性交痛は病院に相談すべき?何科を受診すべきかや病院での治療方法を紹介
「性交痛が辛いけれど、何科を受診すればよいのか分からない」このように悩んでいませんか?
性交痛は、相談するのが恥ずかしいと感じる方も多く、病院に行くのをためらう方や、そもそもどこに聞けばよいのか分からないという方が少なくありません。
そこで本記事では、受診のタイミングと診療科の目安、病院で受けられる主な治療をまとめます。セルフケアも可能ですが、気になる症状がある場合は、ぜひ気軽に受診してみましょう。
目次
性交痛を感じたら病院を受診すべき?医療機関を受診する目安
性交痛とは「性行為の前後や最中に感じる痛みのこと」で、ヒリヒリとした痛みや、ズキズキと刺すような痛みなど、タイプはさまざまです。 受診の目安は次のとおりです。
- 毎回痛みがあり辛い
- だんだんと痛みが悪化してきている
- 性交痛以外の症状(発熱など)がある
痛みの強さに関わらず、性交痛が続く場合には受診することがおすすめです。「我慢できる程度だから」と思わず、気になったらまずは相談してみましょう。
性交痛のお悩みは何科に相談するべき?
性交痛があると辛く、いつもは感じない痛みには不安も感じます。また、性交痛には重大な病気が潜むこともあるため、放っておくのは危険です。デリケートなお悩みなため、ひとりで我慢してしまう方も多いですが、早めに病院に行き専門家に相談しましょう。
相談する際は、痛みの種類によって相談先が異なるため、以下を目安にしてください。
潤い不足、入口の痛みの場合は婦人科形成
性交痛で多く見られるのは、膣の入り口や中が擦れて生じる痛みです。前戯不足で十分に濡れていないために痛みを感じるケースもありますが、女性ホルモンの減少による膣の乾燥が原因である場合も多く、とくに更年期以降の方によく見られます。
また、処女膜強靭症の場合も、膣の入り口に痛みが生じます。膣の乾燥や処女膜強靭症で痛みがある場合は、婦人科形成に相談しましょう。
炎症、病気、奥の痛みの場合は産婦人科
外陰部や膣の炎症、病気により性交痛が生じている場合は、産婦人科を受診しましょう。
炎症の原因には、細菌性膣炎やカンジダ膣炎、トリコモナス膣炎などがあり、痛みのほか、かゆみや灼熱感、おりものの異常などが見られます。
また、深く挿入した際に腟の奥の方が痛む場合は、子宮筋腫や卵巣腫瘍、子宮内膜症など婦人科系の病気が潜んでいる可能性があります。
精神的な原因の場合は心療内科
「初めての行為で強い痛みを感じた」など、何かしらのトラウマやストレスがあると、緊張や不安から腟分泌液が分泌されにくくなり、痛みが出やすくなってしまいます。
また、トラウマにより膣の入口付近の筋肉がこわばって、痛みを感じる方もいらっしゃいます。セックスに対して心理的ストレスや不安などがあり痛みにつながっている場合は、心療内科や精神科に相談するとよいでしょう。
当院では特にプライバシーを守るよう配慮しており、完全予約制で、各時間帯はお一人のみのご案内です。ビル内のクリニックで、人目にも配慮しています。
恥ずかしくて相談しにくいという方も、安心してご相談にいらしてください。
病院選びで注意すべきポイントは?
性交痛の相談をする際は、以下の点に注目して病院を選ぶのがおすすめです。
- 経験や実績が豊富か?
- ライセンスを取得しているか?
- 医師が診察から治療まで対応してくれるか?
- カウンセリングや診察は丁寧か?
- アフターケアが充実しているか?
