性行為のあとに「毎回お腹が痛くなるんだけど…」「何か病気なのかな?」と不安を感じている方はいませんか?
性行為のあとに腹痛が起こる原因はさまざまで、健康な方でも痛みが出るケースもあります。一方で、病気が原因で腹痛が起こっている可能性もあるため、痛みを放置してはいけません。しかし、性の問題を周りに相談できず、痛みが出たまま不安を抱えている方もいるでしょう。
そこで本記事では、性行為のあとに腹痛が出る原因について詳しく解説します。痛みが出る原因を知って、医療機関を受診すべきかどうかの判断にお役立てください。
施術担当
インティマレーザー、ウルトラヴェラを日本で初めて導入してきた美容婦人科のパイオニア。美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。その後日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを東京に開業。
目次
行為後に腹痛がする
性行為の後に「お腹が痛い」と感じる方がいらっしゃいます。痛みが出るタイミングは性行為の直後や数時間・数日後とさまざまで、性行為から数日経って痛みが出るケースもあります。
痛みの強さにも個人差があり、少ししか痛みを感じない方もいれば、日常生活に支障が出るほど強い痛みを感じる方もいます。腹痛のほかにも以下のような症状が出た場合には、注意が必要です。
- 性器のかゆみ
- 出血
- おりものの変色 など
これらの症状が出る場合は病気が隠れている可能性もあるため、痛いまま放って置かず、早めに医療機関を受診しましょう。
腹痛の原因
性行為のあとに腹痛が起こる原因はさまざまです。
- パートナーとの体位が合っていない
- 便秘
- 膀胱炎
- オーガズム後症候群(POIS)
- 子宮内膜症
- 子宮や卵巣の炎症
健康な方でも痛みを感じるケースがある一方で、病気が原因で痛みを引き起こしている可能性もあります。それぞれの原因を詳しく見てみましょう。
パートナーとの体位が合っていない
パートナーとの体位が合っていない場合、挿入の深さや角度によって臓器が圧迫され、腹部に痛みを感じるケースがあります。とくに、女性の2〜3割は子宮の位置が背中側に傾いている「子宮後屈」で、この場合、深い挿入をしたときに痛みを感じることがあるのです。
体位が原因で痛みを感じる場合はパートナーとよく話し合い、浅い挿入を試す、ゆっくり動くなど体に負担がかからない工夫をしてみましょう。
便秘
便秘が原因で性行為のあとに腹痛を感じることもあります。子宮の裏側には直腸があり、挿入の際に強い刺激を加えると直腸まで圧迫します。
便秘により便が固くなって塊になっている場合は、圧迫感や刺激を感じやすく痛みが出る可能性があるため、便秘にならないよう食生活や運動などで改善してみましょう。食物繊維を多く含む食品の摂取で、便通がスムーズになり、便秘のリスクを減少させることもできます。
膀胱炎
性行為中に尿道に細菌が入り込んだ場合、膀胱炎になって腹痛を訴えるパターンもあります。女性の体の構造上、膣と尿道の距離が近いため、細菌感染を起こしやすいのです。
腹痛が数日間続き、以下の症状が現れたときには膀胱炎を疑いましょう。
- 尿が濁っている
- 短い間隔で何度もトイレに行く
- 排尿痛がある
- 尿に血が混ざる
- トイレのあとに残尿感がある
膀胱炎は放ったまま悪化すると、腎臓にまで細菌感染を起こす「腎盂腎炎(じんうじんえん)」になりかねません。性行為後、腹痛とともに上記の症状が出た場合はすみやかに医師に診てもらいましょう。
また、膀胱炎の予防には、性行為後に水分を多く摂取し、尿をしっかり排泄することが重要です。
オーガズム後症候群(POIS)
オーガズム後症候群(POIS)になった場合も、性行為後に腹痛が起こります。オーガズム後症候群とは、性的興奮の絶頂に達したあと、体にインフルエンザのような症状が見られる症状のことです。
オーガズム後症候群は主に男性に現れるケースが多いのですが、近年では女性にも現れる傾向があります。女性の場合、オーガズム後症候群は2日間ほど続き、腹痛のほかにも以下のような症状が現れます。
- 陰部の痛み
- オーガズムが続く
- 頭痛
- 動悸 など
オーガズム後症候群が起こる原因はハッキリとわかっていませんが、オーガズムで放たれる「オキシトシン」の影響ではないかと考えられています。オーガズム後症候群の治療法は確立されておらず、腹痛や頭痛などを緩和したい場合は、鎮痛薬の服用といった対症療法をおこないます。
子宮内膜症
