【20代はピルが原因】萎縮性膣炎になりやすい人の特徴や原因

 

「食べないダイエットを続けていたら、おりものの色やニオイが変わってきた」
「以前より性交痛がひどくなった気がする」

と悩む方もいるのではないでしょうか。過度なダイエットによりホルモンバランスが崩れると、

膣が萎縮を起こし、不正出血や膣内の細菌感染を起こす可能性があります。そこで本記事では、20代の若い世代でもなり得る「萎縮性膣炎」の症状や原因・治療法について解説します。

膣萎縮を起こす原因を知って、最適な改善策を見つけましょう。


監修医師

日本で初めて美容婦人科を導入したパイオニア。美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた婦人科形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。その後日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを東京に開業。

更年期だけじゃなく20代も。「萎縮性腟炎」とは

萎縮性膣炎とは、膣のうるおいを保つ女性ホルモン「エストロゲン」の分泌低下により、膣の壁が乾いてただれる疾患です。
萎縮性膣炎は、更年期に多く見られるですが、ホルモンバランスが崩れると20代といった若い世代でもなり得ます。

萎縮性腟炎の主な症状は、黄色いおりものや性器からの悪臭・性交痛などです。ほかにも膀胱炎になるケースもあります。

女性ホルモン分泌のバランスがよいうちは、膣内を正常に保つ常在菌が活発に働くため、病原菌もなかなか侵入できません。しかし、女性ホルモンの分泌量が低下すると常在菌が減少し、膣内を正常な状態に保つことが難しくなります。その結果、病原菌が繁殖しやすい環境となるのです。

また、萎縮性膣炎になると膣の粘膜が薄くなるため、膣内およびデリケートゾーン周囲が乾燥して傷つきやすい状態となります。性交時に痛みが出てつらいこともあるでしょう。

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    萎縮性腟炎の原因

    膣萎縮は女性ホルモンであるエストロゲンが減少することにより、引き起こされます。

    女性ホルモンが減少する要因はいくつかあり、高齢の方だけでなく、20代の若い人でも女性ホルモンが減少する方は多くいらっしゃいます。

    それぞれ詳しく解説します。

    更年期以降の方

    膣萎縮になりやすいのは、主に更年期以降です。
    更年期を過ぎて閉経を迎えると、うるおいを保つエストロゲンの分泌量が著しく減少し、膣内や周辺が乾燥して萎縮を起こします。

    50代以降の更年期に突入した女性の約半数が、尿路や生殖器の萎縮を起こすといわれているため、珍しい症例ではありません。(※)

    しかし、膣萎縮が進むと性交時や排尿時のトラブルを引き起こす可能性があるため、早めのケアが大切です。

    (※)参考:日本女性骨盤底医学会誌「GSM(Genitourinary Syndrome of Menopause) の 外陰所見と治療の実際」P25

    20代~30代で女性ホルモンが減少する要因

    20代~30代の若い世代でも、以下に条件に当てはまる場合は女性ホルモンが減少し、膣萎縮が見られる可能性があります。

    • 月経不順
    • 産後の長期授乳
    • 喫煙
    • 低用量ピルの長期内服
    • ガンの治療後

    過度なダイエットで野菜中心の生活を行い、タンパク質の摂取を制限すると、ホルモンバランスが崩れて無月経となる可能性があります。
    無月経によりエストロゲンの分泌量が少なくなるため、膣内が潤い不足やや厚みがなくなり、萎縮するのです。

    また、喫煙もエストロゲンの分泌を抑えるため、膣萎縮の原因となり得るでしょう。

    低用量ピルを長期服用している場合や早期閉経・卵巣の摘出などでもエストロゲンの分泌量が低下して、膣萎縮が起こることがあります。

    低用量ピルを長期間内服している方は要注意

    低用量ピルを長期間服用している方は膣萎縮を起こしやすくなるため、特に注意が必要です。

    低用量ピルとは、以下にある2つの女性ホルモンが配合された錠剤のことで、内服により生理不順や生理痛の緩和・避妊効果を期待できます。

    • エストロゲン(卵胞ホルモン)
    • プロゲステロン(黄体ホルモン)

    低用量ピルの服用で、卵巣から卵胞ホルモンや黄体ホルモンが十分に分泌されているものと、脳に勘違いさせる仕組みです。

    低用量ピルの服用によって妊娠と同じホルモン状態となり、子宮の発育が抑えられるため、膣壁に厚みが出ません。

    そのため、低用量ピルの長期服用は、膣壁が育たずに萎縮を起こす可能性が高まる点に注意しましょう。

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    萎縮性腟炎が発症する流れ

    萎縮性膣炎は以下の3つの流れで発症します。

    • エストロゲン(女性ホルモン)の分泌量が減る
    • 膣が萎縮・乾燥する
    • 炎症が起こる

    それぞれの原因を詳しく見てみましょう。

    ①エストロゲン(女性ホルモン)の分泌量が減る

    萎縮性膣炎の大きな原因は、エストロゲン(女性ホルモン)分泌量の減少です。

    エストロゲンの分泌量が減少する理由には、閉経や不規則な生活・卵巣摘出などがあります。
    また先述のように、低用量ピルの長期服用も低エストロゲンの状態になる原因のひとつです。