膣の状態や症状は、人によって異なります。そのため、効果的な治療のために施術前の丁寧なヒアリングと診察は欠かせません。
中には、カウンセリングの時間が短い場合や、カウンセリングする人と実際に治療を行う人が別であるクリニックも多くありますので、よく確認しましょう。
当院は、美容婦人科において数々の発表を行ってきたパイオニアである女性院長がカウンセリングから施術、アフターケアまですべて担当しています。治療の途中で医師が変わる、ということは一切ないので、安心して治療を受けていただけます。
発表演題
まずは手軽に行えるセルフケアから行うのがおすすめ
乾燥による性交痛には、潤滑ゼリーを使ったセルフケアもおすすめです。
潤滑ゼリーは、膣に潤いをプラスして、挿入時の痛みを軽減してくれます。中でも「リューブゼリー」は当院でもおすすめしている潤滑ゼリーで、市販で手軽に手に入ります。
全身用のローションと異なり、デリケートゾーン専用に作られているので、成分面が気になる方でも選びやすい製品です。
リューブゼリーについてさらに詳しく知りたい方は「【女医が解説】性交痛を改善する潤滑ゼリーとは?ローションとの違い」をご覧ください。
つらい症状が続くときはクリニックでの治療を
セルフケアでは軽度の症状の場合、解消することもありますが、つらい症状が続く場合はクリニックでの治療がおすすめです。 クリニックでは主に次の治療を行っています。
- インティマレーザー
- 処女膜強靭症
それぞれ、カウンセリングにより患者様の状態を確認したうえで患者様にあった治療を行います。
潤い不足が原因の場合はインティマレーザー
膣の潤い不足による性交痛には、インティマレーザーでの治療が効果的です。
インティマレーザーは、性交痛だけでなく膣のゆるみや尿漏れ、GSM、臓器脱、小陰唇のタイトニング、外陰部のホワイトニングなど、さまざまな症状に対応できるレーザー機器です。
レーザー照射により細胞を活性化し、膣壁に潤いと弾力を与えることで、乾燥しにくい環境を整えていきます。
当院では最上位機種であるフォトナSPダイナミスを導入しております。また院長は日本で初めてインティマレーザーを導入し、名前を命名したパイオニアであり、患者様一人ひとりにカスタマイズした治療を行います。
インティマレーザーについて詳しく知りたい方はインティマレーザーの記事をご覧ください。
処女膜強靭症の場合には処女膜切開手術
処女膜とは、膣の入り口の粘膜がヒダ状に寄せ集まっている部分のことで、粘膜の奥には処女膜靭帯が存在しています。
粘膜の厚みや硬さには個人差があり、性交時に強い痛みがあり挿入が困難な場合は、処女膜の粘膜が厚い、あるいは処女膜靭帯が硬い「処女膜強靭症」の可能性があります。
処女膜強靭症には、処女膜切開手術が効果的です。挿入時に引っかかる部分を切除することで、性交時の痛みが緩和可能です。
処女膜切開手術が適応となる例
CASE0130代女性
性交時に痛みがあり、この歳で最後までできたことがないとのことでした。男性器を模した玩具は挿入可能ですが、パートナーの男性器は入らなかったとのことです。実際に膣を見てみると、処女膜が一部分突っ張っているところが残っていました。
処女膜の粘膜の硬さや厚みには個人差があり、処女膜の粘膜の奥にはリング状に処女膜靭帯が存在します。この処女膜靭帯のいち部分が固いため、引っ掛かり男性器が入らないようでした。 硬い処女膜を取り除かなければ、挿入時の痛みは亡くならないため、処女膜切開術で切除することになりました。
CASE0230代女性
若いときから性行為の際に毎回痛みを感じるとのことでした。痛みのせいで性行為が億劫になり、そのせいでパートナーとうまくいかないこともあったとか。 実際に診断で見てみると軽度の処女膜強靭性がみられました。処女膜強靭症は生まれつき処女膜が他の人よりも厚く、硬い状態です。
処女膜強靭症は程度が強いと、痛くて全く挿入できません。また軽度の場合は挿入は可能ですが、処女膜が敗れきらずに入口部分に残るため、初めて移行も毎回痛みが生じます。 そのため、治療としては痛みの原因となる硬い処女膜を切除する処女膜切開術を行いました。
治療する場合の流れ
ここからは、実際に治療を受ける場合の流れについて紹介します。➀カウンセリング
まずは、電話または予約フォームからご予約ください。 カウンセリング当日は、膣の状態を以下の項目で詳細にチェックいたします。チェック項目
- 膣の弾力
- 帯下(おりもの)の分泌量
