「ヴィーナスハイフは、どれくらいの頻度で施術を受けるといいのだろう」
「できるだけ効果が長く続く治療方法を知りたい」デリケートゾーンでお悩みの方の中には、このように感じる方もいるでしょう。
ヴィーナスハイフは、膣のゆるみや乾燥の改善に効果的な治療です。膣の深層にある筋肉まで熱が到達するため、1回の施術で効果を実感しやすく、その後も1年〜1年半程度、効果が持続します。本記事では、ヴィーナスハイフの治療回数や頻度、注意点について詳しく解説します。
他の機器との違いも比較しているため、ヴィーナスハイフで膣のゆるみや性交痛を改善されたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
記事監修者
美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを開業。
目次
ヴィーナスハイフの回数・頻度
ヴィーナスハイフは、1回の施術で効果を実感できる方が多いです。効果を持続させたい場合は、その後も1年に1回の頻度で施術を受けるとよいでしょう。
ただし、効果の感じ方には個人差があり、次のような要因が影響することがあります。
- 加齢
- 出産回数
- 膣のゆるみの程度
膣のゆるみが顕著な方や尿漏れがある方の場合は特に、3ヶ月後と半年後に追加照射をおすすめしています。治療を1回受けた後に「もう少し効果を出したい」と思われた方は、施術回数について医師に相談するとよいでしょう。
効果が出始めるタイミング、効果が続く期間
ヴィーナスハイフの効果は、コラーゲンが増殖していく過程で徐々に実感できます。効果を感じ始めるタイミングには個人差がありますが、術後1ヶ月頃から効果を感じる方が多いです。
約2~3ヶ月後に効果のピークがあらわれると、そこから1年程度にわたって効果の持続が期待できます。他の治療に比べて効果の持続期間が長いことは、ヴィーナスハイフの特徴です。
ヴィーナスハイフのメカニズム
ヴィーナスハイフは、顔のリフトアップにも使われるHIFU(ハイフ)技術をデリケートゾーンに応用した治療機器です。HIFUは「High Intensity Focused Ultrasound」の略で、日本語では「高密度焦点式超音波治療法」と呼ばれます。
虫めがねで太陽光を1箇所に集約させるように、特殊なレンズによって超音波を一点に集中させることで、目的の部位にピンポイントで照射できます。HIFUの技術によって、手術以外の方法でも深層の筋肉にアプローチできるようになりました。
3種類のカートリッジを使用し、1.5㎜、3.0㎜、4.5㎜のそれぞれの深さに熱刺激を与えることが可能です。
他のマシンとの継続期間と回数の比較
ヴィーナスハイフの他にも、デリケートゾーンの治療には、さまざまな種類があります。機器の種類によって、治療の頻度や回数に違いがあるため、治療選びの際に参考にするとよいでしょう。
- ヴィーナスハイフ:1年に1回
- ビビーブ・サーミVA:1ヶ月に1〜3回
- インティマレーザー:2ヶ月ごとに2回
- モナリザタッチ:1ヶ月ごとに1〜3回
ビビーブ・サーミVAと継続期間と回数の違い
ビビーブやサーミVAは、高周波エネルギーを用いて熱刺激を与えます。
「膣のサーマクール」と呼ばれるビビーブは、膣表面を冷却しながら高周波を照射できるため、サーミVAよりも身体への負担が少ない治療です。
ヴィーナスハイフ | ビビーブ | サーミVA | |
---|---|---|---|
使用するエネルギー | HIFUエネルギー | 高周波エネルギー | 高周波エネルギー |
エネルギーの深達度 | 約1.5〜4.5mm | 約1.0mm | 約1.0mm |
治療効果 | 膣の引き締め、潤い改善、尿もれ、大陰唇のたるみ | 膣の引き締め、尿もれ改善、性交時の感度向上 | 膣の引き締め、膣内環境の改善 |
施術時間 | 約20分 | 約30分 | 約30分 |
ダウンタイム | 基本的になし | 基本的になし | 基本的になし |
施術回数 | 1年に1回 | 1ヶ月で1〜3回、その後半年〜1年に1回 | 1ヶ月で1〜3回、その後半年〜1年に1回 |
ビビーブは、膣粘膜の厚さが1.5mm以下の方、閉経後3年以上経過した方、55歳以上の方は受けられないため、注意が必要です。
インティマレーザーと継続期間と回数の違い
膣のゆるみの治療として、ヴィーナスハイフとよく比較されるのがインティマレーザーです。
ヴィーナスハイフ | インティマレーザー | |
---|---|---|
使用するエネルギー | HIFUエネルギー | エルビウムヤグレーザー |
エネルギーの深達度 | 約1.5〜4.5mm | 約1.0〜3.0mm |
治療効果 | 膣の引き締め、潤い改善、尿もれ改善、大陰唇のたるみ | 膣の引き締め、潤い改善、尿もれ改善、ホワイトニング(黒ずみの改善) |
施術時間 | 約20分 | 約20分 |
ダウンタイム | 基本的になし | 約3日 |
施術回数 | 1年に1回 | 2ヶ月おきに2回、その後1〜2年に1回 |
モナリザタッチと継続期間と回数の違い
モナリザタッチは、インティマレーザーと同様にレーザーを使った治療機器です。「炭酸ガスフラクショナルレーザー」と呼ばれるレーザーを照射することで、性交痛や膣内環境の改善が期待できます。
ヴィーナスハイフ | モナリザタッチ | |
---|---|---|
使用するエネルギー | HIFUエネルギー | 炭酸ガスフラクショナルレーザー |
エネルギーの深達度 | 約1.5〜4.5mm | 約1.0mm |
治療効果 | 膣の引き締め、潤い改善、尿もれ、大陰唇のたるみ | 性交痛の改善、膣内環境の改善 |
施術時間 | 約20分 | 約10分 |
ダウンタイム | 基本的になし | 基本的になし |
施術回数 | 1年に1回 | 1ヶ月おきに1〜3回 |
ヴィーナスハイフの注意点
ヴィーナスハイフは、回数を多くすればするほど効果が出るというものではありません。過度な治療は、かえって症状が悪化してしまうリスクもあるため、注意が必要です。
効果が得られない場合は、治療方法がご自身の症状や状態に合っていない可能性も考えられるため、回数を増やすのではなく、必ず医師に相談して治療方法を見直すようにしましょう。
料金
当院でヴィーナスハイフを受けられる場合、治療に必要な費用は以下のとおりです。
ヴィーナスハイフ(膣の引き締め治療) | 料金 |
---|---|
1回 | ¥217,800(税込) |
記事監修者
美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを開業。