    エストロゲンが十分に分泌されないと、膣の乾燥や炎症が起きやすくなり、結果的に萎縮性腟炎となります。

    ②膣が萎縮・乾燥する

    エストロゲンが減少すると、膣の萎縮や乾燥を引き起こします。

    エストロゲンの分泌量が十分なときは、膣内はうるおいに満ち、膣の壁もふっくらと育つメカニズムです。
    しかし、何らかの原因でエストロゲンの量が少なくなると膣内が乾燥して萎縮を起こし、弾力のあった壁も薄くなります。

    萎縮や乾燥が進んだ膣内は傷つきやすいため、摩擦を受けると少量の出血が見られるケースがあるでしょう。

    ③炎症が起こる

    エストロゲンの分泌量が減ると、膣内を守っていた「デーデルライン桿菌」という常在菌が減少します。
    常在菌が少なくなった膣内は、細菌感染しやすく炎症を引き起こす仕組みです。

    また、膣内が乾燥するとダイレクトに刺激を受けるため、少しの摩擦でも傷つきやすくなってしまいます。
    傷口から細菌が入り込んだ場合も、炎症を引き起こし、萎縮性膣炎につながるでしょう。

    つぎで解説する「症状」に当てはまる場合は萎縮性膣炎の可能性があるため、ご自身に該当する症状がないかチェックしてみてください。

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    萎縮性膣炎の症状

    萎縮性膣炎の主な症状は、以下のとおりです。

    • 黄色や褐色のおりものが出る
    • 悪臭がする
    • 膣・外陰部に痛みや熱っぽさを感じる
    • 外陰部にかゆみがある
    • 性交時に痛みや出血がある
    • 排尿痛がある

    膣内や膣周辺の乾燥が進むと、少しの摩擦でも傷つきやすくなり、痛みや熱っぽさを感じます。
    性交時には出血を伴うケースもあるでしょう。

    また、傷口から細菌感染を引き起こすと、おりものの色が変化したり悪臭が漂ったりします。
    異変を感じた場合は、早めに婦人科を受診しましょう。

    萎縮性腟炎は治療しなくても自然に治る?放置して大丈夫?

    萎縮性膣炎は、自然に治ることはありません。
    萎縮性膣炎の原因は、加齢や不規則な生活・卵巣摘出などによるエストロゲン分泌量の減少です。
    加齢とともに萎縮性膣炎を引き起こす可能性が高まるため、早めのケアで予防しましょう。

    萎縮性膣炎かどうかを検討するタイミングは、おりものやニオイに異常がある場合です。
    ホルモンバランスの乱れとともに、膣周辺の灼熱感や性交痛・出血がある場合も、萎縮性膣炎を疑いましょう。

    つらい症状やおりものの異常を放置すると症状が悪化し、周辺組織にも悪影響が及ぶ可能性があります。
    萎縮性膣炎とは別の病気が隠れているケースもあるため、違和感や体の変化を感じた場合はすぐに婦人科や病院を受診しましょう。

    萎縮性膣炎に対する治療事例

    CASE0140代女性

    出産後、膣口が広がってしまったという悩みをお持ちでした。婦人科の検診で膣壁がだいぶ薄くなっていると指摘されたようです。

    当初はヒアルロン酸の注入で改善されるのでは?とご相談を受けました。一般的な膣内のヒアルロン酸注射は膣の中を狭くするためのものですが、膣壁が薄いとヒアルロン酸があまり入らないケースがあります。

    膣の状態を確認したところ、乾燥もやや見られました。お聞きするとパートナーとの行為の際に性交痛もやや感じるとのとこです。今回は総合的に判断し、インティマレーザーによる治療を行いました。

    CASE0250代女性

    萎縮性腟炎の症状がひどく、婦人科で色々薬をもらっていたようですが治らないとのことでした。数年間、膣のヒリヒリ感、繰り返す膣炎に悩まされていたようです。膣を確認すると膣がかなり萎縮しており、膣の粘膜が固くなってしまっていました。

    そこで今回はインティマレーザーによる治療を行いました。インティマレーザーは萎縮性膣炎の治療でも多くの実績を残しており、大変有効な方法です。通常は1~2回で大きな改善がみられますが、今回は萎縮性膣炎の症状が強かったため、何度か施術を行いました。。