性行為後に腹痛を感じる方は、子宮内膜症が原因の可能性もあります。子宮内膜症とは、子宮内膜組織が卵管や卵巣・骨盤といった子宮以外の場所で増える疾患のことです。
子宮内膜症の9割の方は月経のときに痛みを訴えていますが、月経以外にも下腹部痛や腰痛・排便痛を感じるケースもあります。また、子宮内膜症である場合は痛みが徐々に悪化することが多く、以前は痛みを感じなかったのに次第にひどくなっていく傾向があります。
子宮内膜症は20〜30代で発症し、30〜40代で症状のピークを迎えるとも言われている(※)ため、性行為中や性行為後に痛みが出る場合は、早めに婦人科で診てもらいましょう。
※参考:公益社団法人日本産科婦人科学会|子宮筋腫
子宮や卵巣の炎症
子宮内膜症以外にも、子宮や卵巣の病気が原因で性行為後に腹痛を訴えるケースもあります。
- 骨盤内炎症性疾患
- 卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)
- 子宮筋腫
それぞれの病気について詳しく解説します。
骨盤内炎症性疾患
骨盤内炎症性疾患(PID)に罹患している場合、性行為後に腹痛を感じる可能性があります。骨盤内炎症性疾患になる原因は、性感染症にかかっているパートナーとの性交です。性感染症には、主に以下のものが挙げられます。
- クラミジア感染症
- 淋病感染症
- 性器マイコプラズマ
上記のような細菌が膣や子宮頸部にまで広がり、さらには骨盤内にまで浸食して骨盤内炎症性疾患を引き起こすのです。
骨盤内炎症性疾患になっても、症状が出るかどうかは個人差があります。ひどい場合は下腹部痛に加えて不正出血や悪臭がする分泌物・発熱や嘔吐の症状が出るケースがあるため、早急に病院を受診しましょう。
骨盤内炎症性疾患になる原因の大元は性感染症であるため、コンドームを使った避妊で予防することも大切です。
卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)
卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)も、性行為後に腹痛を引き起こす原因のひとつです。卵巣に液体が溜まって袋状になる病気で、痛みを感じるのは挿入時の刺激で卵巣が圧迫されるためです。
初期は無症状なことが多く、嚢腫が大きくなるに連れて軽い下腹部痛を感じる方もいます。嚢腫が肥大して破裂したり捻れたりすると強い痛みが出るため、下腹部に違和感やシコリを感じる場合は注意しましょう。
強い痛みを我慢し続けると、血流が滞って卵巣が壊死する可能性があるため、早急に受診することをおすすめします。
子宮筋腫
子宮に良性の腫瘍ができる子宮筋腫であるときも、性交痛や腹痛を感じるケースがあります。痛みを感じるのは、挿入時に腫瘍が圧迫されて刺激を受けるためです。
30代以上の3割前後の女性に子宮筋腫があると言われている(※)ため、腹痛以外にも以下の症状がある場合は子宮筋腫でないか疑ってみましょう。
- 経血の量が多い
- 月経痛がある
- 貧血である
- 腰痛がある
- トイレが近い
症状の出方は腫瘍ができる場所で変わるため、腫瘍のサイズが大きくても症状が出ないこともあります。上記すべての症状に当てはまらなくても、性行為後に腹痛がある場合には医療機関を受診しましょう。
※参考:公益社団法人日本産科婦人科学会|子宮筋腫
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当院はデリケートゾーンに特化した美容婦人科を日本で始めて導入したクリニックです。今では多くのクリニックで使われているインティマレーザー、ヴィーナスハイフも日本で始めて導入し、これまで多くのクリニックに治療方法を指導してきました。当院ではそのパイオニアである院長が一人ひとり、カウンセリングからアフターケアまですべて担当いたします。
また当院では他の人の目が気になる、恥ずかしい、という思いを減らすために、完全予約制でその時間は患者様一人だけの時間にしております。またビルに入っておりますので、バレる心配もございません。
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インティマレーザー、ウルトラヴェラを日本で初めて導入してきた美容婦人科のパイオニア。美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。その後日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを東京に開業。