女医が教える膣のゆるみ改善法、膣トレとクリニックでの治療法を紹介

「最近なんだか膣がゆるくなった気がする…」そんなふうに感じて、不安になっていませんか？

膣のゆるみは、決して恥ずかしいことではありません。出産や加齢、日常の生活習慣など、誰にでも起こりうる自然な変化です。しかし、「誰にも相談できない」「どうしたらいいか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

実は、膣のゆるみにはきちんとした原因があり、トレーニングをすれば改善も可能です。膣や子宮を支える骨盤底筋を鍛えることで、締まりを取り戻すことができます。

このページでは、膣のゆるみの原因や、自宅でできる効果的なトレーニング方法、そしてクリニックでの治療について、日本で初めて美容婦人科を導入したパイオニアである女性医師が解説します。

膣がゆるむと見られる症状

膣のゆるみの原因の一つに、骨盤底筋の筋力低下があります。

この筋肉は、膣だけでなく尿道や直腸など、骨盤内の臓器を支える重要な役割を担っています。そのため、骨盤底筋が衰えると、以下のようなさまざまな症状が現れることがあります。

膣がゆるむ原因

膣のゆるみは、加齢によるものだけでなく、どの年代でも起こりうる変化です。ここでは、特に影響の大きい3つの原因について解説します。

骨盤底筋の弱体化

骨盤底筋はさまざまな要因でゆるんでいきます。「年齢とともに筋力が低下する」というイメージが一般的ですが、実は若い方でも骨盤底筋がゆるみ、膣のゆるみを感じることがあります。

骨盤底筋が弱くなる主な原因は、以下のようなものです。

このように、単純に筋力が衰えるだけでなく、骨盤底筋に過度な負担がかかることでゆるみが進行することもあります。

例えば、長年の悪い姿勢や、便秘によるいきみ、重いものを持つ習慣なども、骨盤底筋にダメージを与える要因となります。

出産による膣のゆるみ

経腟分娩では、赤ちゃんが産道を通る際に、膣やその周囲の骨盤底筋に大きな負担がかかります。

分娩時には、骨盤底筋が通常の約3倍ほど引き伸ばされると言われており、産後はある程度回復するものの、完全に元の状態に戻ることは難しいとされています。

そのため、出産後に膣のゆるみを感じる方は少なくありません。

女性ホルモンの減少

更年期に差し掛かると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が徐々に減少していきます。

エストロゲンは、膣の潤いやハリ、弾力を保つ働きをしているため、減少すると膣の粘膜が薄くなり、乾燥しやすく、弾力を失いやすくなります。

その結果、性行為の際に密着感が減り、「ゆるみ」を感じる要因の一つになることもあります。

締まりが悪いかどうかチェックする方法を解説

自宅で簡単にできる膣トレ

骨盤底筋を鍛えることで、膣のゆるみを改善する事ができます。

ここでは何も使わずに行うトレーニングとグッズを用いて行うトレーニングの２つを紹介します。

1.膣を「キュッ」とするケーゲル体操

最も定番の方法は膣を締める動作を繰り返す「ケーゲル体操」です。このケーゲル体操は肛門と膣を「キュッ」と締め、そのあとゆるめることを繰り返す体操です。

立ったままでも、座ったままでも、どんな姿勢でも行うことができるため、空いている時間を見つけて、スキマ時間で鍛えることが出来ます。

どの姿勢でも効果は変わりませんが、基本的な姿勢は最もリラックスできる仰向けの姿勢です。

締める時間を少しずつ伸ばしていき最終的には10秒間できるまでやれるようにしましょう。

2.グッズを使ったトレーニング

グッズを使ってトレーニングすることでより効果的なトレーニングを行える場合があります。膣ボールは膣内に入れて使用するトレーニンググッズです。

さまざまなサイズや重さのものが販売されていますが、初心者の場合は最初から大きいサイズのものを使用するのはおすすめできません。小さいサイズのもので軽いものからトレーニングを始めましょう。

また膣ボールは一度使用したら洗って清潔に保つようにしましょう。不衛生な状態で使用してしまうと炎症などの原因になります。

膣圧を計測するアプリも活用しよう

膣圧を計測するアプリは膣ボールと連動しているものが多く、実際に自分の膣圧について把握することでモチベーションにもつながります。

膣圧が高くなれば締まりも良くなっているので、パートナーとのセックスにも良い影響があるでしょう。

膣圧を計測するアプリは多くのものがあるため、自分自身と相性が良いものを選んで使用することが大切です。中には膣圧の履歴を記録してくれるものもあります。

【注意】挿入系トレーニングは潤滑ゼリーを使いましょう

膣に挿入するタイプのグッズを使って膣トレをするとき、衛生面に注意するのはもちろんのこと、グッズで膣を傷つけないようにしましょう。

必ず潤滑ゼリーなどを使って、膣の内側を保護してください。膣内が十分に濡れない場合には特に大事であり、挿入系トレーニングで膣壁を痛めてしまうと長期間トレーニングができなくなりますし、パートナーとのセックスもできなくなります。継続的なトレーニングを考えているなら膣を守るために適切なケアを行いましょう。

