大陰唇の基本から治療法まで解説(縮小・たるみ・肥大)

目次

大陰唇とは

●大陰唇とは、女性器のIラインのこと
大陰唇(だいいんしん)は、女性器のいちばん外側にある、左右対になっている膨らみの部分のことです。内側には小陰唇と呼ばれるひだがあり、さらにその内側には尿道口や膣口があります。大陰唇とその周りに生えている陰毛によって、尿道口や膣口が外部の刺激から守られています。大陰唇部分は脱毛の際にはIライン(アイライン)と呼ばれることもあります。

大陰唇

●女性器の理想「バービールック」とは
大陰唇が加齢や出産によって、たるみやしわを生じたり、黒ずみがかってきたり、痩せてきたりすると、どうしても女性器全体が老けて見えてしまいます。近年デリケートゾーンのアンチエイジングが世界的に注目されるようになり、若々しい女性器は「バービールック」とも呼ばれ、張りのあるふっくらとした大陰唇が好ましいとされています。

 

●大陰唇が痛い原因
また、審美的な(見た目の)問題だけでなく、大陰唇のボリュームが少ないことにより小陰唇が擦れて痛みが出てくる場合があります。生まれつき大陰唇がフラットな場合もあれば、加齢と共に大陰唇の脂肪が減少してきたり肌に張りが無くなることで座ったときのクッション性が低下し、硬い椅子に座ったとき、ジーンズを履いた時などに痛みが出てくることがあります。小陰唇の肥大と間違われる場合がありますが、大陰唇の脂肪減少により痛みが生じているケースも多いです。

 

●大陰唇の肥大・黒ずみの悩みも
通常ふっくらしている大陰唇ですが、さらにふっくらと肥大してしまうこともあります。必要以上に肥大すると、肥大した大陰唇が下着やナプキンとこすれて痛みを伴うこともまれにあります。また、擦れることや加齢により黒ずみが生じてる場合もあります。

大陰唇手術で改善できる症状

当院には大陰唇の形やたるみ、痛みに関するお悩みの方が多く来院されます。

●形に関するお悩み

  • 大きさが気になりピタッとしたパンツが履けない(大陰唇縮小手術)
  • 大陰唇の左右差が異なる(大陰唇縮小手術)
  • 形が気になる(大陰唇縮小手術、大陰唇脂肪注入)

大陰唇_形

●たるみに関するお悩み

  • 加齢によるたるみが気になる(大陰唇除皺手術)
  • 大陰唇が垂れ下がってきた(大陰唇除数手術)
  • 張りがない(大陰唇脂肪注入)
  • シワが気になる(大陰唇除皺手術)

大陰唇_たるみ

●痛みに関するお悩み

  • 大陰唇の脂肪が少なく座ると痛い(大陰唇脂肪注入)

大陰唇_痛み

痛みに関するお悩みで来院される方の中には、小陰唇の肥大が痛みの原因と勘違いされている方も多く、実は加齢や出産による大陰唇のたるみやしわが痛みの原因だったという方もいらっしゃいます。

医師が診察し、お話を伺いながら最適な施術方法をご提案いたしますので、痛みでお困りの方はぜひ一度、ご相談にいらしてください。

大陰唇がたるむ理由

大陰唇のたるみには大きく分けて以下の3つの原因が挙げられます。

  • 生まれつきによるもの
  • 体の変化によるもの
  • 外からの刺激によるもの

生まれつきの大陰唇のたるみ

大陰唇のたるみの原因には先天的なものと後天的なものに分けられます。
生まれつき大陰唇がふっくらとしている方もいれば、大陰唇内の脂肪が少なくフラットな方もいらっしゃいます。

また、生まれつき左右の形が歪であったり、大きさが違っていたりと左右で状態が異なる方もいらっしゃいます。
若い方で大陰唇に悩みを感じている方は、こうした先天的な原因も考えられるでしょう。

体の変化による大陰唇のたるみ

体の変化によっても大陰唇がたるんでしまう場合があります。加齢や急激な体重の変化などです。
歳を重ねるにつれて皮膚を支えているコラーゲンは減少して、大陰唇にハリがなくなることで細かいシワが増えてたるんできてしまうのです。

