療方法です。レーザー治療は、気軽にできる施術であり、膣の健康と自信を取り戻すための選択となることが期待されます。
メリット
レーザー治療では、切開や縫合する必要がない為、痛みや出血がほとんどありません。またレーザー照射後は、当日から通常の生活が可能です。また膣のゆるみだけでなく、黒ずみや乾燥などの改善も期待できます。手術に比べて施術後のダウンタイムが少なく、効果は長期間持続します。
デメリット
レーザー治療は効果が永久ではありません。継続期間は約1年以上と言われており、膣の引き締めを持続させるためには、継続的にレーザーを照射する必要があります。また、個人差がありますが、治療後は軽度な腫れや一時的な変色などの副作用が起こる可能性もあります。さらに、レーザー治療の費用は手術に比べて複数回の施術が必要であるため、経済的な負担が大きくなる場合があります。
膣のゆるみを改善し正しい膣ケアを
膣は、女性の健康と美しさに大きな影響を与える重要な部分です。正しい膣ケアを行うことで、ホルモンバランスを整える効果があるとも言われています。膣のケアは、健康維持やメンタルの安定、美肌へも良い影響をもたらします。正しい膣ケアを通じて、女性の身体と心の健康をサポートし、自信と快適さを追求する一環として、積極的に取り組むことが大切です。
まとめ
膣がゆるい主な原因は、加齢や女性ホルモン、姿勢の悪さ等が関係しています。膣のゆるみで、周囲に相談できずに悩む女性は多数存在しています。しかし、膣のゆるみは、改善することが可能です。セルフでできる「膣トレ」もありますが、やはり膣のゆるみを根本的に解決できる「膣縮小手術」、ダウンタイムが少ない「レーザー治療」などクリニックで行う治療方法がおすすめになります。一人で悩まずに、クリニックで一度相談してみてはいかがでしょうか。
施術担当
インティマレーザー、ウルトラヴェラを日本で初めて導入してきた美容婦人科のパイオニア。美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。その後日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを東京に開業。