骨盤底筋を鍛えるメリット

骨盤底筋を鍛えることは性交時の膣の締まりを良くするだけでなく、尿漏れやお風呂上がりに膣から水がでるお湯漏れの予防にもなります。

また骨盤底筋の弱体化が進行すると、子宮脱といった症状も引き起こされる可能性があります。

子宮脱は内臓器官が適切な場所に配置されていない状態です。もし子宮脱が起こると、座っていても違和感があったり、内臓器官にも負担がかかってしまったりします。

骨盤底筋を鍛えることは尿漏れ、お湯漏れの改善や、子宮脱を予防することにも繋がるため、しっかりトレーニングを行うようにしましょう。

膣トレの効果が出始める期間

膣トレは正しく継続していくことで、少しずつ効果が実感できます。

ただし、筋肉のトレーニングである以上即効性は期待できず、効果がでるまでに最低でも数ヶ月はかかってしまいます。途中で辞めてしまうと効果がないので、毎日少しずつでも続けるようにしましょう。

もし今すぐにゆるみの改善をしたい場合は、クリニックでの治療がおすすめです。

クリニックでの膣の引き締め治療

当院はデリケートゾーンに特化したクリニックです。そのため膣のゆるみに対して、8種類以上の豊富な治療から患者様にあった治療を選択することができます。

膣縮小手術（外科的な治療）

ゆるみを根本的に解決したい方におすすめの「膣縮小手術」です。膣壁形成とも呼ばれており、会陰部や会陰小帯を切除し、粘膜を除去、膣粘膜や筋層を剥離して縫合することで、たるんだ筋肉を寄せて、膣のゆるみを改善する手術です。

根本から症状の解消ができ、その効果は半永久的です。

当院では次の2つの治療を行っています。

特にLVRはアメリカ、ビバリーヒルズで治療ライセンスを取得した院長だからこそ行える治療です。他クリニックでは行っていない場合も多いためご注意ください。

機器による治療（レーザー、ハイフなど）

機器による引き締めです。レーザーでの治療はレーザーを照射し、コラーゲンの促進を促し膣の引き締めをします。当院では5種の機器を取り揃えており、一人一人の膣のゆるみ具合によって提供する機器を変えています。

また当院では日本で初めて、ヴィーナスハイフ、インティマレーザーといった治療機器を導入してきました。そのため多くの治療実績があり、より患者様によりそった治療を行うことができます。

当院では次の5つの治療を行っています。

 

自分に合った治療法を選択することで早期に症状を改善することができます。
特に院長はインティマレーザー指導医の資格をもち、他のクリニックに指導、普及を行っているため、より効果的な治療を受けることが可能です。

膣ヒアルロン酸による治療

初めて膣の引き締め治療を行う方が選択することの多い治療です。膣にヒアルロン酸を入れることで、膣を狭くすることができます。入れた分だけ狭くなるため、すぐに効果を感じやすいことが特徴です。

当院ではヒアルロン酸に加えて、パールフィラーも取り扱っています。

それぞれの治療はこちらのページで解説しておりますのでご確認ください。
膣ヒアルロン酸注入について詳しくみてみる

治療が必要なゆるみはどんな状態？

膣トレは、骨盤底筋といった筋肉のゆるみが原因で膣がゆるくなっている場合に効果的です。膣の粘膜が薄くなっており、膣の奥が広がっている場合は膣トレでは改善しないこともあります。

この場合コラーゲンの減少により膣壁が薄くなっていることが原因のため、膣を囲んでいる筋肉を鍛えても、膣を締めることはできません。そういった場合は、マシンでの治療を行いコラーゲンを生成し、膣をふっくらとさせる治療が必要です。

まずはお気軽にご相談ください

膣トレは効果が出るまでに数ヶ月かかります。「膣のゆるみは膣トレで解消する」といった気合をもって臨んでみてください。

また膣のゆるみは膣トレでは解決できないものもあります。なるべく早くゆるみを改善したい場合はクリニックに相談するのも1つの選択肢です。

当院は美容婦人科を日本で初めて導入したパイオニアである院長が、カウンセリングから治療まで一貫して対応いたします。まずは膣の状態をチェックしたい、という方も是非お気軽に来院ください。

完全予約制のクリニックであり、その時間はその患者様１人しかいらっしゃいません。デリケートな問題なため恥ずかしいと感じる方も多いと思いますが、プライバシーに最大限配慮しておりますので、安心して来院ください。

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