歳をとってから大陰唇の悩みが出てきたという方は、こうした原因も考えられるでしょう。
また、急激なダイエットや妊娠出産により体重が急激に変化することで、そのスピードに皮膚の収縮が追いつかず、大きなたるみとなってしまうこともあります。

外部刺激によるたるみ

大陰唇は他の皮膚組織と比べてデリケートなため、外部からの影響を受けやすくなっています。
そのため、アトピーなどの皮膚疾患によりデリケートゾーンを掻きむしってしまったり、ナプキンによってかぶれてしまったりすることで、大陰唇がたるみや黒ずみが出てきてしまうことがあります。

注意すべき大陰唇の痛み

大陰唇自体の肥大やたるみ、しわによって痛みを感じる場合もあります。

炎症の原因としては、

  • 性交渉や自慰行為などの外部刺激によるもの
  • バルトリン腺炎やヘルペスなど細菌やウィルス感染によるもの
  • 自己免疫疾患によるもの
  • 皮膚組織に入り込んだ雑菌によるもの

などが挙げられます。
いずれの原因だとしても、痛みがで始めたらすぐに医師から適切な処置をしてもらうことが大切です。

受診の目安としては、
・性交渉後に痛みが出始めた場合は、1-2日で治らなかった時。
それ以外の場合は痛みが出始めたらすぐに受診するようにしましょう。

大陰唇のお悩み解決方法

手術による解決方法

メスを使用した外科的手術、レーザーを使用した手術、注射器による脂肪注入の3種類が可能です。大陰唇に関しては、「肥大を治すために縮小したい」「ふくらみを増やすためにボリュームを出したい」といった2つの異なったご希望があります。また、「黒ずみを治したい」といったご希望もあります。ご自身の大陰唇の症状に合わせ、最適な手術方法が選択するのが良いでしょう。そのためにも、カウンセリングを通じてどのような将来を目指すかを話し合い、どのような治療を行うべきか選択いただきます。

大陰唇縮小手術

●どんな手術?
メスを使用した外科的手術です。大陰唇の大きさが気になる、左右で大陰唇の大きさが違うといったお悩みをお持ちの方におすすめしています。大陰唇を切開し、大きさや左右のバランスを整えます。

●痛みはあるの?
大陰唇縮小手術を受けられる場合には、局所麻酔に併用して静脈麻酔の使用をお勧めしています。麻酔は調整可能ですので、完全に眠ってしまうのが怖いという方はリラックスする程度で軽い麻酔を選択することも可能です。手術時間は30分~40分程度で、手術中は痛みを全く感じることなく、当日歩いてご帰宅されることが可能です。

●溶ける糸で抜糸の心配もなし
手術には溶ける糸を使用するため抜糸での通院が無くても大丈夫ですが、糸の溶け方や跡の残り方には個人差があるために、出来れば術後検診もかねて1か月後くらいに来院して頂くことをお勧めします。
生まれつき大陰唇が大きい、大陰唇の左右差があるという方でも対応可能。大陰唇を縮小し、すっきりとした美しいデリケートゾーンを実現します。

大陰唇除皺手術(大陰唇のしわ・たるみ取り)

●どんな手術?
出産や加齢による大陰唇のしわやたるみが強い方に提案している外科的手術です。基本的には大陰唇縮小手術と同様、メスを使用して大陰唇を切開し、しわやたるみを除去します。肥大化してしまった余分な皮膚を取り除くので、張りのある大陰唇を取り戻すことが可能です。

●当日日帰りが可能
大陰唇除皺手術(大陰唇のしわ・たるみ取り)も局所麻酔に併用して静脈麻酔の使用をお勧めしています。麻酔は調整可能ですので、完全に眠ってしまうのが怖いという方はリラックスする程度で軽い麻酔を選択することも可能です。 お体への負担も軽く当日日帰りが可能です。術後はナプキンをあてて頂きガードルを着用します。2週間1か月目安で検診にご来院ください。

大陰唇脂肪注入

●どんな施術?
腹部などから注射器で採取した脂肪を精製し、大陰唇へ注入する手術です。ご自身の脂肪ですので、副作用の心配も少なく、定着した脂肪は半永久的な効果が期待出来ます。