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    萎縮性膣炎の治療法

    萎縮性膣炎の症状をやわらげたいときには、適切な治療が大切です。
    膣萎縮の予防・改善には、セルフケアとクリニックで受けられる治療があります。

    • セルフケア
    • インティマレーザー
    • ヴィーナスハイフ(膣ハイフ)
    • 潤いヒアルロン酸

    それぞれの特徴を知って、萎縮性膣炎の予防・改善につなげましょう。

    セルフケア

    セルフケアは、萎縮性膣炎の予防につながります。
    以下の2つを重点的におこなうのがおすすめです。

    • デリケートゾーンを清潔に保つ
    • 保湿ケアをする

    それぞれ詳しく解説します。

    デリケートゾーンを清潔に保つ

    膣萎縮により常在菌のバランスが崩れると、膣内を清潔に保つ自浄作用が低下します。
    自浄作用の低下により感染リスクが上がるため、デリケートゾーンは常に清潔に保ちましょう。

    洗う際は、デリケートゾーンにも使用しても大丈夫なな製品を使うのがおすすめです。
    しかし、清潔にしようとして、膣の中まで洗う必要はありません。
    洗いすぎても肌にダメージを与えるため、過度な洗浄やビデの使いすぎには気をつけましょう。

    保湿ケアをする

    デリケートゾーンのムズムズやヒリヒリは乾燥によって起こるため、保湿ケアが大切です。
    顔や手足と同様に、お風呂上りにはデリケートゾーン周辺の保湿を習慣づけましょう。

    デリケートゾーンは肌が敏感な場所のため、低刺激の製品を選ぶのがおすすめです。
    赤ちゃんの肌にも使えるワセリンやデリケートゾーン用のクリーム・ジェルなどで保湿ケアをしてみてください。

    インティマレーザー

    萎縮性膣炎を治療で改善したい方には、インティマレーザーがおすすめです。
    インティマレーザーとは、膣の広範囲にレーザーを照射して、膣のゆるみや尿もれなどの改善を図る安全性の高いレーザー機器です。

    ほかにも、以下のような症状の改善を期待できます。

    • 性交時の痛み
    • 膣の灼熱感や乾燥
    • 小隠部の違和感 など

    レーザー照射の痛みはほとんどなく、施術当日から日常生活を送れます。
    膣内の乾燥やふっくら感を取り戻したい方におすすめの治療方法です。

    当院は日本で初めてインティマレーザーを導入したクリニックであり、施術を行う院長はインティマレーザー指導医の資格を保有しています。他院にもインティマレーザーの指導を行っているほどの実績があるため、安心して効果的な施術を受けることができます。

    ヴィーナスハイフ(膣ハイフ)

    萎縮性膣炎の改善には、ヴィーナスハイフ(膣ハイフ)による治療もおすすめです。
    ヴィーナスハイフとは、世界初の女性器専用超音波治療機器で、超音波を使って膣の引締めをおこないます。

    安全性の高い超音波エネルギーをあてることで、コラーゲンの分解・再構築がおこり、膣のゆるみを改善する仕組みです。
    インティマレーザーで膣粘膜が改善したものの、引き締め効果がいまいちと感じる方向けの治療法といえるでしょう。

    東京・広尾にある「みどり美容クリニック」では、インティマレーザー・ヴィーナスハイフのどちらも施術可能です。
    患者様一人ひとりの悩みや膣の状態にあわせた治療が可能なため、お気軽にご相談ください。

    悩み相談だけでも大丈夫
    まずはカウンセリングで相談

    20代で膣萎縮にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

    萎縮性膣炎は、主に更年期を迎えた女性がなるものとされていますが、20〜30代の若い世代でもなり得ます。
    ホルモンバランスを整え、膣内を正常に保つためには規則的な生活が大切です。

    おりものの色やニオイに変化が出たときには、迷わず婦人科を受診しましょう。
    病気が隠れていないことがわかったら、セルフケアやクリニックでの治療にて膣萎縮を改善すると、快適な生活を送れます。

    当院「みどり美容クリニック」では、萎縮性膣炎の改善におすすめなインティマレーザーやヴィーナスハイフでの治療が可能です。

    婦人科形成のパイオニアである女性院長自らが、患者様一人ひとりにあわせた診察や施術を行うため、安心して治療に望めます。

    この機会にお気軽にご相談ください。


    監修医師

    日本で初めて美容婦人科を導入したパイオニア。美容婦人科の先進国であるアメリカ、ビバリーヒルズにおいてレーザーによる膣の引き締め手術やレーザーを用いた婦人科形成のライセンスを日本人女医として初めて習得。その後日本人向けに改良すると共に、より専門的に女性特有のお悩みを解決するため美容婦人科専門クリニックを東京に開業。

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