- 粘膜の強度
- 粘膜の色 など(上記などから膣の健康度合いをスコア化)
- 筋肉の動き
- 血流
- 尿道のぐらつき(尿漏れがある場合にはICIQ*1によるスコア化)
- Gスポットの感度
➁施術
治療方針や内容を確認したら、カウンセリングで決めた治療を進めていきます。インティマレーザー
膣内洗浄後、専用のアプリケーターを挿入し施術をおこないます。アプリケーターは十分に細いため、ほぼ違和感はないでしょう。また、レーザー照射時の感覚はほとんどなく、敏感な膣の入り口には麻酔クリームを使用するため痛みもほぼ感じません。施術自体は約15分で終わり、お渡しするおりものシートを当ててお帰りいただけます。処女膜切開手術
処女膜切開手術を受ける際は、局所麻酔と静脈麻酔を使用しますので、痛みをほとんど感じずに手術が可能です。切開後は、吸収糸(溶ける糸)で縫合を行い、止血を確認します。その後専用の器具を使い、スムーズに挿入できることを確認して手術は終了です。➂アフターケア
施術後は、治療に合わせて以下のようにアフターケアを行います。インティマレーザー
インティマレーザーの場合、術後は3日間だけ性交渉を控えていただきますが、飲酒や運動への制限は一切ありません。日常生活は、施術日から通常通り送ることが可能です。処女膜切開手術
手術後は血液が滲むことがありますので、数日はナプキンを当てていただきます。 シャワーは翌日、入浴は7日目から可能です。基本的に通常通り日常生活を送れますが、ナプキンに血液が滲む間は、激しい運動や過度の飲酒は控えましょう。 溶ける糸を使用しているため、抜糸は必要ありません。性交痛治療に関するQ&A
よくお問い合わせいただく質問についてまとめました。 もちろん、下記以外でもご質問・不安などがありましたら遠慮なくおっしゃってください。潤い不足による性交痛に、インティマレーザーは効果がありますか?
効果はあります。インティマレーザーは、膣の引き締め治療にはもちろん、性交痛や潤い不足の方への治療にも用いられる医療機器です。1度の治療でかなり効果を感じられる方も多いです。
カウンセリングは痛いでしょうか?
痛みに配慮しながらの診察ですでご安心ください。大きな器具を挿入したりということもありません。原因を把握した上で様々な治療方法がありますので、モニター症例の写真をチェックしながらご自身の状態と比較し治療法について詳しく説明させて頂いています。
全く挿入できない場合の改善方法はありますか?
膣内の乾燥度と硬化度合いにより、レーザーか高周波での治療となります。硬さが強い場合にはまずサーミVAを当ててからレーザーを照射したり、状態によってはレーザー1回で改善が可能です。施術の際には麻酔クリームを使用してなるべく痛みがないように行いますので、ご安心ください。
産後1年立ちますが、未だに性交痛を感じます
当院では、産後の会陰切開の傷跡のご相談も多く承っています。傷跡のひきつれが大きければ修正の手術が必要となりますが、状態によってはレーザー治療である程度改善する事も可能です。性交痛もあるということですので入口部分と併せて傷がどのくらいの深さまでか、粘膜の状態などよく診察の上で治療法をご提案いたします。
手術を行う際、必要書類はありますか?
診断書や婦人科の紹介状は特に必要ありませんのでそのままご来院ください。
性交痛のお悩みはみどり美容クリニックで
当院はデリケートゾーンに特化した美容婦人科を日本で始めて導入したクリニックです。今では多くのクリニックで使われているインティマレーザーも日本で始めて導入し、これまで多くのクリニックに治療方法を指導してきました。当院ではそのパイオニアである院長が一人ひとり、カウンセリングからアフターケアまですべて担当いたします。 また当院では他の人の目が気になる、恥ずかしい、という思いを減らすために、完全予約制でその時間は患者様一人だけの時間にしております。またビルに入っておりますので、バレる心配もございません。 ご予約は予約フォーム、お電話にて承っておりますので、是非お気軽にカウンセリングにお越しください。ご相談はこちらから
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治療を無理におすすめすることはありませんので、ご相談だけでもお気軽にお越しください。
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