●こんな人におすすめ
ハリがあってボリュームがある大陰唇はデリケートゾーンの若さの象徴です。生まれつき大陰唇の肉付きが良くない、加齢と共に大陰唇が痩せてしぼんできてしまった方、大陰唇の張りが失われてしまった方におすすめしています。

●痛みやたるみにも効果的
また審美的な(見た目の)問題だけでなく、大陰唇のボリュームが減少することによってそれまで気にならなかった小陰唇との擦れによる痛みが気になるというケースがあります。出産や加齢により外陰部のたるみが出て、さらに大陰唇のボリュームが減少すると違和感が出てくる場合があり、大陰唇の脂肪注入が適している場合がありますのでそのような方は一度診察を受けられることをお勧めします。

DLV(レーザによる大陰唇縮小手術)

●どんな手術?
当院では最新の女性器専用レーザー「Laser Proダイオード」を用いたDLV(レーザーによる大陰唇手術)も行っています。

●手術後の負担が少ない
大陰唇縮小手術や大陰唇除皺手術(大陰唇のしわ、たるみ取り)をLaserProダイオードレーザーにより切開することで、出血や浮腫みが少なく、手術後の負担が軽く済みます。

●専門医がいるから安心
DLVはアメリカの専門施設でトレーニングを受けた医師のみが行える手術です。当院ではアメリカで専門のトレーニングを受けて正式なライセンスを取得した院長がご希望や症状に合わせて大陰唇縮小手術を行います。

大陰唇手術について詳しくはこちら

手術以外の施術

手術以外による解決方法

最新の医療機器(サーミVA、ヴィーナスハイフ)を使用した治療と、フィラーによるヒアルロン酸注入の治療が可能です。近年様々な治療法が開発されたことで、手術以外の大陰唇治療の選択肢が増えました。 ご自身の大陰唇の症状に合わせ、最適な治療方法が選択できます。医師とのカウンセリングを通じて、どのような治療を行うべきか選択いただきます。

サーミVA(サーミバー)

●しわ、たるみの改善に効果的
サーミVA(サーミバー)とは大陰唇のしわ・たるみの改善に効果が期待できる機器治療です。 外陰部全体に高周波をあてることで、コラーゲンの生成が促されアイロンをかけたようにしわ、たるみが改善します。 まずは1か月ごとの3回の治療をされてから、その後は1年おきにメンテナンスをすることが推奨されていますが、1回の治療でも効果を実感される方が多いです。

ヴィーナスハイフ(ウルトラヴェラ・ウルトラベラ)

●たるみの改善、引き締めに効果的
ヴィーナスハイフは元々膣内を引き締めるための高密度焦点式超音波治療(HIFU)マシンですが、その特性を生かし、大陰唇に照射することでタイトニング、引き締め効果が期待されます。
1.5mm 3.0mm 4.5mm3種類のカートリッジにより表皮からどの深さの層に効果があるかが決まりますので、お1人ずつの皮膚の厚み、たるみの状態に応じて治療をカスタマイズしていきます。
施術直後から効果が感じられダウンタイムもありません。外陰部のたるみが気になる場合サーミVAもおすすめですが、体内に金属が入っている方はサーミVA(サーミバー)が使用できませんので、ヴィーナスハイフがお勧めです。

大陰唇フィラー(大陰唇専用ヒアルロン酸注入)

●たるみの改善、張りに効果的
大陰唇(だいいんしん)に、専用のヒアルロン酸を注入することで張りのあるふっくらとした女性器を実現します。
効果の持続は1年程度ですので、維持するためにはメンテナンスが必要です。
いきなり半永久的な脂肪注入をするのが心配な方、治療後にどのような感じになるかまずは様子見たい方にはヒアルロン酸での治療がお勧めです。
たるみやしわが強い場合には、治療に適さない場合があります。注入量により費用も変わりますので、事前にしっかり診察を受けましょう。

大陰唇手術以外について詳しくはこちら

女性器でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

当院ではカウンセリングで患者さまのお悩みやご要望をお伺いし、症状を確認させていただいた上で施術を行います。
メールでの無料お悩み相談も受付中です。人には言えないデリケートゾーンのお悩みをお気軽にご相談ください。


記事監修者

美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを開業。

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