あそこがゆるいと感じたことはありませんか。膣のゆるみの原因は多岐にわたり、あそこがゆるいと様々な影響が生じます。
そこで本記事では、膣のゆるみの原因や影響について紹介します。
あそこがゆるいかもしれないと感じた場合に試したいセルフ対策やクリニックでの治療に関する紹介もありますので、気になる方はぜひご覧ください。
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目次
あそこがゆるくなる原因を解説!
膣が緩んでしまう原因は多岐にわたるため、自分がどの原因に当てはまるか確認することが重要です。ここでは主な原因を5つ紹介します。
出産
妊娠や出産によって、子宮を支える骨盤底筋等の筋肉が引っ張られたり、膣壁が大きく押し広げられたりすることも原因の1つです。
筋肉や膣壁などは、産後にある程度回復しますが、完全に元の状態に戻ることは多くありません。特に産道を通り、膣から子どもが出てくる経腟分娩の場合に、膣がゆるくなりやすいと言われています。
また出産直後は女性ホルモンの分泌が急激に低下し、腟粘膜が薄くなりやすいことも原因の1つです。出産と同様に、外科手術の際に生じる損傷や子宮摘出術なども原因となります。
加齢
加齢に伴いコラーゲンが減少することにより、膣粘膜の弾力や膣壁のヒダが減少することも原因となります。また、加齢によって子宮を支える骨盤底筋の筋力が弱ることも原因の1つです。
運動不足
子宮を支える骨盤底筋の筋力低下も原因の1つです。運動不足によっても骨盤底筋の筋力は低下するため、運動不足もも原因の1つと言えるでしょう。
悪い姿勢
悪い姿勢により、骨盤底筋が弱ることも原因の1つです。日常的な悪い姿勢は、骨盤底筋の筋力低下に繋がったり、骨盤底筋に負担をかけたりします。
背筋を伸ばして両膝と足首をくっつけた状態のまま座るのが難しい場合には、骨盤底筋の筋力低下の可能性が高いです。
習慣的な骨盤底筋への負担
習慣的な骨盤底筋への負担も、原因の1つと言えます。例えば、便秘・頻尿などによるいきみ、また習慣的に繰り返し重いものを持ち上げる動作などです。
いきみなどで腹圧がかかると、骨盤底筋が引っ張られて伸びたり、ダメージを受けたりします。さらに間違った方法での腹筋運動なども、骨盤底筋を傷める原因の1つです。
あそこのゆるみの影響とは?あそこがゆるいと生じる問題点を解説
あそこがゆるいまま放置していると、次項より紹介する問題点や影響が生じる恐れがあります。
尿漏れ
あそこがゆるいと、くしゃみやせきなど腹部に力を入れた際に尿漏れしやすくなります。
理由は、膣壁がゆるみ尿道や膀胱などを支える力が低下しているからです。また尿道を締め付ける筋肉の筋力低下も進んでいるため、排尿途中に排尿を止められないケースも多く見られます。
膣ナラ(ちなら)
膣ナラとは、座った際や性交時などに膣内へ空気が入り、その後空気が漏れる際にオナラのような音が出ることです。あそこがゆるいと、膣内に空気が入りやすくなります。
入浴中にお湯が膣の中に入る
あそこがゆるいと、膣内に水が入りやすくなります。そのため、入浴中にお湯があそこに入り、入浴後に水が出てきて下着や洋服などが濡れてしまうケースも少なくありません。またプールや海などに入った際にも同様の状態が見られます。
骨盤臓器脱(性器脱)の発症
あそこがゆるいと、骨盤臓器脱(性器脱)の発症の恐れがあります。骨盤臓器脱とは、骨盤にある以下のような臓器が徐々に下がってきて体外へ出てしまう病気です。
- 子宮
- 膀胱
- 直腸
場合によっては、複数の臓器が同時に体外へ出てしまうケースもあります。
クリニックでの治療方法2つ
膣の緩みを改善する治療方法はいくつかありますが、ここではレーザー治療とホルモン補充療法の2つを紹介します。
レーザー治療
レーザー治療でも膣の中にレーザーを当てることで、膣内のコラーゲンを活性化させて膣壁を豊かにしてゆるみを改善する方法です。ハリを失っている膣壁を若い時の状態に近づけられるでしょう。比較的リスクが抑えられるだけでなく、効果とリスクのバランスが良い方法といえます。
ホルモン補充療法
更年期で膣の潤いが失われた場合などに使用される方法であり、膣は女性ホルモンの分泌量が減少して膣のハリなどが減少することが一般的です。ホルモン剤を使用することで女性ホルモンの分泌量を増やします。しかし、他の方法と比較した場合に効果はそれほど大きくありません。
セルフケアの方法
膣のゆるみによる支障が小さく、「まだクリニックにかかるには抵抗がある」と感じている方には、膣のしまりをつくる骨盤底筋を鍛えるトレーニング「膣トレ」がおすすめです。
自宅や職場で誰にも気づかれずに行えるものもあります。内容も簡単なものが多いことから、膣トレ方法を知っておけば空き時間を見つけておこなうことが可能です。
また、道具を使用すればさらに効果的な膣トレもできるので状態によっては道具の使用も良いでしょう。具体的な膣トレ方法などについて解説していきます。
「膣をキュッ」と締めるケーゲル体操
膣を締める動作を繰り返すことで筋力は回復するため、意識的に普段から膣を締める動作を繰り返すのがおすすめです。これを「ケーゲル体操」と呼びます。
ケーゲル体操はどこでも手軽におこなえることから、移動中や家事中などにもおこなえます。セックスを繰り返すと膣がゆるむといわれますが、実際にはセックスをしたほうが膣を締める動作をするため締まりが良いです。パートナーが協力してくれるならセックスを積極的におこなっても良いでしょう。意識的に膣を締めながらセックスをすればさらに効果は大きくなるため意識することが大切です。
膣ボール
膣ボールを活用して膣トレをおこなう方法もあり、サイズ感や重量がそれぞれ異なっています。初心者の場合は小さめで軽いものから初めて、慣れれば大きくして重量を重くするとよいでしょう。最初から無理をして大きくて重たい膣ボールを使用すると、効果的なトレーニングができません。挿入に痛みを感じてしまう大きさや重量の使用は避けることが大切です。また、膣ボールによってはトレーニング用の振動をするものもあります。注意点としては一度使ったらしっかりと洗って衛生面には気をつけてください。衛生面が悪い状態で使用すると細菌などが繁殖して炎症などの原因になります。
膣圧を計測するアプリ
膣ボールの中にはアプリと連動して膣圧を計測できる商品もあるため、実際の自分がどれくらいの膣圧か知りたい方は利用してみましょう。膣圧を計測するアプリは客観的に膣圧が把握できるため、膣トレには効果的です。膣圧が計測できるものはさまざまあり、自身に合うものを探してください。また、数値で膣圧が高まっていくのを確認できれば、モチベーション維持・向上にも効果的です。アプリによっては膣圧を記録できるものもあるのでいくつか比較して判断しましょう。
あそこの緩みはあきらめずにクリニックへ相談
膣のゆるみは加齢によるもので仕方がないとあきらめないでください。まずは膣トレを試してみましょう。それでも効果が出なかったら、医療の力を借りることができます。膣のしまりを回復できれば、性生活をより一層楽しめるようになります。性生活の充実はパートナーとの関係性を深めるためにも重要な部分もあるでしょう。膣のゆるみに悩みがあるなら膣トレや医療の力を借りることがおすすめです。
記事監修者
美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを開業。