「レーザー治療は安全?」
「レーザー治療は誰でも受けられる?」膣縮小にはさまざまな治療方法があり、レーザー治療はそのうちの一つです。レーザー治療は安全性が高く、脱毛やシミ治療、毛穴治療など美容外科業界で幅広く使われていますが、女性器形成分野でも効果を発揮します。
とはいえ、デリケートゾーンに照射するため、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、膣縮小におけるレーザー治療の効果やメリット、注意点について解説します。レーザー治療を受けられない方の条件も紹介するので、ご自身が該当しないか確認してみてください。
目次
膣縮小のレーザー治療とは
まず、膣縮小のレーザー治療について効果やメリットを紹介します。
膣縮小のレーザー治療の効果
レーザー治療では、膣の入り口から膣の奥まで全体を引き締めることができるため、膣の入り口から奥まで幅広い範囲の治療に適しています。膣内の粘膜に熱を加えることで膣を収縮させ、縮小した状態をキープできます。
また、レーザーで得られる効果は引き締め効果だけではありません。組織が活性化することで、コラーゲンの再生や増殖を促し、膣内のハリや弾力が増す効果も期待できます。
レーザー治療は、即効性が高く安全性の高い治療方法です。個人差はありますが、レーザーの効果は1年~2年程度持続します。
膣縮小のレーザー治療のメリット
膣縮小のレーザー治療のメリットは以下のとおりです。
- 膣を切らずに引き締められる
- コラーゲンが増殖しハリや弾力が増す
- 治療の痛みが少ない
- ダウンタイムが短い
- においの改善や黒ずみなど複数の症状を同時に改善できる
レーザー治療のメリットは、膣を引き締めることで尿漏れや水・空気が入り込むことも防げることです。膣がしっかり閉じた状態になるため、細菌性膣炎の予防につながるメリットもあります。
膣縮小に使用するレーザーを含む治療機器4つ
膣縮小に使用する代表的なレーザー機器を4つ紹介します。
インティマレーザー
インティマレーザーは、蓄熱式のレーザーで、膣の粘膜を傷つけることなく治療を行えるレーザー機器です。膣の入り口から奥深くまで、広範囲の治療が可能です。
治療スピードも早く、痛みやダウンタイムが少ないことが特徴です。膣を引き締めると同時に、膣内に潤いを与えるので感度の向上も期待できます。
また、実績や論文が多く、安全性の高いレーザー機器であることが証明されています。これまで大きな合併症や、事故の報告などはありません。美容大国アメリカでも、ドクターと患者が選ぶ「最優秀賞レーザー機器賞」を受賞しています。
サーミVA
サーミVAは、皮膚の表面温度を40℃~45℃にコントロールし、コラーゲンの生成を促す高周波治療です。温熱作用によって血流が良くなり、膣内の潤いが増します。
正常な神経シグナルの復元を促し、膣内環境が改善されるため、においの改善にもつながります。膣の緩みや、においが気になる方に適している高周波治療です。痛みもなく、施術後の負担もほとんどありません。
サーミVAは、2015年にアメリカで誕生して以降、全世界の施設で800台以上の導入実績を誇るメジャーな治療方法です。
ビビーブ
ビビーブは、高周波エネルギーを用いて膣を引き締めると同時に、膣壁の細胞が活性化しコラーゲンの増生を促すレーザー機器です。膣壁の細胞を活性化させることは、手術では得られない効果です。
多くの方が引き締め効果を感じているレーザー治療で、1回の照射で効果は1年ほど持続します。ビビーブは1度の施術で済むため、通院する必要がなく痛みも傷跡も残りません。
ヨーロッパCEマークも取得している安全性の高いレーザー機器です。手術ではないので、出血の心配もありません。
ただし、膣粘膜の厚みによって向き・不向きがあるため、ビビーブでの治療を希望する方は医師に相談しましょう。
V-HIFU(ヴィーナスハイフ)
V-HIFUは、超音波を使用した女性器専用の機器です。厳密にはレーザー機器ではありませんが、膣縮小治療に有効なため紹介します。
V-HIFUは、粘膜の深層部まで有効な熱エネルギーを届けられる、世界初の膣引き締め機器です。尿道も含めた360℃全周に照射可能で、これまでレーザーで届かなかった筋層までアプローチできます。もちろん、周りの膣粘膜を傷つけることもありません。
患者様一人ひとりの膣の厚みに応じてカートリッジを変え、効果的にアプローチする治療方法です。
レーザー治療や高周波で引き締め効果を実感できなかった方、手術以外の治療方法を検討している方の新たな治療方法の選択肢の一つとなるでしょう。
膣縮小レーザー治療の副作用・注意点
膣縮小レーザー地路湯の副作用と注意点を紹介します。
膣縮小レーザー治療の副作用
レーザー治療後は、副作用として多少の痛みや腫れ・違和感が残る場合があります。ただし、どれも一時的なもので、時間の経過と共に改善します。持続的な副作用や、後遺症などのリスクはほとんどありません。
また、一時的に(3~4日程度)おりものが増える方が全体の40%程います。レーザーをあてることで膣内の温度が高くなり、代謝が良くなるためです。
レーザー治療のメリットは、手術と比較するとダウンタイムが短いことです。入浴や飲酒、性行為は施術後3日ほど避ける必要がありますが、治療後は翌日から日常生活に戻れます。
膣縮小レーザー治療の注意点
膣縮小レーザー治療の注意点は、持続効果が「1年~2年程度」ということです。レーザー治療では確かに高い治療効果を得られますが、半永久的に効果が持続するわけではありません。
一般的に、膣のコンディションは加齢と共に低下します。つまり、効果を持続させるためには定期的なメンテナンスが必要ということです。
そのため、半永久的な持続効果を得られる膣縮小手術と比較すると、レーザー治療はトータルコストが高くなりがちです。ただし、コラーゲンが生成されることによる膣の潤いアップは手術では得られない効果です。なお、膣縮小手術やヒアルロン酸注射と組み合わせた治療も有効です。
治療方法を比較検討し、ご自身に合った方法を選択しましょう。
膣縮小のレーザー治療を受けられない方
以下の条件に当てはまる方は、膣縮小のレーザー治療を受けられないので注意が必要です。
- 生理中の方
- 妊娠中・授乳中の方
- 性感染症を患っている方
- 子宮関連の疾患のある方
- 膣内に炎症や傷のある方
- 悪性腫瘍のある方
- 麻酔でアレルギーなどのトラブルがある方
- 子宮内避妊具(リングなど)を使用している方
- ペースメーカーを使用している方
- てんかん発作の既往歴がある方
使用するレーザーによっても条件は変わります。治療を希望するレーザー機器がある場合は、診察の際に医師に相談してください。レーザー治療以外でも膣縮小は可能ですのでご安心ください。
膣縮小はご自身に合った治療を
今回は、膣縮小のレーザー治療について詳しく解説しました。レーザー治療は、手術と異なりメスを入れないため副作用やダウンタイムが少なく、回復が早い点が特徴です。
膣の状態や持病、既往歴などによってレーザー治療を受けられない場合もありますが、治療方法はレーザーだけではないので、諦める必要はありません。
当院では、院長がカウンセリングから施術・アフターケアまで一貫して行っております。
患者様一人ひとりに寄り添い、10種類以上の治療方法から適切な治療方法を提案いたしますので、まずは当院にご相談ください。
記事監修者
美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた女性器形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを開業。